ベビーオイル・博物館・ホットケーキ

ベビーオイルでシール剥がし

工作用に買ったプラスチック容器。シールを剥がしたらべたべたした糊が残ってしまった。
シール剥がし用のスプレーは持っているが、溶剤成分が容器を溶かしそうで使いたくない。オイル系のシール剥がし液が無いかなあ、とぼんやり考えて、ベビーオイルに辿り着いた。

試してみたら、とてもよく落ちる。
ペーパータオルにたっぷりめに取り、塗りつけてしばらく置くと、糊が柔らかくなる。しっかり拭き取ってから、また新しい紙と油で仕上げ拭き。その後、ティッシュで油分を取り除く。

石鹸で洗えば油はしっかり落ちるのだろう。しかしうっすら残った油分が、プラスチックを半艶仕上げに見せているので、今日のところは洗わずにそのまま使う。ベビーオイルだから、きちんと拭けばべたつくことも無い。
てかてかしたプラスチック製品にシリコンオイルなどを塗り込む仕上げを知っているが(僕も自転車には施している)それと似た感じ。

ベビーオイル、便利だ。
親戚の子供が泊まりに来た時用に買って忘れ去られたものを(彼はもうベビーではないし、乾燥肌でもない)工作その他用に確保してあった。腐るものでもないうえに、わりと使う局面がある。
木に塗れば控えめのオイル仕上げになる。無臭かつ食品グレードの潤滑剤にも使える。プラスチックを侵さないから、とりあえず塗れば滑りが良くなる。
油性の汚れを溶かすのに使える。サラダ油などよりさらっとして無色無臭なのがいい。
そして今日判明したように、シール剥がしにも使える。
とりあえず1本あると便利。たまに使うのならば、プッシュ式より蓋式のほうが良い気がする。

 

ジョンソン ベビーオイル 無香料 300mL

ジョンソン ベビーオイル 無香料 300mL

 
ジョンソン ベビーオイル 無香料 125ml

ジョンソン ベビーオイル 無香料 125ml

 

 

 

 

博物館

静岡市にいつの間にかできていた県立の博物館「ふじのくに地球環境史ミュージアム」に行ってみた。いや、完成は知っていたが、大々的なイベントもなく、いつもの税金活用静岡万歳施設(婉曲な表現)だと思って放置していたのだ。友人知人に聞いても、美術館や博物館が好きな人でも、ここはよくわからない、と言う。なんとなくアナウンスが下手な印象。

先日、パンフレットを手に入れた。きちんと読んでみると、錚々たるメンバーが参加している。廃校になった高校を活用している、というのも面白そう。

 

 

というわけで、夕方に行ってみる。
案内表示は最小限、住宅地や山の道を通って行く。僕は場所を知っていたから良いが(元は静岡南高校、何度か行った記憶がある)、場所を知らなければ不安になると思う。

展示は、いわゆるエコロジーとかサスティナブルみたいな真面目な「環境」と、郷土の自然がミックスされた感じ。

前者は、普段から興味を持って本やその他の情報に触れている人には物足りないかもしれない。ただし、1日に何度か専門家の講義というか20分ほどのレクチャーがあって、僕も1回参加したのだけれど、これは本当に懇切丁寧で良かった。展示だけだとお行儀が良すぎてしまう環境ネタだが、講義では具体的にわかりやすく示してくれて、楽しい。このお話だけでも、来た甲斐があったというもの。平日の夕方だからか、参加者は僕だけだったが、これ、大人数で聞いたらまた楽しいかもしれない。

 

自然分野は、時代ごとの変化と今との比較、進化とはどういうものか、といった小難しい(僕は大好物)テーマを、各部屋ごとに工夫をこらした展示で楽しむことができる。


例えば「生物の共通点と相違点を骨から見出そう」では、みんな素通りするだろう。ここでは、本物の骨格標本が、教室というスタイルで(つまり席ごとに、魚類から両生類、最後はヒトまで)まるで授業中のように並んでいるのだ。どうしてこの並び方なのか、とか、この骨が別の生き物ではこう対応するのか、なんて様々な発見が出来る。

そう、この博物館は、元は学校だったのだ。だから展示什器も、あの木とスチールの机や椅子だったり、美術室のスツールだったり、それから黒板などもそのまま使っていたりと、面白い。でも古いビルをそのまま使うイベントみたいな手作り感ではなくて、しっかりデザイナーの手が入っていて、良いバランス。

