3年前の今日は ─ 瀬戸内国際芸術祭2019 ─

三年前の今頃は、香川県高松市に当宿していた。
そう、瀬戸内国際芸術祭2016の秋期のために訪れていたのだ*1

泊まっていたのは今の住まいの徒歩圏内。あの頃は、まさか住むことになるとは想像すらしていなかった。のんびりした県庁所在地だな、という印象はある。

その時は男木島と女木島、それから豊島に行ったはずだ。

豊島や小豆島や直島のような開けた島も大好きだけれど、男木島女木島、そして先週末に訪れた高見島のような、坂道にへばりつくような集落と細い階段の島も、もちろん好きだ。特に芸術祭の展示では、古民家を利用した作品にお気に入りのものが多い。

先週末の島々も素晴らしかった。
でももう寝る時間なので細々と作品の感想は書かない。
これは!と思った作品をいくつか書き残しておこう。

 

Casa BRUTUS特別編集 瀬戸内シティガイド (マガジンハウスムック)

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粟島

廃校となった小学校全体を使った「過ぎ去った子供達の歌」には長い時間滞在した。とはいえ、これはアートというより、廃墟趣味、懐かしいものがたくさんあるからだったような気もする。

日比野克彦氏の作品も良かった。ファンだから「見ることができて嬉しい」という感覚もある。

マユール・ワイェダという方の壁画群がいちばん見応えがあった。絵葉書があったら欲しい。延々と見て楽しめる。こういう「エスニック調壁画」って民芸品から輸入雑貨、若手アーティストから漫画まであらゆるところで見かけるけれども、これは格が違う。

 

粟島は他にも素敵な作品がたくさんあった。海軍学校の展示などは、アートっぽさは他の半分ほどだが、その建物やロケーションも含めて(そしてのんびり休憩できるポイントとしても)良かったと思う。

 

密着! ネコの一週間 (吹替版)
 

 

高見島

だいたい、全部良かった。


なかでも「内在するモノたちへ、」という作品が印象に残っている。というか、心をぎゅっと掴まれて持っていかれた。芸術祭で島を巡っていると、稀にこういう作品に出会う。先週はこの作品がそうだった。
なんでだろう、と今日も考えていた。でもその、精神がびっくりしたような感覚の、理由を説明することができない。いかにも現代アートっぽい作品ではあるが、自分にとっては特別。

「うつりかわりの家」「除虫菊の家/静かに過ぎていく」そして「まなうらの景色」も心に残る展示だった。

どれも古い民家を使った、そして薄暗いor真っ暗な室内の作品。
狭い階段の道を上って下りて、という状況も含めて「瀬戸内国際芸術祭らしい」ものばかり。

 

高見島との対比、そして3年前に訪れた場所の再訪ということで、本島には行っておいたほうが良かったかなあ、と今になって後悔している。まあいいや、展示作品はともかく島はいつでも行けるのだ。

 

瀬戸内国際芸術祭2019 公式ガイドブック

瀬戸内国際芸術祭2019 公式ガイドブック

 

 

お弁当

唐突に今日のお昼ごはんを記す。

https://www.instagram.com/p/B3V4sqeAgGp/

  • 揚げシュウマイ
  • 麦ごはん
  • 茗荷の甘酢漬
  • キュウリと生姜とスダチのサラダ
  • 切り干し大根とシメジの煮物

細切りにするピーラーみたいな器具*2を手に入れたのでキュウリを刻んでみた。
生姜とスダチが合う。

シュウマイは多めの油で揚げ焼きに。その油で目玉焼きを作って朝ごはんにした。

2年に1回ほど連絡がある友人がいる。今日の夕方に電話がかかってきて「香川にいる」と伝えたところ「あー瀬戸芸でしょ」と聞き流された。「いや引っ越した」と言ったら「アートイベントに魅せられて移住かあ」と変な納得をされそうになったので、そうでないことを伝えた(後でLINEでも伝えた)。
それからお弁当の話をした。「ヘテロセクシュアルでシングルの『きのう何食べた』みたいだ」と言われてしまった。それはもう『きのう何食べた』ではないと思うのだが、まあ仕方がない。自分はあの漫画(ドラマ)よりもいくぶんジャンクで、安あがりで、ケチっぽい*3。でも楽しいよ、とも言っておいた。

では寝ます。
昨晩は少々寝不足。急に涼しくなったせいか、少し風邪の予感もしている。温かくして寝ます。

 

公式ガイド&レシピ きのう何食べた? ~シロさんの簡単レシピ~

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きのう何食べた?(15) (モーニング KC)

きのう何食べた?(15) (モーニング KC)

 

 

お題「行きたい場所」

 

*1:写真のバックアップや行動ログに使用しているいくつかのクラウドサービスとSNSが教えてくれた。変な時代になった。

*2:怪しげな通販サイトで45円。中国製。

*3:特に本日の目玉焼き。

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