新しい掃除機が届いた。
以前から使っているダイソン製のものはバッテリーが弱ってきていて、いささか使い勝手が悪くなっていたのだった。
今回は東芝のもの。
ダイソンと同じく、サイクロン式でハンディタイプ。昔に比べてサイクロン式の掃除機も使いやすくなっていて、もはやダイソンを選ぶ利点が無いと判断したのだ。日本製品なのは、たまたま安かったから。Amazonのセールで、2万円でお釣りがくる価格だった。
この掃除機が、おそろしく軽くて驚いた。段ボール箱の時点で1.3kg程度ではないか。
軽さと、分解のしやすさ、どうでもいい機能が2.3ついてくること、デザインのダサさは、日本製品らしさがある。
いま父がマニュアルを読みながら、使い方を学んでいる。僕はこういう家電製品を使いこなすのが得意だが、高齢の父は新しい機械を苦手としている。だから、じっくりと時間をかけて、がんばって覚えてほしい。どちらかといえば使用機会が多いのは父なので、よくわからないままでは困るのだ。掃除をするのは明日以降だが、試行錯誤は今日たっぷり済ませてほしい。
ところで今日は、知人と合う約束だった。
しかし知人の家族が新型コロナに罹ってしまったので、予定はキャンセル。ひとりでスーパーマーケットへ行き、食材を買い揃え、そして自宅で読書とゲームをしていた。
「セレッサと迷子の悪魔」は7割ほど進んだ。
セーブ画面で物語の進み具合が表示されるのがわかりやすい。
さらに、起承転結でいうところの"転"が終わったうえに、シナリオ上に洋医された4つの関門を全てクリアしたので、おそらく次が最終決戦の地なのだと思う。
とはいえ、今まで通過してきた場所に引き返すこともできるし、以前は通れなかった場所を今では通過可能で、しかもその先には主人公たちを強くするアイテムなども用意されているため、急いで話を進める必要も無いのだった。こういう部分は実に親切設計で、ファミコン時代のゲームとは全く違う。なにもないところを攻撃し続けていると高得点の"隠しキャラ"が現れるような不親切さは、今のモダンなゲームには皆無なのだった。
さらに言うと、最近のゲームは話を盛り上げるのが上手い。
感動させる場面では、ただの「決定」ボタンではなくて、例えば主人公が手を伸ばし握手をする操作をあらためて行わせる。結局はボタン押下か、せいぜい長押しなのだが、それだけで「自分が手を伸ばし握手をする」気分になってしまう。
こういう感情移入のテクニックは、ゲームならではだろう。
そして、今の時点でしっかりと感動している自分が、これから年老いたらどうなってしまうのか心配なのだった。涙をびょうびょう流しながら(ゲーム設計者の思惑どおりに)ゲームをする老人になってしまいそうで怖い。