鹿煎餅まで半マイル

疲労が溜まっているのだろうか、なんだか朝から熱っぽい。体温を測ったわけではないが、頭がぼうっとして、身体がだるく、何をするにも緩慢になってしまう。
あらゆる動作について「よっこいしょ」とか言いたくなる。というか心の中では、SF映画の「エイリアン」の主人公、リプリーさんのようなうめき声を、常に発していた。歯も食いしばっていたかもしれない。

というわけで、夕方までは、ほぼ室内で、おとなしく過ごした。
ビタミン剤や葛根湯をたっぷり服用し、ついでに鎮痛剤なども飲んでみた。あとは、寝て、読書して、冬服の整理をして、鞄を洗っただけ。予定していた映画鑑賞は延期。動物園も後日行くことに変更した。

これではいけない、という根拠に欠ける衝動にかられ、夕方に近所のオーガニック・カフェまで行き、身体に良さそうなおやつを摂取した。
少し迷って「柑橘のパンケーキ」を選んだ。コーヒーは深煎りのロブスタ種(珍しい)。

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グレープフルーツと、豆乳で作ったチーズクリーム的な何かがたくさん乗っている、加えて卵と乳製品不使用という、かなりオーガニック・カフェ的な品だった。
なかなか美味しい。食べていると、遠くに鹿煎餅のような風味が感じられる。たぶん全粒粉の小麦粉なのだと推測。

ところでオーガニック・カフェの食べ物というのは、どうして焦げ目がきついのだろう。全部が全部、そうではないにしろ、がっちり炭化している部分が当たり前にある。
これは多くの店で、あらゆるメニューで(飲み物は除く)、あるいは雑誌や料理本で、頻繁に遭遇する特徴だと思う。
卵や乳製品を避けると、あるいは有機栽培の素材を使うと、綺麗に焼き色を付けるのが難しくなるのかもしれない。理屈がわからない。
しかしとにかく「善い素朴さ」の演出なのか、または流行なのか、この焦げ目こそオーガニック・カフェの“らしさ”だと僕は考えている。そういえばクウネルなどの料理記事も、一般の家庭料理の水準から大きく外れた焦げ付きが目立った。
削りとってから供してくれても全然かまわないし、焦げていてもそうでなくても美味しくいただいてしまうのだが、でも今日も「ああ、焦げているなあ」と思ったし、できればより良い焦げ目を追求して欲しいものだと、いつも思う。さらにいうと“らしさ”とか、どうでもいいです。
それと宿便や毒出しやEMについてのチラシは、レジ横のインフォメーションコーナーにだけまとめておいてもらいたい。否定はしないが、僕は純粋に、パンケーキを食べたいだけなので。

 

 

蟲師 外譚集 (アフタヌーンKC)

今日買った本。新作!と手にとったところ、アンソロジーというか、競作集だった。でも買う。ところでスナフキンの職業が「蟲師」だったら面白いと思うのだが、どうだろう。