蕎麦の旅の翌日からは

昨日の長野旅行では昼間の気温も15℃から18℃だったのに、今日の静岡県は29℃(ベランダでの実測)だった。しかも雨上がりで湿度が高いので、とても蒸し暑い。
疲労はそれほどではないけれど、体調を崩してしまいそうだ。

 

 

ところで、一昨日から昨日にかけての旅では、蕎麦ばかり食べていた。
旅の同行者である父は蕎麦打ちが趣味で、蕎麦打ちを始める前から食べ歩きをしていた。特に長野県へは、蕎麦を食べるための旅をしていたくらいなので、今回の旅も第一選択は蕎麦なのだった。

加えて、歳をとってから、ホテルや旅館の夕食は量が多くて食べきれないのだという。なので今回の宿泊先(古い旅館)では、夕食抜きで朝食のみのプランにした*1

確かに、納豆や海苔や干物が並ぶ昔ながらの「旅館の朝ごはん」ですら、父は食べ残していた。その朝食にすら、少量ではあるが蕎麦が付いていた。なので、蕎麦ばかりの旅となってしまった。

 

 

今回は主に長野県の軽井沢から小諸、それに茅野のあたりを巡ったのだが、どこを訪れても、蕎麦屋には不自由しない土地ではあった。
蕎麦粉専門の製粉所で粉を買った時などに聞けば、おすすめの場所を教えてくれる。地元の情報を活用したせいか、今回は小さなお店ばかり訪れたが、どの店も大変においしかった。僕は蕎麦に詳しくないけれど、なるほど良い蕎麦とはこういうものかと感心することが多々あった。個人的には「長野に行ったら胡桃蕎麦を食べる」というマイルールがあったが、他の蕎麦でも満足できたのだった。

例外は夕食に食べた店で、ここは東京の名店が軽井沢に進出したという謳い文句だったが、接客が実に冷淡だった。高いわりに味が良いわけでもなく、冷たい蕎麦は歯がおかしくなりそうなくらいに冷えていて、そのせいでぼそぼそしていた。ハルニレテラスという観光施設にあった店だが、もう店名も忘れてしまった。

そうやって蕎麦ばかり食べていたのだが、どういうわけか観光客向けの大型店には一度も入らなかった。
駐車場が広くて、巨大な和風建築で、テーブルも座敷もたっぷりあって、レジの周辺には蕎麦かりんとうや土産菓子が置かれているような幹線道路沿いの店。そういう店を避けていたわけではないのだが*2今回の旅で立ち寄ることはなかった。

 

 

そんなわけで、2日間ずっと蕎麦、つまり醤油風味の麺料理ばかり食べていたため、今日は意図的に米やパンを食事に組み込んでいる。

野菜は長野でたくさん買ってきた。
農産物直売所で買った巨大なレタスも、珍しいカボチャや大根も、しばらく楽しむことができる。スーパーマーケットの野菜ですら、安くて高品質。だから料理がとても楽しい。

幸いなことに今日は自宅作業の日だった。
空いた時間を使って煮物などを作り、夕方には隣町まで行って魚を買ってきた。
そして、夕食には純和風の刺身定食的なものを用意した。長野から意図的に離れた、少量のおかずをたくさん並べた、老人と中年向けの食事だ。

 

 

そういえば、今回はほとんど「スイーツ」を食べない旅だった。
自分としては異例だ。
ただし、自分用の土産に買った「長野県の、おいしくて甘くてかわいいお菓子コレクション」は、今日から存分に楽しんでいる。胡桃を使った最中やクッキーを少しずつ大切に食べているだけで、この旅行は大成功だったと思うのだった。
我ながら単純過ぎる。

 

お題「ささやかな幸せ」

 

 

*1:高齢の父が、ペンションの信州風アレンジなフレンチっぽいコースや、川魚主体の宴会料理的なものを好まないことも考慮した。

*2:火曜日や水曜日は定休日だったのかもしれない。

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