先日のセールで購入した、Amazonの格安タブレット「Fire HD8」。
とびきり安いが、なかなか便利なものである。
しかし5000円程度*1の品に、数千円のカバーを付けるのもなんだか馬鹿馬鹿しい。
安いカバーも売っているけれど、いかにも怪しい中国製であり、質感などは期待できない。
レザークラフトで作ってしまえば良いものができるだろう。でも、今はちょっと手を付ける暇がない。
どうしたものか、と考えながらここ数日は使っていた。最近は持ち運ぶ機会が増えたので暫定版でもいいからカバーが欲しい。
ところで、8インチサイズのタブレットは、外寸がA5用紙より少し大きい程度である。
だいたいA5サイズのノートやルーズリーフバインダーの表紙サイズ*2。
ならばとりあえず表紙を付けてしまえばいい、とひらめいたのが今日の午後3時。
ちょうど近くに無印良品があったので、それっぽいものを買ってみた。
なかなか良いカバーができたので、ここに紹介したい。
レシピは以下の通り。
材料
作り方
ちょう簡単。
スイッチやスピーカー穴の位置を見て、最初に位置合わせをしておくと迷わない。特に Fire HD8は横置き使用がメインであり、長辺の側面にスピーカー穴がある。
ただしこのリフィルノート・シリーズはリングノートの形なので、綴じ側にスピーカー穴があっても音は抜ける。
リングノートタイプの良いところが、あと2つある。
まず持ちやすいこと。筒状のバインダー部分を持てば、ただの板であるタブレットよりもグリップしやすいのだ。往年の名機、Yogaタブレットを思い出させる。
ただしこれは人によるものなので、もし連続する細いリングを掴むのが苦手な人ならば、綴じ方向を逆側にすべきだろう。
そしてもう一つの利点は、厚さを稼げること。板紙の表紙にタブレットを貼り付けただけなので、衝撃などの保護はほとんど期待できないけれど、バインダー部分が厚みを持つため、多少は防御力が稼げる。*4
とりあえず、この形で使ってみる。
かばんの中で開かないように、道具入れに転がっていたブックバンドを巻いてみた。
ブックバンドもいいけれど、せっかくノート型なのだからと黒いゴム紐を通して留められるようにもしてみた。愛用しているノートのマネ。
こちらのほうが良い感じ。開いた状態、閉めた状態、それぞれを固定できるようになった。
この後、ゴム紐がかかる縁をわずかに凹型に切り取り、紐がしっかりと収まるようにしてみた。
マグネットを仕込んだり、ステッカーチューンをしても面白そうだけど、せっかくお手軽かつシンプルに仕上げたので、ここで手を止める。
市販のカバーと違い、立て掛けたり、きちんと衝撃から守ったりするには別の道具が要る。自分は別にスタンドを持っているし、かばんに入れておけば破損することもないと考えているので*5今回は軽さと最低限のカバーだけができるこのスタイルで十分。
ちなみに、今試してみたら、卓上カレンダーみたいに立たせることができた。重みと摩擦が良い具合に働いているようだ。
自分はたぶんバインダー部分をフックにかけて、普段は壁掛けにする。せっかくスマートスピーカー(スマートモニター)機能があるので、普段は時計やタイマーや天気予報用に活用したい。
ところで、このA5バインダー型が有効ならば、例えばA5サイズのリングノートを使うのが、最も手っ取り早いはずだ。ページ部分を全て切り落として、表紙だけにすればいい。
リフィルノートよりも頑丈な鉄線のリングで綴じられ、探せば留めゴム付きや、カード入れなどの機能付きのものもある*6。
しかも安い。数百円で、タブレットのカバーとメモの束が手に入る。
好きな絵柄や色の表紙が使えるのは、市販の専用カバーには無い利点だろう。
それから、既存のノートや専用サイズのノートにつけるカバーもある。革やビニールレザーなど素材も様々。無印には「ジーンズのラベルに使われている素材」のものがあったので、試しに買ってある*7。
手帳でも、この寸法が合うものなら使えそう。
自分は、これでA5 サイズバインダーの穴数と間隔がわかったので、次はヌメ革で作る予定。
とはいえ、機能として十分、そして見た目も面白いので、このカバーのまま長く使ってしまいそうな予感もしている*8。
表紙のクラフト紙も、使い込んだら良い風合いになりそう。
それが今回のタブレットカバー。
総作業時間は7分。ゴム紐を付けなければ、もっと早くできただろう。カバーは250円だった。
あ、外側カメラ用の穴を開け忘れた。まあいいや、カメラなんて使わない。