映画『イミテーションゲーム』と『白河夜船』

今日は映画を2本観た。
まず『イミテーションゲーム』。これは先月に観て、ものすごく素晴らしかったので。2回目でもやっぱり良い。というか、より楽しめたかもしれない。
原作小説かノベライズ版か、とにかく本があるのなら、たぶん買ってしまいそう。本当は、あと1回は観ておきたいのだけれど、今は他に観たい作品がいくつかあるために、それはかなわないだろう。

自宅のモニタで漫然と眺めるよりも映画館で集中して楽しみたい作品だと思う。どうしてこうも気に入ったのか。これがいわゆる“ツボにハマる”というものなのかもしれない。自分としてはとてもめずらしい事態だ。

 

 

 

『白河夜船』は、よしもとばななの原作がとても好きで、今でも読み返すことがある。ストーリーは綺麗さっぱり忘れているが、でも大好きな作品。
その映画化。
悪くない映画だったと思う。しっかり惹きこまれたし、いくつかの場面はきちんと「よしもとばなな」だった。
ただし、最初から最後まで「90年代のニューウェーブ邦画」の空気が漂っていて、懐かしさやその他の感情が邪魔をして、手放しで没頭できなかった。


あの頃、レンタルビデオ店の邦画コーナーの片隅にあった、若手監督が手がけた(多くは女流作家の話題作を映像化した)妙に白っぽくて低血圧な感じの作品群。田舎ではミニシアターでもほとんど上映されず、レンタルで出会うのが常だった。

僕は嫌いじゃなかった。ただ飽きる。延々と「都会の片隅で生きる(ちょっとエキセントリックな)若い女性の飾らない生活を通して時代を切り取る」話が多くて、だんだん見分けがつかなくなってくるのだ。手持ちカメラと、俳優っぽくない喋り方のぶっきらぼうな女性(主役より脇役のほうが美人の事が多かった)と、ところどころで挿入されるモノローグ。

今日の『白河夜船』は、ほとんどその再現といって良かった。渋谷の雑踏を駆け出す主人公と、それを追う手持ちカメラの映像なんて、少し苦笑してしまうくらいに昔っぽかった。

まあ、あの『白河夜船』を映像化するのだから、この表現がぴったりだったのかもしれない。僕としては面食らってしまったが、これが最善手という気もしている。
新味は感じないが、狙ってあの雰囲気にしたのかもしれない。

予告編そのまんまの作品だったから、予告編で気に入った人には強くおすすめできる。まるで褒めていないようだけれど、きちんと「初期のよしもとばななの空気感」が楽しめます。

 映画の内容とは全然関係ないが、僕はこの「白河夜船」は、ずっと「しらかわよるふね」だと思っていた。それがたぶん間違いであるとはわかっていたが、頭のなかでは「しらかわよるふね」と読んでいたし、正しい読みがなを知らなかった。幸い、誰かに口頭で伝える機会は無かったと思う。
チケットを買う前に(ポスターを見て)気付いて良かった。そうか「しらかわよふね」か。

白河夜船 (新潮文庫)

白河夜船 (新潮文庫)

 

 

あとは靴の修繕をしたり、ベトナム料理を食べたりして過ごした。
おやつはマリアサンクのチョコレートケーキ。イチゴが不思議と合う。

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