ファーストアルバムとセカンドアルバムくらい違う

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職場での話。
先日、書籍の購入を申請していたのだが、却下されてしまった。本業(研究部門)に直接関わりの無い本だからかな、と思っていたのだが、却下理由は「ソフトウェアの教則本やマニュアルは、導入時に限ります」とのこと。

先日、ようやくOfficeがバージョンアップしたのだが、今までOffice2003を使ってきた人達は、とても苦労している。僕のように「大歓迎」という人のほうが少ない。
バージョンアップ手順の案内にも「新しいほうに早く慣れてください」としか書かれていない。思うに、仕事のツールに関して「慣れてください」で済ませる人間は阿呆である。特にデジタルツールなんてものは、ソフトウェアにしろハードウェアにしろ、人間の作った部分が多いのだから、マニュアル類の貢献度はとても大きい。

特に、分析機器を扱う部署の人達が、困っている。
というわけで、今期は僕が教師役となって、Officeの基礎を教えることになった。ある程度わかれば、自分のやりたいことと機能の繋がりを見出せる人達だと思う。でも今は、きちんとした使い方を知らない。入社してこのかた、それを習ったことがないのだ。書類をExcelで作って恥じない人達。

そんなわけで、書籍を買うことにしたのだ。
書籍は会社内の「図書室」へ申請する。研究員はともかく、僕のような立場と目的で書籍購入をする人そのものが珍しいらしい。

で、却下である。
「いやいやおかしいでしょう新しいソフトが導入されたんだから…」と半分笑いながら上司に話したら、「いやでも、新しいソフトじゃないからなあ」と言う。
他の人にもそれとなく聞いてみたが、どうやら「ソフトウェアのメジャーバージョンアップは、新規導入にはあたらない」と考えている人が、それなりの割合で存在している様子。恐ろしいことだ。しかも今回は、1世代飛び越えてのバージョンアップである。

この人達は、新しいドラゴンクエストが発売されたら、それは同じ操作と世界観と楽しみ方をするゲームだと考えるのか。

そんなわけで、「ファーストアルバムとセカンドアルバムくらい違います。だからみんな(あなたも)、苦労しているんじゃないですか」と言ってみた。「いや、アルバムは買わないからわからない」って返答。ちょっとは他人のために想像力を使ってくれ、と思うけれど、上司にはそんなことは言えない。ただ、「教育の効率も、日々の作業効率も落ちます」とは伝えておいた。

しかしこれが常識なのか。
今になって思えば、Windowsのメジャーアップデートに対する反応も、上記の如き認識から来ている気がしてきた。
自分はWindowsもOfficeもそれほど使いこなしていない(自宅では専らMacなので)。でも、MicrosoftAdobeAppleのアプリケーションならば、なんとなく自分で機能と使い方を見いだせるくらいには“詳しい”。そして、残念なことに、こういう職場では、詳しいことがマイナスに働くのだ。「君は詳しいからマニュアルが必要なんて言うけれどね、普通はね…」と。それが普通かどうかはともかく、普通であっても効率が悪ければ駄目じゃないか、と僕などは思うのだが、つまりは、まあ、興味が無いのだろう。