三浦半島への旅 01 横須賀軍港クルーズと市街散策

先日の旅行について少しずつ書いていく。まずは1日目の前半、横須賀の街について。

 

横須賀軍港クルーズ

なんとなく朝早くに静岡を発ったところ、思いがけず早めに到着してしまった横須賀の街。バイパス的な道から街に入った途端に潜水艦やフリゲートが見えるのは、ちょっと新鮮な体験だった。

とにかく早く着きすぎたので、とりあえず大きなショッピングモールに車を停めてみる。そして検索してみると、そのショッピングモールから軍港を案内する観光クルーズ船が出ているという。

これは良いタイミングと、最初の便(10:00)に申し込んだ。
料金は2000円くらい*1
ショッピングモール内の案内所で券を買い、そのまま海側に出ると船が待っている。おそろしく手軽である。

船は屋上のデッキと、舷窓から眺める室内席がある。自分は写真を撮りたいので、屋上に出てみた。

ガイドさんによれば、今日はアメリカ軍の原子力空母「ロナルド・レーガン」が出港していて、港内の様相はいささか地味とのこと。

それでも、普段はニュースでしか見ないイージス艦や、自衛隊の多用途護衛艦などをたっぷりと見ることができた。
機雷除去チームの訓練や、特殊な用途の船、そして大きな潜水艦なども近い距離で見物できる。四国に住んでいた時には軍艦を何度も見たけれど、仕事中の船を間近で見るのは違った趣がある。

それに、この横須賀港の大半は、自衛隊と米軍の管理地となっている。
岬や島が丸ごと立ち入り禁止なので、いわゆる「フェンスの向こう」が延々と続く。これもまた非日常。沖縄や呉や長崎周辺ともまた違う港の風景だった。

ガイドさんの元気な解説も楽しかったけれど、ちょうど向かいに座っていた「絵に描いたようなオタク青年」の的確かつ詳細な説明も、とても役に立った。彼(一人称はワタクシ)の説明を友人達はほとんど聞いていないようだったが、とにかく彼の言う方向に目を向ければ興味深いものが現れるのだから、本当に便利というか助かるのだ。
おそらく日本語が通じていないベトナム人と中国人の観光客達も、彼がどういう人なのかは理解していたのだろう。クルーズの中盤からは、彼の視線を追ってカメラを向けていた。

 

 

戦艦三笠

ショッピングモールから徒歩で15分ほど歩くと、日露戦争で活躍した戦艦「三笠」が展示されている公園へ到着する。ほぼ港湾道路沿いなので迷うことはない。港湾道路より海側は、自衛隊あるいは米軍の施設が目立つ。他は商社の入ったビルと学校、マンション。
軍服の人達も当たり前に歩いていて、なるほど確かに軍港の街なのだと実感した。ドルで買い物ができる店も多いし、軍人向け不動産屋もあちこちにある。

三笠は記念艦として綺麗に整備されている。
室内は空調も効いている。解説ビデオを見ることができる部屋もある。
部屋や設備の説明がとても充実していて、なるほどこんな感じなのかと興味深く見学ができる。文章や図では、広さや長さの実感というのは持ちづらいものだ。

なにしろ軍艦だから、高いところの見晴らしが良い。
観光客は少ないが、舳先や艦橋には記念撮影をする人達がいる。老夫婦の写真撮影を手伝ったところ「遺影に使う写真になるかもしれない」と喜ばれ、チップだと1000円を貰いそうになった。さすがに日本人同士でチップなんて困るから、かわりに自分の写真も撮ってもらって"おあいこ"にした。1000円あれば美味しいケーキとコーヒーが楽しめるが、エレガントに受け取る技術を持ち合わせていないのだった。



しかし戦艦三笠、全体的にごつい。
まだ日本の造船技術が未熟で英国に発注した、そんな時代の産物だけれど、そう簡単に壊れそうにない。鋳鉄の塊は、見た目だけで強そうなのだった。

 

 

 

横須賀市

当地に住む友人と待ち合わせ。その前に少しだけ市街を散策した。
どぶ板通り、というのが観光客向けの商店街的なストリートらしいが、なんとなくちょっと興味が湧かなかったので。ただ、普通の繁華街から少し横道に逸れるだけでも、なかなか楽しそうなカフェや雑貨屋が見つかる。なにしろ坂と崖が多い土地だから、道が曲がりくねっているのも良い。
時間があれば、もう少し長く歩きたかった。

 

 

そんな感じの、横須賀観光だった。
先日までの猛暑を警戒していたのだが、最高気温は31℃と、なんとか凌げる暑さだった。小雨がぱらつくので自転車には乗れなかったし、高湿には閉口したけれど、でも街を歩けたのは幸運だった。熱中症警報が出ていたら、街の散策は断念していただろう。

 

 

この後は友人と会ってお茶をした後、「横浜・八景島シーパラダイス」に行ったのだが、そのことは後日書く。

 

お題「わたしの癒やし」

*1:レシートを捨ててしまった。

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