ステッカー・チューンと旅先の入力デバイス

なんとなく捨てられないもののひとつに、ステッカーがある。
先ほどから旅行用のBluetooth キーボードに貼り付けはじめた。

MacBookなどにべたべた貼っている人を見かけることがある(主にスターバックス・コーヒーで)。あれはかなりセンスが問われる。好きだからいいんだ、と本人は思っているのかもしれないが、それはそれとして、残念な配置と選択のものも珍しくない。

今日、見かけたのは、無線接続の外付けキーボード。
僕も1つ持っている。
コンパクトで軽く、旅先でブログを書いたりするのに便利なのだ。スマホがパソコン代わりになる、というと言い過ぎだけれど、タブレットの使い勝手に迫るから、よほど軽装の旅でない限りは持っていく。

これの裏面に貼ってあった。
裏というのが、奥ゆかしさというか、いかにも「自分のため」な感じがして好感が持てる。

というわけで、真似してみた。
残念ながら写真は撮っていない。ケーキ屋とパン屋と飛行機のシールを貼った。自作のライブイベント記念シールも貼る。かっこいい切手(80円未使用)も使う。
そこそこの面積があり、使用時に目に入らず(入力デバイスは見た目がシンプルなほうが集中できる、と思う)、パーソナルな持ち物という、ステッカーチューンにはぴったりのデバイスである。

 

iBUFFALO Bluetooth3.0対応 コンパクトキーボード 薄型モデル BSKBB24BK

僕の持っているのは、これ。
ほとんど板。そして、妙に安かった。今はもっと安価で新しいものもあるだろう。でもまあ、特に買い換えるつもりはない。USBケーブルで充電、通信はBluetooth

 旅先でスマホを便利に、という欲求に関して、本当はマウスがあると便利なのだが。
最近はiMacで使っているMagicTrackPad2を、旅の荷物にしている。きちんとAndroidスマホで使えるし(接続すると画面にポインタが表示される)、軽い。なにより使い慣れている。
いや、ここまでするのならタブレットを持ち運べばいいじゃないか、と思わなくもない。しかし使用頻度の低いタブレットは、旅行前にアップデートや再ログインといった手間がかかって面倒なのだ。普段からきちんと使いこなしていれば、そういう事も無いのだろうけれど。

 

Apple Magic Trackpad 2 MJ2R2J/A

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では寝ます。
広島呉尾道旅行に関して様々な方面から多種多様な情報が集まってきました。実に有難い。しかし2泊3日でどこまで遊べるのだろうか。

 

歩く地図本広島・呉―名所、見どころ、穴場がひと目で分かる

歩く地図本広島・呉―名所、見どころ、穴場がひと目で分かる

 
KURE:BAN (クレエバン) 2015年 06月号 [雑誌]

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広島呉そして尾道(予定)

8月の2週目に、旅をすることにした。
目的地は広島県
とりあえず宿は2泊、確保した。広島市の中心街で、行きたい場所に近い。たぶん新幹線を使い、可能ならば折り畳み自転車を持っていく。

 

 

呉にも行くつもりだ。
広島もそうだが、戦争に関わる物事に触れたい、と最近思うようになっているので。別に避けてきたわけではないのだけれど、興味はあっても戦跡や祈念館に行く機会が今までの人生でほとんど無かった。
呉については、「この世界の片隅に」の影響も大きい。舞台となった具体的なポイントを巡るつもりはない。でも、いちど訪れてみたい土地だった。

そして尾道
実はイメージがはっきりしない。ビジュアルとしては“絵が浮かぶ”けれど、どれくらいの規模の街で、どういう名所旧跡があって、何が名物で、滞在期間はどの程度が最適か、まるでわからない。
ただ最近読んだ「夜行:森見登美彦」は、この坂の街を選ぶ大きな理由になっている。良い小説だった。

 

夜行

夜行

 

 

まず2泊のなかでどれだけの事ができるか考えねばならない。
まあ、何とかなるだろう。ちょうど1年前くらいに北海道を訪れていて、その際は札幌駅前に宿をとったため、荷は少なくとも何も不便は無かった。