ちびっ子を遊ばせておくエリアは木の玩具が山盛り、図鑑カフェなる喫茶と読書の部屋も居心地が良さそう。なぜかミュージアムショップというより、地元のお菓子やお茶屋とアウトドアグッズのお店が入っていたりと変なところもあるけれど、地味ながらも見どころが多い、いかにも新世代の地域博物館といった施設でした。

 

 

特別展は掛川市の化石について。
これもなかなかしっかりしていて、化石愛好家のコレクションをただ並べるだけではなく、ざくざく層になって出土した貝の化石は本当にずらっと並べていて、パネル1枚で済ませてしまえる「量」をわかりやすく見せているあたり、感心してしまう。
その愛好家の変なポエムというか都々逸じみた貼り紙は、余計だったと思うけれど。

 

もう一つの特別展、アンモナイトの化石も素敵でした。大きいのがちびっ子には人気。ちょっと写っているのが、僕の足先。

 

 

これは買った本。ミュージアムではなくて、帰りに寄った書店で。持っていたのだが、人にあげてしまったので買い直し。博物館は関係無いです。

 

 

つきさむのホットケーキ

https://www.instagram.com/p/BY7iKBpnzhA/

おやつは「つきさむ」で、コーヒーとホットケーキ。
やはり僕にとって、ここのホットケーキは至高にして基本。迷ったらホットケーキ、という姿勢でも後悔はない。最近は平日にケーキを用意しないようで、だから今日は迷う余地もなくホットケーキを選択。

テーブルに届いたお皿を見た時は、「バターにメイプルシロップだけ。なんだか普通だー、ジャムとかコンポートはー?」と思ったが(たぶん声に出してはいない)、食べてみたら添えられた生クリームがラム酒風味で、味の変化という点もしっかり工夫されていたのだった。というか、ラム酒とバターとメイプルシロップと生クリームは、合う。
思わず帰宅時に、生クリームとラム酒を買ってしまった。明日、泡立てて、ラム酒風味の生クリームを作ろうと目論んでいる。

tsukisamu6.exblog.jp

三重からの帰りに愛知で遊ぶ #竹島水族館 #豊橋 #蒲郡 #ホットケーキ #パフェ

昨晩は三重県の友人宅に宿泊。海の近くで静かな一軒家。夜は涼しく、朝ごはんは美味しく、要は快適だった。感謝。

 

今日はこれといった予定は無い。せっかくなので菰野町の「Snug」に行き、午前中のおやつを。久しぶり、もしかしたら10年ぶりくらいに、この店のパフェを食べた。
かわいらしいクッキーと、手作りのグラノーラ、それから果物(今日はイチジクとグレープフルーツとバナナなど)がアイスと共に盛り込まれている。タルトやチーズケーキとどちらにしようか迷ったのだけれど、以前見かけた常連さんは「迷ったらパフェ」という姿勢だったため、今日はそれに倣ってみたのだった。確かにパフェも間違い無く美味しい。

 

いつも、三重県に遊びに行った帰りはそのまま寄り道せずに、新東名高速道路をひたすら走って帰宅する。
今日は時間的な余裕があったため、ずっと気になる土地、でも最近は疎遠になっていた愛知県東部に立ち寄ってみた。

STRIDA(ストライダ) 18インチ折りたたみ自転車 内装3段変速 アルミフレーム 前後ディスクブレーキ STRIDA EVO ブラッシュ

蒲郡の市街地に車を停め、街を散策し海に向かう。
かつて栄えた町の名残があちこちに。
そして若い世代のカフェや雑貨屋も点在している。折りたたみ自転車で探検するのに丁度良い規模。

 

服屋やカフェやギャラリー(?)がまとまった場所に、カレーのお店があった。「サンデースパイス」というお店、ここでカレーを食べた。
「スペアリブ・スープ・カツカレー」という品にカマンベールチーズをトッピングしてもらう。
スペアリブ自体は出汁なのか溶け込んでいるのか、形としては見当たらない。酸味が効いた、とびきり美味しいカレーだった。近所にあったら、通っていただろう。ヒレカツだってかりっとして丁度良い感じ。
しかもお手頃価格。20世紀末のカフェごはんの価格で、こんなに美味しい手の込んだカレーを食べることができるなんて、蒲郡は良い土地だ。

 

 

 

そして、「竹島水族館」にも行ってきた。
ここは子供の頃に訪れたことがある。
その頃はいかにも「寂れた観光施設」という感じで、確か家族旅行だったのだが、なんとも嫌な感じがしたのを記憶している。というか、竹島もその周辺も、どこか秘宝館的なものが漂う観光地だった。大人は苦笑い、子供は上手く説明できないまま「もう帰ろうよー」と言い出すような、そういう場所。

