所用で清水港へ行った時に、客船のダイヤモンドプリンセス号を見た。
ちょうどオプショナルツアーの人達がバスに移動している時で、ツアーではなく周辺を散策する人達もたくさんいた。
以前に見た「飛鳥Ⅱ」などよりはカジュアルな雰囲気の船で、お客さんも庶民っぽい。
都会の高級ホテルと、景勝地の観光ホテルくらいの違いがある。
それにしても大きな船だ。救命ボートが2階建てだ。
横幅もあってボリューム感がすごい。
大きいなあ、と眺めていたら「1700人の乗客と1100人の乗務員を乗せることができるのだ!」と埠頭に立つスタッフさんが教えてくれた。
「ダイヤモンドプリンセス号」といえば、COVID-19の流行初期に話題になった船だ。
まだウイルスの性質も不明な時期に横浜港で隔離されていた。
僕は四国で暮らしていて、仕事で関わった会社の会長夫妻がこの船に乗っていたので、なんだかとても印象に残っている。
その船が清水港にいるなんて不思議な気がするけれど、別に轟沈したわけではないのだから、今もこうして活躍していても全くおかしくないのだ。
これは別の埠頭で見たフェリー「富士」。
いつの間にか金色に塗られている。いや金色というよりも黄土色で、しかも薄汚れている。「GOLD ROAD」とだけ描かれている外観は、かつての「富士」ではなくて、よくわからない外国船のように見える。
そもそも金色に塗られた理由である「黄金KAIDOプロジェクト」自体の知名度が低い*1。
わりと好きな船で何度も乗っているのだが、正直なところこの塗色は好きではない。
今日は車用のはしけへの接岸や移動を練習しているようで、何度か港内を移動していた。
「富士」の向こうに見える4つのガスタンクも船だった。
天然ガスの運搬船らしい。ぱっと見た感じでは建物に見える。
また別の埠頭では観測船「ちきゅう」も見ることができた。
「ちきゅう」は何やら荷物の積載作業をしていて、いつもは畳まれているクレーンが動いている。
「ちきゅう」については撮影はしていない。撮影禁止の建屋から見せてもらったのだった。
どういうわけか、今日は珍しい大型船ばかり見る機会があった。
横浜や名古屋、それから四国の造船業が盛んな場所ならともかく、清水港でここまでまとめて見ることはほとんど無い。そもそも清水港は自分にとって日常の場なので、とても変な感じがする。
そんな水曜日だった。
今日も暑かった。芽吹いたアボカドを外に出したら、日陰だというのに一日でダメージを受けていた。アボカドの故郷よりも過酷なのかもしれない。
*1:県庁の人も嘆いていた。でも仕方がないと思う。