 

というわけで、
広島、呉、そして尾道、さらに元気があったら厳島近辺について、おすすめの場所、食べるべき美味、おいしいおやつ、等々を教えていただけると嬉しいです。
自分でも情報収集は続けますが、知っている人や知らない人からの助言というのは、時に自身の判断よりも信頼できるので。とりあえずお好み焼きは食べます。

 

増補改訂版 d design travel SHIZUOKA

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最初の写真は、夜のおやつのぴーなつ最中。今は愛でるだけ。食べるのは週末だろう。夜は甘いものをできるだけ控えているのだ。

 

鶏皮を煮て、山椒を振る。 #鰻 #土用の丑

わざわざ土用の丑だからといって鰻を食べる、という行為はずいぶん前から褒められたものではないとされていて、特にここ数年はその風潮が一般化した、と思い込んでいた。

今日は社員食堂に、鰻丼があった。
おいおいまずいだろ、と言う人と、まるで気にしない人に二極化している雰囲気。反応と配属先がきっちり相関していたところはとても興味深いのだけれど、詳しくは書かない。年配の人は、今年になって初めて知った、という人も多い。

まだまだ、ウナギが絶滅の危機にある、しかもかなりぎりぎりの線である事を知らない人は多いのだろう。
スーパーマーケットではフェアを開催中で、国道沿いの安いチェーン店でもこの季節は鰻丼の幟が立つ。これでは、本当に絶滅するのかな、どうせ中国が悪いんじゃないの、と思ってしまう人がいるのも仕方がないのかもしれない。しかしそれでも、ウナギは専門店で味わって食べるもの、そういう認識に切り替えていかなければならないと思う。「だって美味いじゃん」は通用しない段階なのだ。

 


僕が危惧するのは、そういう無知や認識不足によるものだけではない。
ネット上ではもう何度か見かけた。そろそろ静岡県の田舎町でも観測できると予想している。
要は「お偉い人の意見に反発する人達」のことだ。
数年前の、生レバー騒動を思い出して欲しい。あの時は、実際以上に生レバーの美味しさや食文化としての尊さを語る人が現れた。食べるな、と言われてから急に理論武装する雑な人達。
絶対数は少ないかもしれないけれど、それは阿呆な行為だと言い続けなければ、若い人達が阿呆の暗黒面に引き込まれる。世の中は、少なくとも日本という国はそういうものなのだ。

 

 

さて、僕は先ほど、なんとなく美味しそうという理由で鶏皮を煮てみた。
Twitterの、このツイートに触発されたのだった。

 炊飯器ではなくて、真空保温調理鍋のシャトルシェフを使った。
鶏皮をフライパンで炒めて、出てきた脂は別に保管(炒め物などに使う)。
鶏皮は鍋に移し、お湯と出汁の素と醤油少々、濃縮めんつゆも隠し味程度に、そして酒を注いで沸騰させた後に保温調理は30分。

とろとろになるので、またフライパンに移して、ウナギのタレを加えて炒め続けると、だいたいこの画像のようになる。僕は失敗して、もう少し佃煮寄りに仕上がってしまった。
山椒は必須。生姜や葱を使わないレシピだから臭みも消したいし、なにより“らしさ”が違ってくる。
ウナギの川魚らしさは皆無。しかし脂と甘辛さは、鰻の蒲焼きに求めるものに近い。代替品ではないのに、鰻丼が食べたい時にも満足できてしまう。
面白い。これぞ知恵なり、という文化的な味だった。

 

サーモス 真空保温調理器シャトルシェフ 3.0L ステンレスブラック KBA-3001 SBK

サーモス 真空保温調理器シャトルシェフ 3.0L ステンレスブラック KBA-3001 SBK

 

 まるで関係無いが、僕は藤枝市の「まるはん へそまがり」という鰻屋さんが大好き。1年に1回は行くことにしている。
めちゃくちゃに高級というわけではないけれど贅沢なごはんが楽しめる、その良いバランスは珍しい。添えられている漬物の美味しさだけで語れるくらい。
でも夏場は行かない。空調が効いていないし、焼き上がるのに時間がかかるので。夏が終わって「過ごしやすい季節になったなー」と思った頃に、あるいは冬か春に行く。おすすめです。

 

loco.yahoo.co.jp



 

 

それはエゴだよ!

