ちょっと残業。
家に連絡して、夕食が不要だと伝えてあった。それにしては早く仕事を切り上げてしまったため(妙に疲れた)、どこかで何かを食べる必要が生じた。
でもなんとなく、帰り道の範囲で、入りたいお店が無い。
さらに、ちょっと高い本を買ってしまったため、緊縮財政ムードでもある。そのまま、ずるずると家に到着。
時間も遅いし、手軽に済ませることにする。
そういえば賞味期限が切れた直後の「かんぱん」があったのだった。
これを食べてしまう。
野菜室にはにんじんが余っていた。
1本をサラダにする。細く切って、酢と乾燥バジルとクミンシードと塩で和える。
この2種類だけの夕食は、なんだか異国の食事みたいだ。思いつきで、サラダの隠し味にカレー粉を少しだけ、カレー味にはならない程度に入れたことも、その不思議な雰囲気を高めている気がする。
仕方がないから、ヨーグルトも食べた。
はちみつを少し、乾燥プルーンとピーナッツも入れる。
さらに異国感が増した。
かんぱんは、ごく僅かだけ、オーブントースターで加熱した。軽く炙る程度で、あとは余熱。ものすごく良い香りがして、実際にさくっとした軽い噛み応えと味になる。ただし、とても熱い。口の中を火傷しそうになった。
かんぱん、バターでも染みこませながら焼いたら、たぶん美味しいのではないか。今度試してみる。
今日食べたのは、このかんぱん。
僕は「くろがね堅パン」が好きだ。地元ではあまり売っていない。
サンリツの小さなものをよく見かける。あれも良いものだが、やはりかんぱんはカードサイズくらいのものが、可愛いと思う。理由は説明できないが、そういうものなのだ。