びっくりした。自転車に鍵をかけられたのだ。
昼前に、買い物と気分転換のために、自転車でホームセンターへ行った。
そして買い物を済ませて駐輪場に戻ってきたら、自転車のフレームに見知らぬチェーンロックが付いていた。しっかりと近くの柵に取り付けてある。
なんだかよくわからないが、悪戯なのだろう。
街には「ちょっとおかしな人」がいるものだ。学生の悪ふざけの可能性だってある。
おそらくは100円ショップで買ったであろう、4桁の回転錠。
これくらいなら数分で開けることもできる*1。自宅に戻れば、ワイヤーカッターもある。
しかし僕のSTRIDAは、フレームの三角形部分 を開くことができる。
三角の頂点の1つを外して、棒状に折りたたむことができるのだ。
正三角形(△)を開く、あるいは「A」の横棒を外すイメージ。
だからフレームにチェーンロックをかけても、折りたたみ機構を知っている人には無駄なのだった。
というわけで、20秒で愛機STRIDAさんは自由の身となった。
ちょっと変わったかたちの自転車だから、盗難や悪戯は多いと聞いたことがある。自分も、無断で跨がられたことがある。
瀬戸内国際芸術祭で島々を巡っていたときには「そんなふざけた自転車で走れるのか!」と不機嫌なおじさん*2に怒鳴られたこともある。その時は「意外と走るんですよ。静岡からここ(豊島)まで、故障知らずです」と、にっこり笑って伝えておいた。新幹線と電車のことは黙っておいた。
ともかく、見た感じでは他の悪戯は仕掛けられていない。
良かった。サドルに(100均で買った)接着剤でも塗られていたら、大変なことになっていた。
それはそれとして、今日もまた大変に疲弊した1日だった。
寝違えて目覚め、倉庫の片付けで鼻風邪気味になり、白菜は芯のところが茶色くなっていた。肩こりも酷いし、目も疲れているし、おまけに自転車にはチェーンロックである。僕が天皇なら、改元をするところだ。
しかし平民たる我が身では、やるべきことを頑張るしかない。
この身分では、蹴鞠や歌会の代わりに、恋の三角チョコパイを食べるくらいしか、気分転換の手段が無いのだった。
ちなみにチョコパイとはいうものの、バニラ風味のじゃりじゃりしたクリームが詰まっていて、駄菓子をアップデートさせたようなお菓子でした。もう少し癖があれば、中東や南米のおやつになりそう。
人に勧められて買った「折りたたみ自転車まんが」。なかなか面白い。
この種の「趣味+女の子まんが」はどうしてもご都合主義が多発するけれど*3、この漫画ではさほど気にならない。マニアックとライトなノリの良いバランスが楽しい。STRIDAも登場する。