自宅で使っていたスリッパが古びてきたので、新しいものを買った。
購入したホームセンターのポイントアプに購入履歴が残っていたので計算してみたところ、おおよそ273日前に買っていた。ちょうど0.75年で履きつぶしたことになる。
今年は自宅で過ごす時間が多いし、昨年に母が亡くなってからは、家事で歩き回る機会も増えた。自分の場合、スニーカーなど柔らかい靴でも片減りをしがちなので、消耗は誤魔化せない。今回も片足の中敷きがすり減ってしまっていた。
新しいスリッパは、「らくらくお掃除機能」付きだ。
床に接する面が毛足の短いモップ状になっていて、歩くだけで勝手に掃除をしてくれるのだという。
ただし、「3日に1回は粘着コロコロクリーナーで清掃しなければならない」と小さな字で書いてあった*1。そこまでするのなら、僕にとっては「らくらく」では無いのだが。
特に床が冷たい家ではないから、冬だからといってふわふわもこもこしたスリッパを使う必要は無い。
とはいえ、やはり季節に合わせた風合いや色を選びたいもの。
そういう意味では、昨年の寒い時期から今年の夏まで同じスリッパを履き続けて平気だったのは、どこかおかしかったのだろう。
病的とまでは言わないが、小さく、そして様々な箇所で”生活を整えること”を蔑ろにする位には、忙しく、大変な時期だった。
そのような状態は、渦中にいる時には気づかない。後になってわかる。例えばスリッパを買い替える時にわかる。
ちなみに新しいスリッパは、ライトグレーの無難な布製で、季節感も何もないのだった。一人暮らしの時でも季節に合わせてスリッパやルームシューズを買っていたのに、ずいぶんと雑になってしまった。
*1:購入時には気が付かなかった。スリッパの商品タグの裏なんて購入前は読まない。
