家事と読書で午前中を過ごす。
午後はスーパーマーケットとディスカウントストアで食料品などを買い込み、家で少しだけ調理。
リンゴとレーズンでジャムを作った。なかなか上手くできたと思う。
昼は知人に誘われて「がっつり」した昼食を食べたのだった。
高松市のアーケード街の奥まったところにある小さなお店。中華料理店なのだろうか、高松市に点在する「鶏バター」を扱う安くて汚くて古い安食堂の一つ。
理由はわからない。でも非ファッショナブルで不健康な男性を中心に一定の支持を受けているのがこの「鶏バター」の店だ。
鶏肉を醤油やバターでこってり炒めたジャンクな味の食べ物で、これを丼にすることもある。変わったところではカレーに添えたり、あるいは春雨と合わせることもある。
この「鶏バター」を扱う店は同時にラーメン屋でもあり、そしてどういうわけかオムライスなどもメニューに並ぶ。このオムライスも油と塩をたっぷり使い、鶏バターも加わるジャンクフードだ。
B級グルメとして取り上げられることが無いのは、「讃岐うどん」の存在と、そしてこのジャンク具合が理由だろう。古臭い言い方だが「女子供はお断り」な雰囲気があるのだ。
いつもこの種のこってりジャンクご飯に誘ってくれる知人がいなければ、僕も1人ではなかなか食べる機会が無い。
脂が多いし、量も多い。何か理由が無ければ選ばない店だ。
しかしたまに食べる分には、なんだか面白い料理とお店ではある。
今日行ったお店は、今月末で閉店だという。
消費税増税や電子マネー導入の波に年寄りの店主が疲弊した、という貼り紙があった。世知辛い話である。
店の裏には換気扇の排気口があって、どろどろのタール状の汚れが固まっている。汚れがどうしようもなくなったらダクトとフードを移動させ、6回ほど排気場所を移したのだと知人が教えてくれた。確かに5つの真っ黒い汚れたエリアと、まだあと少しは使えそうな現役の排気口がある。もしかすると新たな排気口を確保できなかった事も、閉店の理由かもしれない。
僕は「つけ麺と鶏バター丼のセット」を注文した。知人はオムライス大盛り。
しょっぱくて、脂と油が多くて、量が多くて、なんとも非日常。添えられた刻み海苔が、いわゆる味付け海苔だった。
知人とはカウンターで並んで黙って食事をするだけ。あまり会食といった雰囲気ではなかった。でもこの人とはいつもこんな感じ。お互いに酒が苦手なこともあり、食事は食事で会話はカフェとか喫茶店に行く。
このお店、東京における「ラーメン二郎」に似ているのかもしれない。ただしお客さんは地元の老人と肉体労働者が中心で、昼からビールを飲む人も多い。レジャー的要素は少ない。
それにしても量が多い。
今だってまだ空腹にならない。夕食は野菜ジュースを1杯と、コーヒーで済んでしまった。
全然関係ないのだが、夕方に昼寝をした時に夢を見た。
内容は覚えていないのだが、夢で誰かからメッセージのような伝言のようなものを受け取った印象がある。
そういう夢がある。ストーリーもディテールも忘れ、キーとなる台詞のみ記憶に残る夢。
今日の夢はこんなメッセージを僕に残した。
「お前のルーベラを開放しろ」
よくわからないが、とにかく買い物リストに「ルーベラ」を追加した。ルーベラといったらブルボンのお菓子だろう。僕のルーベラとは何なのか全く身に覚えが無いが、なんだか面白そうなのでこれも縁ということで久しぶりに買ってみることにする。ブルボンのお菓子は好きだし。
少年漫画ならば、このメッセージの主(大抵はヒロイン)が主人公の元に現れるのだが(大抵は転校生)、残念ながら僕は独身中年男性で、夢はあくまで脳の活動であり、世界は漫画よりも平坦である。