出張の支度に革を縫う

明後日から泊まりがけの出張。
というわけで、名刺入れを作った。

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全体にうねうねと手作りっぽく、しかしかたちはシンプルで真面目に、をテーマにざくざくと作っていく。
材料は端切ればかり。全て未染色のぬめ革。試作したかばんを解体した一部も使用している。名刺入れなんて四角いパーツばかりなのだから、不定形の端切れなんて使う必要は無かった。材料費は安く済んだが、手間はかかったし、パーツ毎に風合いが違ってしまっている。

 

 
型での成形に1日、縫うのは暇を見て少しずつ進めて3日もかかってしまった。今日は端面(こば、と呼ぶ)の成形と磨き出し。それから最後にワックスがけ。

これくらいなら簡単、と考えて延々と制作を先延ばしにしていた。
今まで名刺を使う仕事にあまり関わってこなかった。転職してからは出張も増えて名刺交換もあたりまえに行うようになったとはいえ頻度は低く、今まで父のお下がりの名刺入れ(ほぼ未使用。地味だが、高級品)で凌いできた。予備あるいは大量に使う時は、無印良品のアルミ製の名刺入れを活用していた。

 

 

かゆらぎ 白檀 名刺香 桐箱 6入

かゆらぎ 白檀 名刺香 桐箱 6入

 

 

これからは、このヌメ革製の名刺入れが主力となる。
まだ日焼けが不十分だから、使わない時は紫外線に当てて変色させていくつもり。寸法、ディテールともに思惑通りなのは、自作の良いところ。雑なところ、汚いところも、おおむね想定内だった。これ以上の品質を求めるのならば、今の作り方(型紙を作らず、いくつかの作業を省いている)を改める必要がある。その辺の問題が、想定内とはいえ明らかになったのは良かった。

では寝ます。
明日は出張ではないが、寝不足はいつだって身体に悪いので。
おやすみなさい。

 

世界は寒い(1) (FEEL COMICS swing)

世界は寒い(1) (FEEL COMICS swing)

 

 

はじめてのレザークラフト

はじめてのレザークラフト

 

 

お題「ひとりの時間の過ごし方」

お題「今日の出来事」

真円のオムライス

仕事を午前中に切り上げて、午後から夜は親戚の葬儀に関わるあれこれを手伝ってきた。

 

タマハシ たいめいけん オムライスパン22cm TM-107

タマハシ たいめいけん オムライスパン22cm TM-107

 

 

というわけで、お昼ごはんは簡単に済ませた。
まず炒飯的なフライド・ライスを作成する。ソーセージのみじん切りと、玉葱のみじん切りと、冷凍のグリーンピースを炒めて、バターを追加してからごはんを投入。胡椒多め、塩は少なめ。

別のフライパンで薄焼き玉子を作る。
これは円形ならばそれでいい。他には何も求めない。

炒めたごはんを丸く盛り付ける。昔ながらのラーメン屋の炒飯みたいに、お椀を使って半円形に仕上げる。
ここに薄焼き玉子を乗せて、端を適当に始末して、完成。
塩をぱらぱらっと振って食べる。

大昔、親しかった人に教わった料理。
お椀にまず薄焼き玉子を敷いて、ごはんを入れて、それからお皿に伏せるのが本式だったか。そうすると完全に玉子の端が見えなくなる。

底面が円形だから、楕円やレモン型に比べると、どうしても(同じ量ならば)高さが増してしまう。薄焼き玉子は綺麗に丸くできれば大丈夫だけれど、ご飯が多いと完全に覆い辛い。玉子2個使えば楽かもしれない。

とにかく、そういうものを食べて、急いで出かけた。
遅刻が無いけれどのんびりもしていられない、そんなイベント(?)の前には、こういう簡単だが一手間かけた雑な料理を作ってしまう。
今回の一手間、薄焼き玉子は効率の点では不要。しかし食べたくなったのだから、仕方がない。

 

それでは寝ます。
車の運転が続いたせいか、目が疲れている。しょぼしょぼする。

 

西の魔女が死んだ (新潮文庫)

西の魔女が死んだ (新潮文庫)

 

全然関係無いのだけれど、村上春樹作品の料理本はいくつか出版されているのに、村上龍のそれが皆無なのはなぜでしょうね。

村上レシピプレミアム

村上レシピプレミアム

 
村上レシピ

村上レシピ

 

 「村上龍 料理小説集」はあるのだけれど。

 

村上龍料理小説集 講談社文庫

村上龍料理小説集 講談社文庫

 

 

 

お題「今日の出来事」

 

