茹でたての馬鈴薯を簡単に剥く方法

じゃがいもの皮むきについて。
茹でる前に、皮に一周ぐるりと切れ目を入れておく(深さは1mm程度)。
茹で上がったら、冷水に10秒程度つけて、表面を冷やす。
すると、手で引っ張っただけでつるりと皮がむけるようになる。

...という情報を、病院の待合室で知った。
夕方のTV番組。普段は呼ばれるまで本を読んでいるのだが、今日は手ぶらで来ていたのだ。
あと少しで診察室に呼ばれるところで「熱いじゃがいもを簡単にむく㊙テクニック!」の説明が始まったので、少しそわそわしてしまった。
しかし、上手い具合に前の人が長引いて、最後まで(間のCMも含めて)見ることができた。

 


早速、帰宅してから試してみた。
推測するに、皮の丈夫な品種で、滑らかな形のものがやりやすいようだ。
恐らくはメークイン等に適した方法だが、薄皮が破けやすい新じゃがいも等でなければ大抵のもので上手くいくだろう。そもそも、新じゃがの皮をむくこと自体が稀であるし、普段は面倒なので男爵だろうがメークインだろうが皮付きのまま調理している(もしくは、皮をピーラーで剥いてから調理する。ピーラーを発明した人は偉いと思う)。

 

 

 

今までの人生において、有用な情報の多くは待合室(またはそれに類する空間)で知ったような気がする。
しかし、残念ながら、情報の核心に至る一歩手前で、知識の扉は閉ざされることが多い。
何故か知らないが、「ああ、これは素晴らしい情報だ。ぜひ知っておかねば」と思ったすぐ後に、診察室なり会計窓口から声がかかるのだ。そして、断片化した知識のかけらだけが、頭に残る(そして多くは忘れられる)。

 

同様の事は銀行でも起こる。
銀行に置いてあるオレンジページやレタス・クラブには、何故かとても興味深い知識が載っている。
なので、僕は銀行では必ずこれらの雑誌をチェックすることにしている。
だが、いつも(残念ながら)読みかけのところで番号が呼ばれてしまう。

もちろん、手続きを済ませた後で席に戻っても良いのかもしれないが、明らかに用が済んだのに帰らないのは、とても不自然に思える。
なので、平気な顔を保ったまま帰ることにしている。

経済の世界では、“得をしていないことは、損をしたことと同じ”だという。
だとしたら、僕は今まで損ばかりしてきたのだろう。
この種の“有用な豆知識”を全て覚えていたら、どんなにか楽ができていただろうか。
じゃがいもをつるりとむきながら、そんなことを考えていた。

 

 

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