「なんでか知らんが生えてきたから」という理由で「クレソン」を、どっさりいただいた。こんな季節にいきなり茂るなんでどういう理由なのか。でも見た目はまさに新芽であり、しかも渡された袋には、食べきれないくらいに詰まっていた。
とりあえずサラダに。
拍子切りにしたベーコンを焼いて、レモン汁とレモンの皮とともに和える。塩も少し振りかけて、ぎゅっと混ぜて嵩を減らす。
本当はマッシュルームあたりを散らせば立派になるのだろう。今日はもう、このシンプルな品が夕食の主菜だった。
「風立ちぬ」には、クレソンサラダが大好きな諜報員っぽい人が登場した。ある種の悪魔めいた立ち位置で、妙に覚えている。あれほど山盛りではないにしろ、意外と大量に食べることができるものである。
しかしたぶん、急いで食べずとも冷蔵庫で生きていそうな植物ではある。
かなりの量を、さっと湯がき、にんにくと唐辛子を炒めた油と塩に混ぜ込んで保存する。こうしておくと、トマトなどに合わせて簡単な一品ができる。ただし色合いは良くない。
同様に、太い茎の部分を細かく切って、さっと湯通しして、細かく切った生姜と混ぜたものも作った。大根の葉で作ると使い勝手のよい常備菜になるが、クレソンは少し柔らかいし風味も違うので、なんだか野草っぽさが際立つ。
明日の朝、時間的余裕があったら、クレソンのオムレツを作ってみようと思う。何かの小説に出てきて、印象に残っている。しかしどうやって作るのか。
さて、ここまで作ったところで寝る。
今日もよく働いた。明日も忙しい。