映画とスコーン



映画「シェイプ・オブ・ウォーター」を観てきた。
本当に良い作品。書くと長くなるタイプの映画。誰かに話したい作品。

だが今日は日記を長く書けない。
親戚の不幸で、今から急いで出かける。

映画の話はできなかったけれど、夕方に友人の子供とスコーンの話をしてきた。
彼女(しょうがく1ねんせい)はスコーンを食べたことが無かったのだという。数週間前に聞いた。
それじゃあ、と今日は静岡市でトップレベルに美味しい「MARIATHANK」のスコーンを手土産にしたのだ。
「こんなに美味しいものなのか」と驚いていた。毎日食べたい、と言うので、イギリスの貴族になることを奨めてみた。
確かにスコーンは美味しい。割って、ジャムをたっぷり付ける、という行為もまた小学生には楽しかったのだろう。僕もあの、割って何かを塗る作業は好きだ。

 

では出発する。
映画の話は、また今度。

 

シェイプ・オブ・ウォーター (竹書房文庫)

シェイプ・オブ・ウォーター (竹書房文庫)

 
ギレルモ・デル・トロの怪物の館 映画・創作ノート・コレクションの内なる世界

ギレルモ・デル・トロの怪物の館 映画・創作ノート・コレクションの内なる世界

 

 

あとこの本が楽しい。
短編の宮内悠介、新鮮だー。

超動く家にて 宮内悠介短編集 (創元日本SF叢書)

超動く家にて 宮内悠介短編集 (創元日本SF叢書)

 

 

いちご尽くしサンドイッチのランチとホワイトデーのお買い物

いつものALLEE RESTAURANTでお昼を食べた。
サンドイッチのランチは、苺とルッコラクリームチーズ。好きな組み合わせ。昨年だったかその前の年だったか、最初に出会った時は驚いたものだが、今は普通に美味しく楽しめている。なるほどルッコラ。超おいしい。

 

 

職場の人達にホワイトデーの小さなお菓子を買う。
バレンタインデーには風邪で寝込んでいたし、職場に復帰した時に普通のお茶菓子としていくつか貰っただけだから、特に何かを用意する必要も無い。ただこういうお菓子を買うのが、僕が好きなだけ。
「Atelier Petit Carin*」は、週末限定かつ目立たないお店だから、オープン時にはファンや馴染みの人達がそれこそ待ち構えている。今日はそのオープン直後に訪れたので、狭い店内にお客さんが溢れていた。ホワイトデーの品々ばかりなのに、女性がほとんど。僕は「普段はこういうお店は来ないのだけど、焼き菓子って何を買えば良いのだろう…」というオーラを頑張って出してみたのだけれど、周囲に伝わっただろうか。自分用や姪っ子用もこの店で購入した。

 

 

マイナビ文庫 親子でまなぶ 季節行事とマナーの基本

マイナビ文庫 親子でまなぶ 季節行事とマナーの基本

 

今週のお題「ホワイトデー」

お題「ちょっとした贅沢」

 

海亀の骨を埋めた

1月に三重県の友人宅へ泊まらせてもらった。その時になにやらとげとげした骨を貰った。
家から徒歩数分で海という立地で、僕も初日の出をその浜で見た。遠くに名古屋の国際空港が望める、なかなか雰囲気のある浜辺。
そこでビーチコーミングをしていた時に拾って、種類がわからないまま庭に野ざらしにしていたとのこと。庭に放置しているだけのそれになんとなく興味を覚えて、静岡まで持ち帰ってきたのだった。

種類はすぐにわかった。
Facebookに写真を掲載して数分で「海亀の腹側の骨」と古い友人からコメントが。「海亀 骨」で検索したら、確かにその通り。持つべきものは博識な友人である。

しかしこの骨、まだ脂や膠分がたっぷり染みこんでいる。
真っ白にしたいのに、洗っても磨いても黄ばみが取れない。
試しに水に漬けると、脂がどんどん浮き出してくる。真冬でさえ数日放置すると、油粘土みたいな臭いの塊が水に浮かぶ。
試しに漂白剤やその他の薬品を試してみたのだけれど、まずこの脂を抜かないとお話にならない感じがする。
特に暖かくなってきて、水に延々と漬けたら本格的に臭気が発生しそうな予感もある。

 

生きるとは、自分の物語をつくること (新潮文庫)

生きるとは、自分の物語をつくること (新潮文庫)

 

 

というわけで、骨の処理の定番である“埋設”を行うことに。
土に埋めて、微生物に骨以外を食べてもらうのだ。

まず穴を掘る。これは庭の適当な場所に、やや広めに掘っておく。それほど深くはないけれど、うっかり露出はしない程度には掘り進めておいた。後述の砂のぶんだけ広く深くしておく必要はある。

