2020年も残りわずか

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まさに激動の年。
単に盛りだくさんなだけではなくて、異色の出来事が多過ぎた。
アニメ映画なら、連載漫画とは別のオリジナルストーリーやスピンオフ作品になりそうな1年。しかも、まだこのどたばたの中心にある事態は収束していない。

 

少しずつ思い出しながら書いて行こうと思う。

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1月から冬の終わり。
まだ四国に住んでいた。会社を辞めて、資格取得の学校に通っていた。
中国で新型の病気が発生して大変になっていること、だから海外からの観光客が多い高松市は少しずつ静かになっていったことを覚えている。

そのうち、まずは客船、そして市中でも感染者が出て、世の中がざわつきだした。
マスクやティッシュペーパーが買い占められていた頃。
感染者の噂が飛び交い、県外ナンバーの車は嫌がらせを受けていた。
僕も2回ほど、県外ナンバーだからといわれのない暴言・注意を受けた。

 

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ちいさいおうち (岩波の子どもの本)

ちいさいおうち (岩波の子どもの本)

 

 

春。
小中学校が休校になり、街は静かになった。
僕は新しい仕事を見つけた。瀬戸内海の反対側にある会社で、寮生活をしながら研修を受け、最終的には香川で働く予定だった。
しかし、この会社に勤めて1ヶ月ほどで、いわゆる「コロナ解雇」に遭った。
ハローワークで事情を説明したら、あっさりと「ああ、コロナ解雇ですね」と通ってしまった。会社側は色々と言い訳をしていたけれど、状況が完全に「新型コロナの大不況」だったので、問答無用で「会社都合の退職」に切り替わった。
この瞬間に「年表に書かれた出来事と、自分史が重なったな」と思ったのだった。

 

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そして転居。
四国に住んでいても仕事は無い。
フリーランスのITよろず屋で食べていくのも悪くはないが、いわゆる「県境封鎖」の時期で、空いた時間を楽しむこともできない。特に、気楽に島へ遊びに行けなくなったのは辛かった。「暇かつ移動が制限される」のは、本当に困る。特に狭い県では致命的だ。

加えて、実家の家族が大病を患ったこともあり、静岡に戻ることに決めた。
転居の直後は、疲れていて細かなことを覚えていない。

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るん(笑) (集英社文芸単行本)

るん(笑) (集英社文芸単行本)

 

 

今でも四国での生活を思い出す。
ふとした時に、「帰りにあの店に行こうかな…」と一瞬考えて、「あ、もう高松にはいないんだった」と思う時すらある。
そうでなくても、「今日みたいな日には、小豆島行きのフェリーが気持ち良いんだよなあ」とか考えてしまう。「今の犬島に行きたい」とか。
思い出の補正を差し引いても、四国生活は良い暮らしだった。

 

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梅雨から夏は、引きこもりの時期。
実家暮らしの体制を整えつつ、仕事探しや、フリーランサーとしての請負仕事をしていく。
冗談みたいに長い雨と、健康に悪そうな暑い夏。いきおい屋外での行動が減った時期だ。

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平穏な時期をみて、南紀白浜や伊豆へ旅行をした。自由な時間は多いわりに、遠出ができない辛さ。特に、友人知人に会えないのは本当に大変。

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この頃から、本格的に飲食店の友人たちをサポートしている。
インターネットやパソコンの知識、画像と印刷物の作成、そして経理や税務の経験。それだけで食べていけるわけではないけれど、この状況で困っている友人たちを助けるには役に立つ。
なにしろ今もお店を開いている人達だ。やりたい事、やるべき事がはっきりしていて、自分達で解決することに前向きだ。自分が先生役になったときの、学ぶ速度には驚かされた。

 

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猫を棄てる 父親について語るとき

猫を棄てる 父親について語るとき

  • 作者:村上 春樹
  • 発売日: 2020/04/23
  • メディア: 単行本
 

 

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秋から冬。今も現在進行中といった感じで、ばたばたと忙しない。
気晴らしに、自転車で実家を中心にあちこち走った。もはや「過去の土地」だった場所を細やかに散策できた点は良かったと思う。
でもやはり、旅には行きたかった。特に島へ行きたかった。

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実家の両親や親戚の関係で、どたばたしたのも秋と冬。
今ようやく落ち着いた。この数ヶ月の印象のせいで、今年はひたすら疲弊しているような錯覚がある。

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映画も沢山は見られなかった。
旅も、人と会う機会も少ない。どういうわけか読書も進まない。
買い物も生活の工夫も、新型コロナに関することばかり。
趣味の道具も、アパートに比べて狭くなった自室では広げづらい(ただし収納は多い。)。

一人称単数 (文春e-book)

一人称単数 (文春e-book)

 

 

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子供の頃に思い描いていた未来とは違う、へんな世界になってしまった。
悪い出来事と良かった出来事を天秤にかけて判定するなんて、できそうにない。
いつの間にか「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や「AKIRA」の年が過ぎ、来年は「JM」の年だという。

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まあいいや、それでも生きているし、ケーキもおいしい。水族館には全然行けなかったけれど、折り畳み自転車が僕を救ってくれた。
来年もきっと、想定外の連続だろう。

 

 

ここまで書いていて、ようやく「今年のまとめ」みたいなことが固まってきた。
総じて「思うように行かなかった」年だった。でも、それだけであって、何もしなかったわけじゃない。

常識外れの出来事のせいで、常識に向き合わされることが多かった年。
病禍の中で何かを見出して良いのだとしたら、この事だけだと考えている。

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それではみなさん、今年もありがとうございました。
この日記は(たぶん)まだまだ続きます。読み返しも推敲もしない、なぐり書きの日記ですが、何かの”足し”になれたのなら嬉しい。


知っている人も知らない人も、できる限りの健康がありますように。
良いお年を。

今後ともよろしく。

 

ポケットに静岡百景

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静岡百景

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