しかし竹島水族館は、存続の危機をスタッフの努力と機転で乗り切り、今は大人気たという。だったら見てみたい、ということでの訪問。

 

今日は長期休業前の最終日ということもあって(明日からしばらくは耐震工事)、とても混んでいた。元からそれほど広くない施設で、しかもちびっ子向けの雰囲気もあるから、なにしろ騒がしいし、暑い。
個人的な好みとは違う展示方法や解説文(時事ネタを盛り込んだジョークとか、面白いとは思わない)だったが、それでも楽しめたし、感心もした。

大水槽だけが水族館の華じゃないんだな、なんてことを思いながら、熱帯魚から深海生物までの雑多な、しかし面白い世界を楽しんだ。

 

 

 

蒲郡のあとは豊橋へ。
ちょっと遅めのおやつは、「三愛」のホットケーキとコーヒー。
有名な店、そして多くの友人知人に勧められた店なのに、まだ1度も行ったことが無かったのだった。
初めての訪問、そして帰る頃には大好きなお店になった。

基本的に喫茶店、しかもコーヒー専門店の雰囲気もある。数ページにわたって、様々なブレンドや味のコーヒーが並んだメニューは圧巻。ブレンドの比率と味や香りが具体的に書かれていて、実にわかりやすい。この辺り、サードウェーブなお店は見習って欲しいところ。
ホットケーキの種類も多い。目移りするなか、僕は(おそらく)一番人気の、モンブラン風の品を注文した。
コーヒーはロブスタ種の比率が最も多いものを選択。最近、ロブスタ種の濃い味とクセを求めているので。

 

コーヒーもホットケーキも本当に美味しかった。
こんな小さな古いお店で、老夫婦だけで、ここまでの品を作り続けるというのは、ただものではない。こういう「昔ながらの喫茶店」、味のほうは期待外れというところがほとんどなのだ。
バターの塩気が効いた、かりっとしたホットケーキに、アイスクリームと生クリーム(クレームシャンティと言ったほうが適切かもしれない)、そして山型のモンブランクリーム。切ったホットケーキが花のように飾られている。
この組み合わせでメイプルシロップが必要だろうか、と最初は思った。でも、こってりした生クリームの甘さが控えめだから、シロップの甘みが調和するのだ。ホットケーキのバター味も、全体の美味しさに寄与している。

今思い出しても、あれは素敵だったとため息が出てしまう。逸品、とはあのホットケーキのことだ。濃くて苦めのコーヒーを選んだ自分も偉いが、きっと何を頼んでも素敵な喫茶体験ができるだろう。そういう安心感があった。
次はシンプルなバター・ホットケーキを食べよう、いや季節限定の品(現在はイチジクのホットケーキ、フランベしたイチジクを使うそうです)にしようか、と考えてしまう。

 

 

 

時間さえあれば、豊橋市というのは、静岡県から一般道で行けてしまう。僕の住むところからだと、まず静岡県の西端に行くのが大変だけれど、でも無理な距離でもない。のんびりとホットケーキ(およびコーヒー)を主目的に、あの路面電車の街に行くのも良いかもしれないな、などと考えている。
豊橋も面白い街でした。

 

楽しい2日間。なにより涼しかったのが良かったです(2週間前の広島旅行は辛かった)。

 

さて寝ます。今回は安楽な旅だった。明日からは日常。

 

 

 

きょうの おやつは (福音館の単行本)

きょうの おやつは (福音館の単行本)

 
こいしいたべもの (文春文庫)

こいしいたべもの (文春文庫)

 

 

蝶のみちゆき (SPコミックス)

蝶のみちゆき (SPコミックス)

 

 

 

 

手のひらの傷

今日は出勤。
大急ぎの仕事は無くて、ほぼ「溜まっていたあれこれ、やりたかった懸案を片付ける」という日だった。
でも手のひらを怪我していたせいで、どうにも捗らない。本当に小さなことなのに、効率は少なからず落ちてしまった。

昨日の夜、例によって革工作をしていた。
鞄作りは、試行錯誤の段階を過ぎて、手を動かし続ける状況。
気がつくと、右手の指先と、手のひらの中心に傷ができていた。

絆創膏も要らないような、小さな傷。
手のひらのほうなど、少し皮がめくれていて、自分でぴっと切り取ったくらいの、ほとんど血も出ないようなもの。
でも痛い。
なにしろ場所が場所だから、どんな場面でも触れてしまうのだ。

