豚肉のしゃぶしゃぶ(食べ放題)

職場の知人達と会食。
人生初の、「しゃぶしゃぶ食べ放題の店」を楽しんできた。

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食べ放題といっても、オーダーストップが近い時刻だったため、なにやら「全部盛り合わせ」みたいな大皿をたくさん最初から用意してくれて、野菜や、「締め」の麺(きしめんを選択)も、お願いする前に次々と持ってきてくれるという特例じみた対応。
皿には部位がわかる札まで付いていて、親切極まりない。

ビュッフェ形式のようなものを想定していたが、ちょっと違っていた。

肉にはきちんと表示がされていて、わかりやすい。
薄切りになっていて、どれも脂身が似たような感じなこともあって、食べ比べても「違いはわかる。特定はできない」としか言いようがない。
でも美味しかった。
スープはひとつの鍋に2種類。陰陽の太極マークみたいに仕切られた鉄鍋に、昆布出汁と、すき焼きの割り下を薄めたようなスープ。

なにしろラストオーダーとその後の速やかな閉店を全ての店員が共有し推進する店だったので、最後のほうは優雅にしゃぶしゃぶと肉を泳がせるなんて事をする雰囲気ではなくて、肉鍋っぽい食べ方になった。

そういう慌ただしさも含めて面白い。
結局のところ、時間が沢山あったとしても、やっぱり同じくらいの量しか食べることが出来なかった気がするし、最近はそういう大食いに価値を見いだせないので、これはこれで良かったのだろう。
薄切り肉とはいえ、後半にぱたっと箸が止まりそうになる瞬間が何度かあり、なるほど年齢とは残酷だなと思ったのだけれど、それでも乗り切って食べ続けたのは、どういう理由なのかは自分でもよくわからない。

結果として、普段の生活と比較すると、だいたい1.5週間分くらいの豚肉をまとめて食べてしまった気がする。

自分ではまず行かない、休日に遊ぶ友人知人とも行かない店に連れていってくれるので、年若き同僚達には感謝している。
僕にとっては暗黒地帯である、国道沿いの大型飲食店への知見を深めることができた。

 

ところで僕は、まだTVの旅行番組に出てくるような「しゃぶしゃぶ」を食べたことがない。
ドーナツ型の金属鍋で、野菜も豆腐も入っていない昆布出汁に、薄切りの肉をささっとくぐらせて食べる料理。三重県に仕事で行った時に、3回ほどその機会があったのに、先方の偉い人(後に僕の上司となるのだった)のよくわからない持論によって、葉物野菜とキノコ類が先に投入されたのだ。
あれは返す返すも残念な宴だった。鍋の世話をする仲居さんみたいな人が苦笑していたのも恥ずかしかった。

 

そういった、知ってはいるが食べたことが無い品というものは多い。
全く方向性が違うが、「芋粥」もまた、食べてみたい料理だ。山芋が好きではないから、自分では作らない。でも何処かで機会があったら、食べる。

 

羅生門・鼻・芋粥 (角川文庫)

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