長野旅行で買った自分用のお土産を食べることにする。

これ。

えご、である。
長野県民のエゴを抽出し固形化したもの、とパッケージには書いてある。長野の民はエゴの定期供出により自我を希薄にし、さらに他人のエゴを味わう行為を密やかな愉悦として共有することで、厳しい高地での生活に順応する優等種族として日本を支配云々、とも説明文にはある。
もちろん嘘だが。

 

新潟白根のえご 5個入クール料金込 エゴ いご イゴ

新潟白根のえご 5個入クール料金込 エゴ いご イゴ

 

 

おそらくエゴノリという海藻の加工品。
全国展開しているスーパーマーケットでも、少なくとも長野県北部では大抵買える。こんにゃくと豆腐の間くらいに置いてあることが多いようだ。パックのかたちも、ほぼ豆腐。

 

 

静岡県では、見かけたことがない。
似たようなものは瀬戸内から九州にもあった。九州の「おきうと(おきゅうと)」は好物である。

ほのかな海藻の風味と薄い味わい。
ここは長野県に敬意を表して、信州味噌を使った味噌だれを使いたい。酢味噌でもポン酢でも美味しいとは思うが、味噌を酒とみりんでゆるめ、すりごまと刻んだ大葉を混ぜたたれを少し付けると、なんともいえない鄙びた味がする。

 


先日の国際芸術祭で食べたもののなかで、トップクラスに美味しかったのが、この「えご」だった。
信濃大町の商店街にある数少ない郷土料理(郷土の食材を現代的にアレンジしたお洒落なお店)である「わちがい」で食べた。

正直な感想としては、「食とアート」を掲げるイベントなのだから、この種のお店がもっと存在すると思っていた。蕎麦を選択肢に入れない場合、信濃大町駅近辺では、この店に入れないと、トンカツ屋や“スナックみたいな店が提供する、普通の昼ご飯(チキンカツ定食とか)”だけしか存在しない。ランチ難民が生まれたのは、北アルプス国際芸術祭2017の反省点だと思う。

 

 

他にあの旅で記憶に残っているものとしては、鹿のステーキか。

街から車でほど近い「カイザー」という洋食店
有名なお店らしく繁盛していた。といっても鹿を注文する人よりも、やたらと盛りのいいトンカツやフライ盛り合わせ定食を食べる人が目立つ。地元で愛されているお店のようだった。
観光客は、この鹿肉か、「ダムカレー」を注文する人が多い。
赤身の美味しさが味わえる、お手頃価格で食べ応えがあるステーキでした。また食べたい。

www.tripadvisor.jp

 

きゅうりとトマトとゴーヤーの大量摂取

我が家には、季節ごとに大量の野菜が届く。
父の知り合いや親戚が、それぞれ家庭菜園を営んでいて、誰も彼もが同じ野菜を同じ時期に育てるため、いきおい収穫物も同じ頃に採れることになる(苗を買う店も、たぶん同じ)。
そして、父も含め全員が素人園芸であり、間引きや調整なんて技術は持ち合わせていないのだ。肥料だって量らない、生産調整なんて概念は、もちろん無い。

なにしろ年寄りばかり。ちょっと変わった品種を育ててみよう、とか、家庭用に小さく育てる方法や苗を選ぼう、なんて工夫はしない。

 

そんなわけで、冬には大根が山のように届いた。「笠地蔵」のラストシーン並みに、玄関先に大根が積まれていたこともあった。
そして、今はきゅうりとトマトとゴーヤーが毎日届く。

