休日としては、まあ満足できる過ごし方だったと思う。
でも今、淹れ立てのアイスコーヒーを300mLほど、床にこぼしてしまったので、日記を書く気力が失せている。
だから、先日観た、「君の名は」の感想を、他サイト(Filmarks)からコピー・アンド・ペーストする。冷凍したお総菜だけで夕食を済ませる、みたいな感じか。では、以下引用。
「夢だけど、夢じゃなかった!」「けど夢だった!」
なんて台詞は無いけれど、まあ夢と現の物語ではある。
新海誠監督の作品は、彼が1人で活動していた時から大好きで、でもあまり大っぴらにはできないというか、個人的には「暗い愉しみ」だと思っていた。マイナー路線で映像が綺麗で…と、セカイ系なだけでなく、素敵だけれど格好の良くないカテゴリ。
でも本作では、エンターテインメント性が高められ、特に前半は細田守監督作品のような明るさがあって、正しい夏休み向け映画という雰囲気。それは「男女の意識の入れ替わり」ものに避けられない恥ずかしさも、ある程度は緩和している。後半はきちんと新海誠監督作品で、僕は大満足。3週間は、リリカル中年として生きていける(カタワレ時とか…)。ありがとう新海監督。細かい粗はいくつも見つけられる。以前の、詩的で情緒に訴える新海誠監督作品だったら、それで興醒めだったかもしれない。が、ここまで明るい、言い換えると若々しい作品ならば、その粗さも気にならない。
作中、いくつかの奇跡がある。奇跡に見える奇跡、奇跡に見えるが作中世界ではそうでもなさそうなもの、遠い過去にあったかもしれない奇跡の欠片。そして本当に奇跡的な、しかし直接は描写されなかった出来事。
この大きな奇跡と、それによる取り返しのつかない喪失に気付いたのは、映画館を出た後だった。比喩ではなく鳥肌が立った。これは言葉で説明しても伝わらないと思う。ぜひ映画館で見つけ出して欲しい。その価値はある。ヒントは随所に散りばめられています。
引用終わり。
もう1回観てもいいかな、と思えるくらいには気に入っている。ただし、そんな暇は無いし、そんな風に楽しむ作品でもない気がする。
ちょっと気になったのが、主題歌や劇中歌をRADWIMPSだけで統一していること。良い楽曲と使い方だとは思うが、そのバンドに興味が無い自分としては、それが最適解なのか疑問に思ってしまうのも確かなのだ。要は「RAD臭さ」が気になる。ささいな事だが、ファンではないというのは、そういう事だ。
でも本当に良いアニメ映画。ここ数日も影響が残っていて、例えば加齢による物忘れですら、「何か…何か大切なことを忘れてしまった!」とか考えてしまう。夕暮れの逆光の踏切とか、つい見続けてしまう。
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さてお風呂に入ろう。
甥姪が遊びに来ているから、ちょっと相手をしたら(たぶんトランプかお絵描き)、今日は余裕を持って寝る。明日は健康診断。変な数値が出ないといいのだが。