これ、差し入れっす

春の交通安全運動、らしきものが始まったのか、ここしばらく主に退勤時に、空き地に隠れたパトカーを見かける。
最近の方針か、あるいはこの土地では当たり前なのか、夜などはライトも室内灯も消して、完全に駐車した状態での「張り込み」が多い。

こういう風景を見ると、「いつかあれをやってみたい」と考えてしまう。
あれ、というのはつまり、差し入れのこと。

張り込み中の警官に「先輩、ホシに動きはありましたか?」と言いながら、差し入れの紙袋を渡すのだ。

「おっ気が利くじゃねえか。有り難え…なんだこりゃ?」
「なんだ、ってソイ&ジンジャー・冷えとりラテ™ with アサイーチャンクですよ。知らないんすか?だから娘さんにも…」
「馬鹿野郎。交通課はそういうチャラチャラしたもんは飲まねえんだ。覚えとけ」
「そんなもんですかねえ。署長が選んだんですが。ところでホシは?」
「まだ動かん。一旦停止は守るし、スマホだって使わねえ」
「もしかして…情報が洩れてる?」
「わかってきたじゃねえか。だから署長はお前にその、なんだ」
ソイ&ジンジャー・冷えとりラテ™ with アサイーチャンク、です
「そいつを持たせた、って訳だ。おやっさんの考えそうなことだ。ここからは現場の判断、って奴さ」
「俺、そういうのに憧れてたんすよ」
「バカ、声が大きい」

 


みたいなやりとりをしてみたい。
皮肉ではなく、「ご苦労様」って思っている。
がんがん稼いで、いつか国民に余剰を還元できるくらいになればいい。その前にあの出鱈目な規制速度をきちんと実情に合わせてくれれば文句はない。しかしそれより前に全自動運転車が実現しそうな気もするが。

 

と、今は余裕だけれど、そんな自分でもうっかりつまらない交通違反反則金を払いそうな予感もしている。あれは理不尽な取り締まりの結果、運悪く被るものなので、どうしても反省よりも反感が先に来てしまう。あるいは天災のようなものか。

むしろ交通違反は、機械で取り締まってしまったほうが、僕の精神安定には良い効果がある。オンラインのドライブレコーダーを強制設置して、実際の速度や運転状況から、広く浅く罰金を集めたらどうだろう。そのような社会は窮屈だけれど、こと交通安全に関してはそれくらいの窮屈さは気にしない。問題は、その情報がどこまで出回るか、そして社会がその管理に適応できるか、だと思う。
窮屈かもしれないけれど、水道メーターと似たようなもの、と考えると、まあ我慢できると考えてしまう。
そんな変化に、多くの人間は慣れる。できれば、慣れる前に、全自動運転車が普及して欲しいものだ。
つまり僕は、車の運転そのものにはあまり興味が無いのだ。全自動運転車の実用化と普及具合によっては、長距離トラック運転手に転職してもいいくらい。その時代のトラック運転手は、読書が捗りそうだ。

 

THE NEXT GENERATION パトレイバー 赤いカーシャ

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