指先よりも、手のひらのほうが不便。
無意識に、お風呂でシャンプーを受けた時は、危うく声が出そうだった。まだ乾いてもいない傷に、希釈していないシャンプーを押し出すのは、とても痛いと知った。そう、プッシュ式のボトルからシャンプーを受ける、あの位置に傷があるのだ。
ちなみにリンスだって受けた。リンスはシャンプーよりも傷に優しい。

そんな傷だが、朝になっても(当然)治っていない。
切り傷ならばくっつくだろう。皮を取ってしまった場所は、何もカバーするものが無い。いや、皮膚組織は重層構造なのだろうが、とにかく痛い部分が露出している感じなのだ。

つまり手のひらの真ん中に、口内炎ができたようなものだ。
特別な対策をするほどの深刻さではない。そもそも特効薬の類も無い。でも、いつも痛いし、ついその部分が当たってしまう。

そんなわけで、ひとり静かに在庫整理をして、空いたスペースを存分に活用しようと考えていたのだが、作業をしていて妙に疲れてしまった。切迫した仕事ではない、ということも当然その効率低下には関係しているのだろうが、まあ、迷惑な話ではある。

しかし薄手の綿手袋をしていたのに、どうして傷が出来たのだろうか。手袋は無事、でも手は怪我をしている。スーパーファミコン時代のファンタジーRPG(タイトル失念)で、「防御力を無視して一定のダメージを与える」という魔法の武器が登場したが、昨日の六角レンチやポンチがそういう性質だったのだろうか。

もちろん今だって、痛い。
そして今から、お風呂に入る。シャンプーには注意したい。薄手のゴム手袋を着用しようか、とさえ考えている。そこまで深刻ではないのだけれど、繰り返し書くように、場所が悪い。

 

日本の手仕事―伝統の手わざが生み出す美しい日用品

日本の手仕事―伝統の手わざが生み出す美しい日用品

 

 

平日の午後にホットケーキ

仕事が午前中で終わり、午後はそのまま静岡市へ年末の買い出しに。
結局、欲しいものはインターネット通販で買うことになり、街では書籍を数冊だけ購入。でも明日から連休だと思うと、それでも気分は軽い。

https://www.instagram.com/p/BOjHnePhD23/

おやつの時刻に、いつもの「つきさむ」へ行った。

いつものコーヒー(アルプスブレンド)と、いつものホットケーキ。

この店のホットケーキは本当に素晴らしい。
世の中にはもっと美味しいホットケーキはあると思うが、そして何度か遭遇もしているが、素晴らしさ、という観点からすれば、個人的にはもう「つきさむのホットケーキ」が不動の地位を占める。
もし「ホットケーキの単位・尺度を決めろ」と国際標準化機構あたりに命じられたら、まず「つきさむ」を100、隣町にある「ナントカ珈琲〜○○の離れ〜」みたいな店のそれを0にして、間を100等分する。単位は「°Shi(度シロクマ)」だ。

 

しろくまちゃんのほっとけーき (こぐまちゃんえほん)

しろくまちゃんのほっとけーき (こぐまちゃんえほん)

 

 前述の通り、世界には110°Shiのホットケーキも、-50°Shiのホットケーキも存在する。でも別に気にしない。僕は「つきさむ」で満足だ。
ホットケーキというのは、そういう食べ物だと思う。
先代から継ぎ足した生地を使う頑固一徹な店とか、空輸したフォアグラを挟んだ一皿なんてものは、ホットケーキの世界では廃棄物である。そういうものは「パンケーキ・ユニバース」へ飛んでいけば良いと思う。
ちなみにマイナスの店は論外ですが、ホットケーキであるのならば存在意義はあると思います。パンケーキも大好物です。

ちびくろサンボ

ちびくろサンボ

 
ちびくろ・さんぼ3巻セット

ちびくろ・さんぼ3巻セット

 

 

三重県⇔静岡県 415km 22.9km/L

昨日書いたように、三重県の北勢地方へ遊びに行ってきた。
かつて住んでいた土地。今も友人知人、お気に入りのお店がたくさんある。特に主な目的地である菰野町は、温泉や別荘地があって、県営の公園などもあるために、ほんのすこし観光地っぽい風景も楽しめたりする。特に晩秋は紅葉が綺麗だ。

 

https://www.instagram.com/p/BNiklX8hV6c/

いつも行く「Snug」ではランチを楽しんだ。この「しみじみごはん」はお総菜っぽい品でもひと味違うから楽しい。蓮根のキンピラにエビのような香ばしい風味があったり、水菜のサラダに黒豆が組み合わせてあったり。ねっとりしたサツマイモと青菜の胡麻和えなんて、使っている材料はわかるのに食感も味も新鮮な驚きがあった。