砂浜に埋めるわけではないから、土が染みこむと後で洗うのが大変。
ホームセンターで川砂(モルタル用:20kg/140円)を買ってきて、骨全体が砂で覆われるようにする。土が直接付かないように、まず砂を投入し、骨を置き、周囲と上部にも砂を入れてから、土で蓋をする。

最後に追加で土をかぶせて土饅頭を作る。これは、いずれ凹むことを加味した対応。

 

ビーチコーミングをはじめよう―海辺の漂着物さがし

ビーチコーミングをはじめよう―海辺の漂着物さがし

 

 

何か目印をつけておくつもりだった。
最初は、石に「海亀の骨」と書くつもりだった。しかしなんだか不条理文学的というか、日常生活にはそぐわない感じがして、止めた。
とりあえずレンガを1個、置いてある。

骨を埋めた場所の目印にふさわしいものは何か。
どうせ次の冬くらいまでは放置するつもりだから、ゆっくり考えればいい。忘れてしまっても良いくらいだ。

こうして、鈴鹿の浜で拾われた海亀の骨は、静岡県中部の田舎で土(と砂)に埋められた。
埋める前に、海亀のサイズを想像してみた。
水族館で成体として泳いでいるくらいの大きな亀だったと思う。不思議なのか、特に不思議ではないのか、よくわからない。ただ、なんとなく貰ってきたものを、なんとなく埋めただけなのに、変な感慨はある。

 

今日は海亀の骨を埋めた日。
雨上がりで土は軟らかかった。

 

さよならペンギン (ハヤカワ文庫 JA オ 9-1) (ハヤカワ文庫JA)

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世界は寒い 1 (フィールコミックスFCswing)

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お題「今日の出来事」

お題「ひとりの時間の過ごし方」

 

やきとりどんぶり

学生時代に住んでいた町に、小さな焼き鳥屋さんがあった。
お酒が苦手だから自分からわざわざ行くお店ではないけれど、行けば必ず食べていたのが「焼鳥丼」というメニュー。
甘辛いタレがたっぷりかかった焼き鳥が、四角い塗りの重箱みたいな器にごはんとともに詰められている。ちょうど鰻重の焼き鳥版といった感じ。

今日はいつも行くスーパーマーケットで、出来合いの焼き鳥が特売をしていたので、それを再現してみた。
夜なので、そしてもう歳なので、ごはんは少なめ。
タレも常識的な量にした。
フライパンでさっと炒めた葱をごはんと焼き鳥の間に挟んでみたり、それなりの工夫もしてみた。

格別に美味しいわけではないけれど、普通の「家族が留守だから作る普通の夕食」とは少し違う。75%の外食という感じ*1
キクラゲのスープと、ひじきと豆のサラダも作った。

そういえば、あの学生時代の焼鳥丼も、とびきり美味しかった訳ではない。味は濃く、特に甘みが強すぎた。でも嬉しい食べ物ではあった。
だから今日の試みも、「焼き鳥とごはんと葱と細切りの海苔」という予想通りの味だった(格別なケミストリーが発生しなかった)ことを残念には思わない。特売の焼き鳥の活用法としては最適に近かったと考えている。

 

 

さて外は大雨で、風もびゅうびゅう吹いていたが、それでも書店まで行って漫画を買ってきた。まだ読んでいない。 

世界は寒い 1 (フィールコミックスFCswing)

世界は寒い 1 (フィールコミックスFCswing)

 

 夕食を食べ終える頃まで、完全に金曜日の気分だった。
明日が金曜日。明日は出勤日。ああ面倒だ。もうやることはやって今夜は夜更かしするつもりだったのに。こういううっかりは、辛い。

*1:その辺のチェーン店で食べるひとりごはんを外食100%とした場合。

帰りに書店へ寄る。引き出しを開けて補充する。

仕事帰りに書店に寄った。

新刊漫画コーナーで、変な中学生に遭遇した。
棚に差してある最後の1冊を取ってから、台の下にある引き出しを開けて、同じ漫画を何冊か補充していた。
お店の人に注意されていたが、何が悪いのかぴんとこない感じ。
ふてぶてしいというより、書店にまるで慣れていない、それこそ初めて入るファストフード店で使用後のトレイをどこに返せばいいのか(それともテーブルに残すのか)わからない感じだった。

 

ガケ書房の頃

ガケ書房の頃

 

 

 