家族は登山旅行に行ってしまった。しばらく家には僕ひとり。
仕方がないから、きゅうりとトマトを山盛りの冷やし中華を夕食に作った。
麺は半分でも良かったかもしれない。野菜だけでお腹いっぱい。少量のハムを塩で炒めて、これら野菜に負けないアクセントとした。錦糸玉子は作る元気が無かった。

ゴーヤーはおひたしにした。
しかし妙に苦い。
沖縄を旅した際に、「ゴーヤーは放っておいても育つが、美味しい野菜にするには、それなりの手のかけ方がある」と聞いたが、つまり今日食べているゴーヤーはそういう“手のかけ方”をしていないのだろう。
何かひと味、と思いつつも塩昆布をまぶす以外の工夫ができない。
それほど美味しくなくとも、もそもそ食べるのを甘受せざるを得ないくらいに、元気が無い。

 

なつやさいのなつやすみ

なつやさいのなつやすみ

 

 

そう、今はとても元気が無いのだ。
夏バテなのか自律神経失調症なのか、とにかく心身ともにとり散らかった感じがして落ち着かない。部屋だって荒れるし、工作は中途半端な状態で止まっている。
とにかく今日はもう“店じまい”にしたい。さっさとお風呂に入り、読書でもして、寝る。頑張っても良いことは何も無さそう。
とりあえずビタミン剤と、スポーツジムで貰った試供品のプロテインを飲む。

 

貰ったものに対して、文句みたいな事を書いてしまったが、しかし毎年同じ状況に陥っているので、そろそろ「自分はナスと青菜」「ゴーヤーを担当したい。きちんと作り方を調べて、美味しいものを作る」「じゃあ自分がトマトを適量育てる」みたいな対策が必要ではないか。父も含め、こういう趣味のことは「奥さん」側が指摘・提案しても聞く耳を持たない人達なのだが。

 

パン屋再襲撃 (HARUKI MURAKAMI 9 STORIES)

この本を買った。
フランスの漫画、いわゆるバンドデシネで、村上春樹の短編「パン屋再襲撃」を描く。かなり原作そのまま、だからこそ「ああ、こういう感じなのか」と細部が鮮明になって、面白い。あまりに鮮明すぎて、原作のもやっとした感覚だけで満足な人は、不満に思うかもしれない。繰り返し読んだ漫画がアニメ化されて、声が「固定化」された時みたいに。
僕は新鮮な体験として、楽しめた。村上春樹ファンならば、ひとつの新しい視点として、おすすめします。

パン屋再襲撃 (HARUKI MURAKAMI 9 STORIES)

パン屋再襲撃 (HARUKI MURAKAMI 9 STORIES)

 

 

 

台湾フェア:Atelier petit* calin

静岡市のケーキとカフェのお店、「Atelier Petit* Calin」で台湾フェアなるイベントが開催されている、というので行ってきた。

店主さんが台湾旅行を楽しみ、その思い出と経験と、それから買ってきた雑貨や食器類を活用し、台湾の甘いものを売る、という催し。

 

僕は昼前に到着したのだけれど、かなり混んでいた。
食べたかった豆花がショーケースに残っていて、まずはそれを注文。普段は好んで飲まないタピオカ入りミルクティーも今日は楽しむ。

なにしろ普段は美味しいケーキを作るお店である。何を食べても満足する。
そんなお店で手作りする台湾スイーツは、もちろん素晴らしい出来だった。

帰宅してから食べたパイナップルケーキも美味しい。
台湾土産で「美味しいお店」の品をいただくことがあるし、それだって十分に良いものなのだが、この手作りで丁寧に作られたそれは、さらに良いものだった。お土産菓子に避けられないマイナス要素が無いせいもあるだろう。でも、それだけではない、パイナップルを活用した焼き菓子として優しくも存在感がある味、いかにもアジアの洋菓子に仕上がっていた。

 

BRUTUS(ブルータス) 2017年 8/1号[台湾で見る、買う、食べる、101のこと。]
 

 