「Snug」へは、お茶の時間や、翌日の朝食(とても豪華で美味しいイングリッシュブレックファーストが楽しめる)と、何度か訪れた。良いお店です。とてもおすすめ。

CAFE SNUG

三重県三重郡菰野町菰野4727-1
☎059(393)2285
定休日:水 木

 

 

https://www.instagram.com/p/BNizymwhNpj/

今回は多くの人から薦められていたカフェ「nest」まで足を伸ばした。といっても途中まで車で行き、自転車に乗り換えて山の麓から「県民の森」の横を抜けて、その先のお店を探すだけだが。

それでも坂の多い道をSTRIDAで走るのは疲れた。わりと長い間、三重県に住んでいて、菰野町にも通っていたけれど、このエリアは未開拓だった。別荘や退職後のUターン田舎暮らしらしい家や、保養所や乗馬舎があって、走っていて面白い風景。

「nest」はそんな山の中にある、こざっぱりとしたカフェだった。
大きなガラスで外の風景がよく見える。外は一面の森で、葉を落とした落葉樹がとても綺麗。下草も少なくて、いつまでも眺めていたくなる。
そんな風景を、暖かい店内で楽しめるのだから贅沢だ。
14時からはパンケーキが注文できる。お皿が温めてあって、焼きたてが運ばれてきた時にも「温かいうちに…」と言い添えるだけある、確かに温かくて美味しいパンケーキだった。これは冷めたら勿体ない。ぺろっとした薄いパンケーキ2枚、素朴だが抜群の味だった。これは、食べる価値がある。

コーヒーも良かった。あちこちでお茶やコーヒーを飲んでいた日だったから断念したが、そうでなければ2杯は飲めた。

http://cafenest.jimdo.com/

三重県三重郡菰野町大字杉谷2323-1

 

すぐ近くにある「三重県民の森」も良い施設だった。
広い。自転車が走れる道だけでも、真面目に散策したら2時間はかかるのかもしれない。きちんと探検したら一日遊べそう。
テンのようなイタチ科の生き物と、鹿の足跡をみつけた。

 

雑貨。
菰野町に来たら、「雑貨屋Novi」に行く。
いつも細々したものを買う。わりと悩むが、後で「あれも買っておけば良かった」と再び悩む。他には無い品が多いし、棚のセンスが抜群だと思う。

 

 

夕食は友人宅でおでんをいただく。皆で集まってわいわいと賑やか。
県外のおでん、というか余所のお宅のおでんは、ちょっと違って、興味深い。

その後、やたらとハイセンスな公共浴場の「アクアイグニス」でお風呂に入り、友人宅(夕食とは別)に泊まる。寝る前に普段は話さないようなことをたくさん喋った。楽しい。

ちょうど1年前にも、同じように「夕食をいただく→宿泊」という友人達に頼った旅(?)をしている。有難いことだと思う。見知らぬ街に一人さまよう気ままな旅が大好きだが、こういうのも良い。本当に感謝している。

 

 

今日は前述の通り、「Snug」にて充実の朝ごはんを食べた。いちばん豪華な「イングリッシュブレックファースト」だが、お腹がいっぱいで昼食がいらないから、たまにはこういう贅沢も良いと思うのだ。

昼間は四日市市で過ごす。自転車で市街地を巡る。
旧市街、というのだろうか、昭和の繁栄がうかがえる、今は静かな街が好きだ。

JR四日市駅前のロータリー(やたらと広いが、とても寂れている)で開催されているマルシェ的なイベント、「四の市」を冷やかす。お菓子を少し、多肉植物と、それからアウトレットというか古着的なアウトドアグッズを購入。
「radi cafe」ではハーブティーを飲む。いつもならショコラショーだが、寒くはなかったし、ちょっとだけ体調を考えての選択。でも、家にもあるようなハーブティーでも、このお店で飲むとひと味違う。プロの技があるのだろうか。

そうそう、もちろん伊勢松本駅の近くにある絵本専門店「メリーゴーランド」と、「Sido boulangerie」にも行った。「Sido」ではパンをたくさん購入。今年はシュトーレンを買えなかった。
日持ちのしないものは冷凍、あるいは明日に食べる。「クロッカン」などは、明日以降のお楽しみ、仕事のあとの心の栄養として備える。

