戦争は女の顔をしていない

戦争は女の顔をしていない

今、ぼんやりとiMacに向かっていたら、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチさんがノーベル文学賞を受賞した、という情報が。
彼女の作品は『戦争は女の顔をしていない』しか、読んでいない。
読むと「腹にくる」というか、重苦しさと、人生の重みみたいなものを感じ、でもいつのまにか幸福について考えていた、という印象がある。
どれだけの労力をかけたのだろう、書いていて頭がおかしくならなかったのだろうか、と心配になるくらいの情報量。
でも本好き、またはタイトルに興味がある人は、読んでみるといいと思う。翻訳の妙か、決して安楽な読書体験ではないにしろ、とにかく「読ませる」本だと思う。

しかしこの本を出している「群像社」は、確かものすごく小規模な出版社だった気が。それこそ社長1人だけの会社、というおぼろげな記憶がある。
サイトを見たら、やはり1人でやりくりしているらしい。会社沿革が、なかなか面白い。

群像社Webサイト

 今頃は電話回線がパンク(古い表現)しているのではないか。

 

戦争は女の顔をしていない

戦争は女の顔をしていない

 

 

アレクシエーヴィチさん、他にもいくつか邦訳が出ている。
タイトルが素晴らしい。なかなか読む機会が無いが、たぶん増刷がかかるだろうから、これを機会に読んでみようかと考えている。

 

チェルノブイリの祈り――未来の物語 (岩波現代文庫)

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ボタン穴から見た戦争―白ロシアの子供たちの証言

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死に魅入られた人びと―ソ連崩壊と自殺者の記録

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