それから、饅頭が買えたのも嬉しい。具の無い中華まんみたいなものだが、これが僕は大好物。甘みがついているあたりが、台湾風か。
半分は昼食に食べ、残りは保存。
日本のコンビニは中華まんを売る際に、これも売って欲しい。材料は同じだ。それから、あちこちにある「量が多くて安い台湾料理:赤っぽい看板と謎のフランチャイズ関係」も、積極的に売り出してくれると嬉しいのだけれど。
自分で作っても難しくはない。しかし作るとなったら大量にできてしまうので、買えれば嬉しい。

 

この台湾フェア以外は何をしていたのか。
昨日まで疲労その他の影響で体調が変だったので、昼寝や読書や散髪などで、心身を整えることにだけ気を配って過ごしていた。
自転車に乗ろうとすると通り雨に遭い、文具店では欲しいものが軒並み品切れという、全体としては予定通りとはいかなかったけれども、台湾フェアが素敵だったから、良い土曜日だったといえる。

では寝ます。おやすみなさい。

 

チロルチョコ 台湾スイーツ 7個×10袋

チロルチョコ 台湾スイーツ 7個×10袋

 

 

蓮茶と梨のピクルス。

甥と姪が遊びに来ていて、その相手をしていたらこんな時刻に。
彼らはとても元気。僕は既に21時の時点で眠かった。

先ほどお迎えが来て、帰っていった。
彼らは夏休み。僕は土日休み。

 

KUKU(クク) ハス茶 2g×24P

KUKU(クク) ハス茶 2g×24P

 

 

全然関係無いのだが、今日は「梨のピクルス」という品を貰ったのだった。まだ梨の季節ではないが、これは1年間漬けたのだろうか。
しゃりっとして、なかなか美味しい。ややニンニクが強く、韓国料理に近い後味。好みからするともう少しニンニクは控えめで(隠し味か、無くてもいい)、漬かり具合も浅くていい。
気に入ったので、梨の季節になったら、自分で作ってみることにする。
こういう時にさっとスマホやパソコンに覚え書きとリマインダーを設定できるのだから、便利な時代になったものだ。

 

とにかく寝ます。その前に洗濯を。
さらにその前に冷たいお茶を飲みたい。蓮茶がいいな。

 

 

iPadを轢きかける

朝の通勤でバイパスを通る。
いつも分岐路のところで渋滞が発生している。長時間の停車はまず無いが、かなり速度が落ちる、そんな緩やかな渋滞に、毎日遭遇している。大抵、ぼんやり考え事をするか、眼鏡を拭いている。

 

今日はiPadを轢きそうになった。
前を走っている車の助手席側からタブレット、後でわかったのだがiPadが、ぼろっと落ちたのだ。
いや、僕は最初、雑誌か何かだと思ったのだが(でもとりあえず、ハンドルを切って避けた)、後ろの車の運転手が気付いて、急いで車を停めて、僕の前の車に声をかけたのだった。

その時点で(上手い具合に)車が完全に停止する位の渋滞となったため、前の車の女性がわざわざ謝りにきて、状況を知ったのだった。


まだチャイルドシートを使うような子供が助手席にいて、その子にiPadを使わせていたら、窓を開けて外にぽいっと放り投げてしまった、とのこと。
幸いというか何というか、カバーは傷だらけだったものの、中のiPadは無傷だった。

ちびっ子というのは、思いがけないことをする。
以前、やはり窓からビーチサンダルやシュノーケリング・セットをばらばら落としていた子がいた。それもちょうど、渋滞中だったので様子がわかったものの、クラクションを鳴らしてもなかなか気付かないし、気付いた頃には渋滞が終わっていて、車はもう停まれない状態だった。高価なものは無かったように見えたが、とにかく勿体ない話である。

とはいえ、今日のように車を降りてわざわざ知らせたり、あるいは謝りに来るのも、危険なことは確かなのだ。
後ろの車の人は、何かの職業ドライバーなのか、朝なのに強力なハンディ・ライトを点灯させて、路肩を歩いていた。