雑貨や本やパンやお菓子と、大きな買物はしていないが、小さな買物が止まらない、そんな2日間ではあった。
先ほどまで、自室の床にシートを敷き、ずらりと「今回の成果」を並べてあった。甘党の変質者から押収した物品、という趣き。写真に撮ったが、公開はできない風景となってしまった。

でもこれで、心置きなく年末年始の多忙へと向かうことができる。実に豊かな気分だ。

 

では寝ます。
昨晩は友人宅で話し込んで、やや寝不足なので。明日からがんばる。今日はもう、がんばらない。

 

 

動物たち (楽園コミックス)

動物たち (楽園コミックス)

 

 

スローフード三重―食事どころと生産者80軒 (PASTO NAGI)
 

 

 

 

金木犀のジャムとその他の雑感。

午前中は休暇。
庭の金木犀を少し摘み、ジャムを作って食べる。参考にしたのはこのサイト

www.02320.net

あ、ジャムじゃなくてシロップか。ホットケーキにかけてみた。貧相な(というのは、ホットケーキミックスが無くて、小麦粉や玉子を混ぜて作ったので。何かが足りない。)ホットケーキがいきなり豪華になった。
果物と違って、ごく少量でも作ることができるのが利点かもしれない。本来は少し寝かせたほうが、味がまとまる気がする。できたては「煮た砂糖汁とキンモクセイ」の感じがある。冷蔵庫に入れると少しシロップというかジャムの雰囲気が出る。

 

そして夕食は韓国風の鍋。
いや、無印良品で買った韓国の鍋料理の素を、家族が“普通の寄せ鍋”に使ってしまったのだ。キムチ鍋っぽい物足りない何かができた。付属のトッポッキも馴染んでいない。
あれほど「ネギとジャガイモだけを使って、つまり説明書き通りに作ること。でなければ使わないでくれ」と伝えていたのに。「なるほど鍋料理か」程度の理解で、それではと日本の鍋の味付けを変えれば外国の鍋になると考えてしまう雑なところが残念。でも歳をとってくると、マニュアルを読まなくなるし、思い込みで暮らしを構築する傾向があるから、怒りはしない。
でも、もったいないとは思う。

そういえば、海外旅行の際に、「これは日本でいうところの味噌汁みたいなものです」といった紹介をされた料理に対して、「味噌汁のほうが美味い」と言っていた老人達に遭遇したことがある。その人達は、お好み焼きに見えるものには「日本のお好み焼きのほうが口に合う」というし、蒲鉾の親戚みたいな練り製品には「日本の蒲鉾のほうが上品だ」と誇っていた。「白身魚の酒蒸し」も、日本料理のそれと比べてしまう。
彼らの世界認識は、全て日本が基準になっている。だから、長粒種の蒸した米は「不味い」といって楽しめない(楽しまない)。もったいなくて、僕には真似できない。

 

ところで職場に来ているアメリカ人がハロウィンについて言っていた。「日本ではハロウィンに関係して、カボチャを使ったオレンジ色の菓子やデザートをたくさん売っている。何故だ?」と。
彼の地元(都会らしい)では、ハロウィンは子供のイベント、カボチャはハロウィンの重要な要素だが食材としては強調しない、そして大人で騒ぐのはクラブ遊びが好きな人達と老人会で、彼らはどんな行事でもパーティを開くから、特にお洒落な印象は持たれていない、とのこと。日本でもライブが七夕に近ければ、それに関連したイベント名や趣向にするよねー、下手をするとダサいよねー、とも。
で、なんでカボチャなの?と重ねて質問する。若い女性社員が「だっておしゃれじゃん」と答えたせいで、この気の毒なアメリカ人は疑問が混乱に変化して、困っているようだった。こういう物事は、日本語学校では学べないのだろう。

しかし彼の言うハロウィンは、昨今の日本の認識とはかなり違う。とはいえ「仮装して馬鹿騒ぎ」も、とうとう自分の住む田舎にまで到達したので(しかも行政が後押ししている)、流行も終わりかな、と考える。クリスマスの電飾みたいに、独自の定着が観測できると良いのだが。

 

翻訳できない世界のことば

翻訳できない世界のことば

 
誰も知らない世界のことわざ

誰も知らない世界のことわざ

 

 

 

 

 

