たのしいゲームは少しこわいゲーム

空いた時間に少しずつ進めているゲーム「セレッサと迷子の悪魔」が、思いがけず楽しい。

最近のモダンなテレビゲームらしく、つまらないところで引っかかることがない。ストーリーを追っているうちに主人公たちは自然と強くなるし、脇道に逸れて謎を追っても、メインのシナリオを進めても破綻しない。良い塩梅に調整されている。
僕のような下手な人間でも、ちょっとだけ頭を使えばなんとかなるようにできているし、ヒントやお助けアイテムも豊富にある。理不尽さがほとんど感じられない設計になっている。

 


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さて、この「セレッサと迷子の悪魔」は副題が「ベヨネッタ オリジンズ」である。
となるとベヨネッタ・シリーズが存在する。
「セレッサ〜」がずいぶんとかわいらしいダークファンタジーなので、同じような雰囲気かと思ったら、全く違った。

 


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主人公の女の子が妙齢の女性になっているだけでなく、なんというか、色々と違う。フランスやイギリスの絵本も扱う輸入雑貨屋さんと、アメリカのPCオタク向けイベントくらい違っている。
小さなカフェで開催される手作り音楽イベントと、レーザーやスモークが飛び交うスタジアムのライブくらいに違う。


間違って買ってしまったら大変なことになりそうだ。
最近の子供はゲームを間違って購入することは無いのだろうか。年齢制限などがあるから大丈夫なのだろうか。他人事ながら心配になってしまう。

 

 

しかも、「セレッサと迷子の〜」のほうがスピンオフで、「ベヨネッタ・シリーズ」の本流はこちらの過剰にスタイリッシュなお姉さんバトルアクションのようなのだ。
これで本当に「ベヨネッタ」シリーズに繋がるのか、不安になってくる。

 


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「セレッサと〜」に続編があったら…と思っていたが、どうやら当てが外れたらしい。
まだゲームの前半のようだが、今のところメガネと魔女と魔法しか共通点が無い。

 

シリーズのことは別にしても、「セレッサと迷子の悪魔」はよくできたゲームだ。
ただし、少し怖い。
怖さにも色々あるけれど、ピエロや影絵の怖さなのだった。大人向けのブラックな絵本は好きなほうだが、それが動いていて、自分が操作するとなると心臓に悪い。
ちなみに今はサーカス団(怖い妖精が仕切っている)に乗り込むところ。

 

 

あまりにも怖いので、1日に60分ほどでゲームを終えることになっている。さくさく進めるには気疲れしてしまうのだった。

そんなわけで、このゲームを僕に勧めた知人たち*1は、実に的確な"オススメ"だったといえる。よくわかっているじゃないか、と感心している。勧められなければ、こんなゲームは買わなかった。

そして、このゲームに中学2年生あたりで出会っていたら、僕はばっちり影響されていただろうとも思う。
今はもうおじさんなので、パッチワークだらけのぬいぐるみをぶら下げて歩いたりはしない。ムーミン画集(少し暗い絵柄のもの)くらいは買ってしまうかもしれないが。

お題「これ買いました」

 

*1:お互いに面識がない、僕を知る2人

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