外套は不要で、キャベツは温める。

今日はことさら暖かかった。
朝、着替えの時にエアコンを使った以外は、特に暖房は要らなかった。通勤の時にもコートを着なかった(さすがに少し肌寒い)。綿のシャツのうえに厚手のウールのカーディガンを羽織っただけ。マフラーも手袋も使わない。
冬に慣れたせいで忘れていたが、コートというものは大抵が重い。無いとそれだけで楽だ。

 

今日のお弁当は以下の通り。

  • 昆布と梅干しの混ぜご飯
  • 竹輪の照り焼き
  • ほうれん草のおひたし
  • きんぴらごぼう
  • プチトマトとレタス

お弁当箱の仕切りの関係で、おかずは4種類あれば事足りる。

同じ講習を受けている中国人女性に「前から気になっていたのだが、日本人はお弁当の量が少ない。特にカトウさんの米飯の量は少すぎる」と言われた。確かに見た目は少ないのかもしれないが、無印良品の細長いランチボックスは、これで一膳分はきちんと入るのだ。そう説明したところ「そもそも一膳が少ない」と言う。
確かに、中国でも他の国でも、たいてい米食のところは、日本よりもたっぷりとご飯を食べる。
彼女は日本に越してきて日が浅いので、ずっとご飯の量について言いたかったのではないか。こういう異文化交流は好きだ。
しかし「キャベツが生なのは気持ちが悪い。身体が冷える」といって、せんキャベツを電子レンジでほかほかに温めるのには、ちょっとびっくりした。もちろん僕のキャベツではないから文句は言わないけれど、実はキャベツ類が熱せられる時の匂いが好きではないのだ。
この人は、昼食時間になると近所のスーパーマーケットから惣菜とご飯(250g)とカット野菜を買ってきて、講習会場にある電子レンジを借りて温めて食べる。匂いは別として、見ているとそちらのほうが合理的で美味しそうに思えてくるから不思議だ。特に今日は、コロッケが美味しそうだった。「日本のスーパーは、揚げ物のレベルが高い」と言っていた。確かにそうかもしれない。ベトナムでも台湾でも、日本にそっくりのスーパーマーケットはあったけれど、概して揚げ物はべったりとしていて、買う気分になれなかった。

中国人の一般的な意見として「日本食は甘い」とも言う。
そしてこの人は、名古屋市で日本語を学んだせいもあって、ことさらその甘さには苦労したという。名古屋に比べたら静岡の味はあっさりしていて好みらしい。ファースト・ジャパニーズフードが名古屋というのは、確かに大変そうだ。
でも「名古屋味」の事に関しては、僕に言われても困ってしまう(わりと頻繁に、この苦労話を話す)。あの味は日本人から見ても、ちょっと特殊だと思う。僕は大好きだが。

 

 

 

週末の上京にあわせて、友人から本を借りた。今から読む。こういう本はなかなか買わないから、持つべきものは友だ。

酒井景都の吉祥寺さんぽ





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