僕はというと、クラクションを鳴らすのが下手だったことが反省点といえる。おお何かトラブルだ、前の車に知らせなければ、と考えてからクラクション・ボタンを押すが、かなり強く押さないと音が出ないのだった。
そういえば、僕はまるでクラクションを使わない。今回のような非常時に、いきなり「ぴぴっぴぴっ」と小気味よく(脅すのではなく知らせるために)鳴らすのは、なかなか難しいのだった。

そういえば、何かの謝意を伝えるために、ぴっと短く鳴らす人が、少し前まではいたものだ。
最近は、クラクション=警音器はあくまで安全装備であり、意思疎通ツールとしては相応しくない。正しく伝わるかは未知数、そして周囲にも音が聞こえることも考えると、軽々しく使うべきではない、という説(?)が浸透し、あまり積極的に使うものではなくなった。
僕が免許を取った時にも既に、そういう風潮は少なからずあったと思う。
でも、昔はそれなりに、ぴっと軽く鳴らさないから、という理由で「礼儀を欠いている。非常識だ!」と不機嫌になる人がいたものだけれど、こう言ってはなんだけれど、礼儀を相手に押し付けたり、常識をルールだと思い込んでいる辺りで、かなり狭量な発想だと思う。
親切は自分が自分のやり方でするものだ、と祖母も言っていた。見知らぬ相手には、自分と違う親切のかたちがある。

 

しかし怖いものだ。
たぶん言葉もわからない歳の子供だろう。いつもの動画を見せていたのに(ごきげん!)、いきなり数万円のデバイスを窓から放り投げられてしまうのだ。前述のビーチサンダル廃棄マシーンはなかなか気付かなかったし、今日の車だってすぐには止まらなかった。今日の件では、おそらくちょっとしたパニックになったのだと思う。
僕が轢き潰さなくて、本当に良かった。

 

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丸亀製麺のフィクション感

帰宅が遅くなってしまった。夕食を「丸亀製麺」で済ませる。

昨年に丸亀市を訪れ、美味しくて安いうどんを堪能したたせいか、つい頭の中で
丸亀市には無い丸亀製麺
というフレーズが浮かんできてしまう。

 

丸亀製麺といえば、店内に掲げられたうどんポエムや、似非時代劇風の大きな写真(髪を結った江戸時代の娘さんが笑顔で大釜のうどんを湯がいている)も気になる。
全体にフィクションっぽさが溢れていて、これはこれでひとつのスタイルなのでは、と思えてくる。
年に数回しか行かない店だけれど、行けばそれなりに楽しい。ディズニーランド的な「神ならざる者どもが造りし書き割りの楽園」の一種だと思う。人の業を感じながら食べるうどんも美味しい。

 

そう、今日はこのお店の、季節限定品を食べたのだった。
名前は忘れた。
牛肉と葱が、多めのうどんに載っていて、添えられた甘辛い汁につけて食べる。
この品をアレンジして食べるととても美味しい、と書かれたブログ(もはや探し出せない)に影響されて、そのアレンジメントを試してみたかったのだった。仕事で帰りが遅くなったのは予定外だったが、こうして食べることができた点は幸運だった。

薬味の葱をどっさり追加。
さらに、汁にはすりごまを「汁が見えなくなるくらいに」投入する。何でもいいから揚げ物も1品は取り、油源とする。
それだけで抜群に美味しくなる、と書かれていたのだった。

こうして手法だけを書いてもよくわからないし、実際には葱も胡麻もさすがにそこまで多くは使えなかったが(なんだかマナー違反のように思えた)しかし、しっかり美味しかったのだから素晴らしい。
味もそうだけれど、たぶんそのブログの文章に惹かれたところから、この美味しさは始まっていたのだ。
食についての文章、しかもカジュアルでチープなものには、そういう、精神をハックされたような状態にさせやすいものがある。
僕の場合、高級で文句の付けようのない食事や食文化ではそれほど影響されない。たぶん脳と舌が庶民的(穏当な表現)なのだと思うが、どうなのだろう。

 

渡辺製麺 青しそ生そば 500g

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