猫と絶景

今日はふたつの美術展に行った。
駿府博物館の『ニャンダフル!浮世絵ねこの世界展』と、静岡県立美術館の『東西の絶景』。

前者は表題のとおり、浮世絵に描かれた猫をたっぷり楽しませてくれる展示。とはいえ、僕はどういうわけか、他の美術作品ほど浮世絵には夢中になれない。テーマを絞って、きちんと解説付きで鑑賞できるタイプの展示なら別だが、ただ並んでいると(それが猫であっても)長くは鑑賞できない。
でもこのこぢんまりとした博物館の、猫限定の展覧会は、きちんと楽しめた。人によっては物足りなく思えたかもしれないが、とにかく僕には丁度良かった。すぐ近くの「アピタ」で買い物をして、そのついでに軽い気持ちで寄り道、くらいの楽しみ方ができた。

県立美術館のほうは、軽く流して鑑賞した程度。
もともと興味が薄く、チケットは貰い物で、友人に誘われて付き添いで行ったので。友人もそれは承知していて、ほぼ館内では別行動。
僕はロダンの「地獄の門」の近くでぼうっとしていた。涼しくて静かで、とても落ち着く特別室。コーヒーが飲めたら最高なのになあ、といつも思う。

https://www.instagram.com/p/BFsaqs4GMaB/

ちなみに昼食は、「ALEE RESTAURANT」でサンドイッチを食べた。

この店のサンドイッチは満足感が凄い。付け合わせもしっかり作られていて、ワンプレートで幸せな気分になれる。
今日は「厚切りベーコン」と「かぼちゃ」のサンドイッチだった。厚切りベーコンが目の前にあったら、食べる。そういう方針というか性癖というか、とにかく厚切りベーコンには逆らえないのです。


https://www.instagram.com/p/BFsxjNRmMWf/

おやつは、いつもの「つきさむ」で。

今年も6月中旬から(6/16から)、長期休業になるそうだ。夏の間、店主さんは、山小屋へ行ってしまう。残念といえばその通りなのだけれど、この店の“有り様”は、夏の長期休みも「込み」なのだと、最近は思う。そういう店なのだし、山好きな人のさっぱりした感じの良さが、店の隅々まで感じられる店なのだから。

今日はホットケーキを食べた。いつもながら、過不足なく、かつとびきり美味しい品。コーヒーはコロンビア。いつもブレンドしか飲んでいなかったから、ちょっと新鮮な味わい。気に入った。

tabelog.com

こうして、週末の2日間が終わった。
やりたかった家事が滞っている。夕方、帰宅してから部屋の片付けなどを延々と続けていて、ようやく「来週へ繰り越し」できるレベルに収束しつつある。夜更かしはしたくないから、今日はこれでおしまい。

 

 

映画『レヴェナント』と、美味しいもの色々。

連休になったら観るぞ、と決めていた『レヴェナント』を鑑賞。


現在、シネコンで上映している映画としては、質も上映時間も最重量級な作品。

実在した人物、ヒュー・グラス氏の脅威のサバイバル行を、大胆に脚色した作品。氏の名前は知らなくとも、「熊の毛皮を被った罠猟師」の扮装を、カートゥーンアニメや米国児童文学で見たことのある人は多いのではないか。たぶん彼の地では有名人。開拓時代の傑物の1人なのだと推測する。
そのグラス氏が、悲惨で寒くてひもじい復讐の旅をする。熊に瀕死の怪我を負わされた身体で。300km以上の距離を。


1820年代。
アメリカでは農地開拓以前の、収奪の時代。
インディアンは殺されて当然、毛皮や鉱物といった品を欧州に高く売るために、荒くれ者達が組織され僻地へ送り込まれていく。まだバッファローは絶滅していない。日本には捕鯨船がやってきた頃。
グラス氏は罠猟師隊に息子と参加し、そこで悲劇に遭う。
死んでも当然な苦しみを超え、悪態もつかず、祈りも唱えず、敵を討つためにただ生きる。
他の荒くれ者達が(程度の差こそあれ)敬虔なこととは対照的だ。(ちなみにインディアンは、最近の映画ではよくあるように、物語の都合に合わせて残酷だったり神秘的だったりする。ちょっと便利な存在に思えるのだが…)。


敬虔といえば、この作品、随所にキリスト教的なモチーフが現れる。
そもそもレヴェナントとは、「蘇生者」のこと。
神の言葉、神の暗喩が示されながらも、誰も彼もが獣じみてくる、その対比が実に印象に残っている。
でも、完全に邪悪な人間はいない。粗雑で利己的な人物は多いが、グラス氏の敵対者でさえ、あの環境と状況では(罰せられる罪人ではあるが)筋の通った理を持っている。