かつて書店という場所は“子供を連れていく場所”だったと記憶している。本が好きかどうかは別として、動物園や遊園地と同様に「本屋に行ったことが無い子」はいなかった。街の子はもちろん、田舎で周囲に書店が無い土地でもそう。
ちなみに僕は自転車で“街の本屋さん”まで通っていた。今はもう無いが、あれは良い娯楽だった。
最近は書店に行かないまま小学校高学年、あるいは中学生になる子も多いと教師をしている友人が言っていた。
課題図書はどうするのか、Amazonか、図書館か。

しかしこれだけ書店が減り、残った店も知の集積というよりレンタルビデオ店の付属施設みたいになっていると、それもまあ仕方がないのかもしれないと思ってしまう。わざわざ連れていく“有り難み”を親の側が感じていなければ、そしてその親自身が本に興味を抱いていなければ、たまたま行動範囲に書店が無ければ1度も行かないまま成長することもあるだろう。そういう子供が最初に、おそらく興味のある漫画の新刊を発売日に買うために訪れたら、挙動不審になるのもまた当然だろう。店員が補充していたのを見て、自分もまたそうしなければと考えたのかもしれない。


しかしまあ、中学生がびくびくしながら、こうして社会に出ていく姿というのは良いものである。ああ、頑張っているなあと応援したくなる。

つまり僕は老いたのだ。数年後には高校生だって孫のように眺めているだろう。いずれライブハウス前でだらだらする若者も、かわいく思える時が来るだろう。
自分にはもう、そういう場所はほとんど残されていない。でも書店は楽しいのだから、世界は本当に豊かで優しい。
いろいろ大変だけれど、総じて良い時代だとは思う。もっと良い時代にしなければ。

 

空色勾玉 (徳間文庫)

空色勾玉 (徳間文庫)

 

 

 

夜中に目覚めて鷺に会う

昨晩は珍しく早い時刻にベッドに入った。そしてすみやかに眠ることができた。
明け方というより真夜中に近い時間に目が覚めてしまう。
トイレに行き、なんとなく顔を洗い、牛乳をコップに半分だけ飲んで、さあどうしようかと考えていたら、窓の外でがたがたばたばたと騒がしい。動物なのはわかるけれど、わかったからといって静かに眠るのも難しい。
というわけで、夜中に懐中電灯を持って家の裏に行ってみた。

 

 

音の主は白鷺。小鷺かもしれない。
家の裏側、給湯設備や太陽光発電システムの管理ボックス、その他の機器類がまとめて設置してあるところが、ちょうど僕の部屋の外側にあたる。そしてその一角が鳥にとっては「入ったら出にくい囲い」となっていたらしい。
どうして夜中に、僕が目覚めたタイミングで騒ぎ始めたのかはわからない。鷺というのは普段は川に住んでいるのではないか。

わからない事だらけだが、とにかくその深夜に鷺の救出作戦(光を当てて脅かして、囲いから外に出す)を試みる。
幸いなことに数分の試行錯誤で鷺は外に飛んでいった。

何だったのだろう、と考えながら再びベッドに戻り、朝まで眠った。
村上春樹的な出来事は発生せず、普通に夢を見て寝て起きた。

仕事はばっちり残っていたけれど、夜の“事件”のせいでやや寝不足気味。今日はほぼ定時で帰宅した。
肩こりが酷い。寝不足と肩こりには正の相関があると思う。
今日もさっさと寝る。鷺が夜に騒がなければ良いのだけれど。

 

【指定第2類医薬品】コリホグス 16錠

【指定第2類医薬品】コリホグス 16錠

 
【指定第2類医薬品】ドキシン錠 36錠

【指定第2類医薬品】ドキシン錠 36錠

 

 

あたたかな雨がなんだかひどい

この季節の雨はいつもびっくりする。
まず、目覚めて気温に驚く。妙に暖かい。
エアコンのスイッチを習慣で入れてしまうと、冷風で室温調整が始まってしまう。そしてそもそも、エアコンが不要な温度なのだ。

雨もすごい。
こんなに強い雨は何ヶ月ぶりか。
夏なら驚かないが、春の強い雨はいつも不意打ち。子供の頃に読んだ本で、猫が「何年生きても、慣れないもの」として挙げていた。僕はあの猫よりも確実に長生きしているけれど、何十年生きても、慣れないものなのだ。

さて寝ます。
今朝は早起きして、昨日できなかった本の片付けを済ませたのだ。
今日は早寝して、明日に備える。

 

あたしの一生: 猫のダルシーの物語 (小学館文庫)

あたしの一生: 猫のダルシーの物語 (小学館文庫)

 
どうして犬が好きかっていうとね

どうして犬が好きかっていうとね

 

 

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