クリスマスは好きだ。
賑やか過ぎる街はともかく、浮かれながらも敬虔な雰囲気があるところが良い。お祭りというよりも暦の行事のように感じている。
僕は無神論者だけれど、それは別として、教会から聞こえる声に耳を澄ませてみたり。きりっと冷えた冬に相応しいイベントだと思う。
できれば、もう少し忙しくない時期に行なって欲しいと思う。年末年始に近すぎる。
好きだけれど、特別に何かする事は無い。基本的に、家でのんびりしている。
ちょっと出かけて、親しい人にプレゼントを渡したり、貰ったりする。
自分へのプレゼントは日常的にしているから、クリスマスだからといって特別にする事も無い。
今日は、我が家では、すす払いの日。
もちろん、煤の出る生活はしていない。ただの大掃除の一環で、高いところのホコリを重点的に掃除する日となっている。
棚の上は、新聞紙が敷いてあるから交換する。部屋の蛍光灯は、カバーを外して拭く。ドアの上も汚れている。
しかし今の家は、あまり汚くならないし、掃除も楽だ。半日もかからない。
静岡市の友達の家に、本を渡しに行った。手土産兼クリスマスプレゼントは、クッキー。
近所で餅つきをやっていて、見物した。
つきたてのお餅を貰った。大根おろしと、きな粉と、小豆餡で食べる。
帰りに友人からドラゴンフルーツを貰う。ベトナムでは頻繁に食べた果物。どこに行ってもドラゴンフルーツが出てきた。旬だったのか、単に安くて見栄えが良いからだと思う。
あの旅行で大好物になった果物に思いがけず出会えて嬉しい。
クリスマスだからといって、苺のショートケーキを食べたりはしない。
ショートケーキが苦手な訳ではないけれども、どちらかと言えば茶色くて香ばしいお菓子のほうが好き。
というわけで、今日は「Bouquet」に行って、木の実のタルトを食べた。
周りのお客さん達は、みんな苺のショートケーキか苺のタルトを食べていた。僕の木の実のタルトも十分に美味しかったけれど、今日くらいはお祭り気分で苺を食べても良かったかもしれない。
コーヒー（大サイズ）をゆっくり飲んで、読書を少し進めた。
いつもこの店では「コーヒー（大）」を注文する。ミルクが付いてこなくなる代わりに、通常の価格で量が増える。僕はミルクを使わないから、とても有難いシステム。
「小サイズのアイスコーヒーと、通常サイズのホットコーヒー」という、変わったメニューもある。これもいつか挑戦したい。
なぜコーヒーばかり、このような（ほんの少しだけ）奇妙なメニュー構成になっているのだろうか。興味は尽きない。