ラストの数秒が想像力をかき立てる。グラス氏の今後を想像する。彼はどうなったのだろう。どうするのだろう。


しかし疲れる映画だった。
徹底的に美しい風景と、凄まじいまでに残酷または痛そうな描写が繰り返される。その両方で、肩や腹に変な風に力が入ってしまう。
スタッフロールを最後まで見終わった頃には、変な疲労感でぐったりしていた。


一言二言で、どんな映画か説明するのは難しい。
無理矢理に言うと、「凄い映画」だった。疲労感だけでも、希有な経験をした。

 

同行者は、「口直しに『植物図鑑』を観よう」と提案してきたが、却下。身体に悪そうな予感がしたのだ。3時間近い映画のあとに、「口直し」なんて体力的にも無理です。

 

植物図鑑 (幻冬舎文庫)

植物図鑑 (幻冬舎文庫)

 

 

 

https://www.instagram.com/p/BExRJsDmMb7/

 

https://www.instagram.com/p/BExSbQumMd6/

 

昼食は鷹匠の「アレイレストラン」でサンドイッチを。
キャロットラペとツナのサンドイッチ。マリネやサラダが何種類か付いてきて、どれも気が利いた味で楽しい。大きいポテトフライも美味しかった。もちろんサンドイッチも、食後のガトーショコラも、コーヒーも。
冬の終わり頃に初めて訪れて、しばらく間を置いてまた窓際の席に座ると、外の並木の変化がとても素晴らしい。今は新緑が濃くなりつつある。
この風景は、静岡の市街地では珍しい気がする。

www.at-s.com

 

 

https://www.instagram.com/p/BExjhs7mMZk/

今日は色々と買い物などを済ませた。その後のおやつは、「つきさむ」でホットケーキを食べる。
ラズベリーっぽい何かのジャムが添えられていた。サイズ、雰囲気、味ともに申し分の無いホットケーキ。ホットケーキは、この雰囲気が大切な食べ物だと思っている。

無粋を承知で書いてしまうが、この焼きたてのホットケーキが350円というのは、安すぎではないのか。客の領分で考えることではないとはいえ、なんだか気になる。お得だから注文、という事は今までもこれからも無いだろうけれど、ともかく。

tsukisamu6.exblog.jp

 

 

 

 

とり天うどん&スフレパンケーキ&冬の雨

所用で静岡市清水区へ。
目的の半分は後日へ持ち越しとなったけれど、ともあれ平和な土曜日だった。

 

https://www.instagram.com/p/BA3kj9ZGMSN/偶然、看板が目についた「げんき」という饂飩屋で、「とり天ぶっかけうどん(温)」を食べる。
人気店らしく、少しだけど席につくまで待たされた。入り口で名前と人数を書いて待つ、あのシステム。雨も降っていたし、とても寒かった。

鶏肉の天ぷらも、この店の主力メニューらしい。それでは、ということで上記のメニューを選んだ。夏場ならば「すだちうどん」にしたと思う。
その「とり天」は、ササミを使ったもの。揚げたてが3本、なかなか大きく、そして火の通りかたが絶妙で美味しかった。
静岡市では珍しい饂飩の店だが(蕎麦屋は多い)、その中でも少し変わった感じの店として、今後もふと思い出して訪れることになりそう。
ちなみに一品料理も多く、また日本酒も各種あるので、居酒屋的にも使えるようだった。

tabelog.com

 

https://www.instagram.com/p/BA310CcmMZX/

夕方、ちょっと空いた時間に飛び込んだ「星乃珈琲店」でスフレパンケーキとコーヒーで一休み。

星乃珈琲店は、地元には無かったチェーン店。遠くに行った時に名物の分厚いパンケーキを食べるのが小さな楽しみだった。なんとなく、駅ビルや百貨店に入っている印象がある。
が、こうして普段の行動範囲に、いわゆる県道や国道沿いの大型店として存在すると、あまり有り難みが無いのが正直なところだ。パンケーキは独特で嫌いじゃないし、そんなに悪いところも見つからないが、積極的に行く理由も無い。
ただし東静岡駅周辺には、他にコーヒーを飲める店も少ないため(ドトールなどはあるが、気の利いた個人店は皆無だ)、ともあれ選択肢が増えるのは良いことである。
全然関係無いが、周囲ではアムウェイ新興宗教と水素水の勧誘活動が同時に行われていて、やや読書には不向きな環境だった。みんな素敵な明日を目指していて、結構なことである。折角の「あなたにだけ薦める良い話」なのだから、パンケーキでも食べながら勧誘すれば、もっと素晴らしいと思うが、それは僕の関知することではない。

 

 

 

t_ka:diaryは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。