一昨日と昨日の「東京・福島旅行」を振り返ってみる。
書き出す順番は、今日→昨日→一昨日、となる。他意は無い。Flickrからの画像書き出しがこの順番だっただけ。だから時系列的には、だんだん過去になる。
福島のお土産は「ゼリーのイエ」のゼリー。
いちど食べてみたかった。“カワイイ系甘いもの”のなかでは最高峰、甘党を志す者達にとって約束の場所であるこの店が、「アクアマリンふくしま」から徒歩10分程度のところにあったと知ったときはとても嬉しかった。
「アクアマリンふくしま」の前にちょっと寄って、開店直後の空いている時間に自分用と友人用を確保、そのまま水族館のコインロッカーに入れておいたのだが、夜に自宅に着いた時点できちんと保冷剤が働いてくれて溶けずに済んだ。きっちり発泡スチロールと保冷剤と氷を詰めてくれたのが効いたのだろう。
今朝、甥姪とともに食べてみた。
今まで食べたことが無い、素晴らしい美味しさ。ゼリーは基本的に美味しいものだが、想像を超えていた。見た目も良いが、味も良い。何より舌触りが面白い。
近所にあったら「定番の手土産」になっていたと思う。
甥も姪も喜んでくれた。
昨日の夕食。牛タン定食。
麦飯、牛タン、テールスープ、青南蛮の味噌漬け、白菜の浅漬け、牛すじの佃煮。おかずの全てが「ごはんが進む味」だった。麦飯も美味しい。たぶんこの種の牛タン定食(仙台名物)は、生まれて初めて食べた。旅行のごはんは、山海の珍味がずらりと並ぶより、こういう風に珍しいほうが好きだ。
そして昨日は丸一日、「アクアマリンふくしま」にて過ごした。
10時頃に入館し、途中でいったん外に出て散策したのちまた戻り(半券を見せると再入場できる)、15時過ぎまで滞在したと記憶している。見応え十分、そして楽しい水族館だった。
ウツボかわいい。
イワシの群れ。これが圧巻だった。
とにかく見どころが多い水族館。環境教育に力を入れている施設なので、子供連れが目立った。タイドプールから釣り堀、ビオトープと子供達がとても楽しそうなのが印象的。
余談だが、最寄りのバス停から水族館までは、すごく寂れた感じがする。たぶん車での来場がメインなのだろうが、それにしても何もない。田舎の荷役港にはよくある雰囲気だが、それにしても空き地や空き家が目立つ。最初は不思議だったが、たぶん震災と津波の影響なのだろう。そう気づいてから、目につく風景に凄みというか妙な感慨が湧いて、ちょっと考えこんでしまった。
とはいえ水族館から徒歩数分で「復興市場」みたいな施設もあったし、メヒカリ(生まれて初めて食べた)は美味しかったので、水族館の周辺では明るく観光ができると思う。
1日目の夕食。神田から秋葉原に歩いている途中で、暑さと空腹に負けて飛び込んだ「牛カツ専門店」の牛ロースかつ。揚げ時間は60秒と書かれていた。
このほとんど生の牛カツに、わさびを乗せて生醤油で食べる。鰹のたたきのような、しかししっかり肉料理という、不思議な品だった。
1日目のおやつ。
いつも吉祥寺に行くと必ず訪れる「A.K Labo」のケーキ2種。
フランスっぽい名前(忘れた)のタルトは、パンのような生地にカスタードクリーム、そしてお気に入りの「フィグ」は今日も美味しい。
「フィグ」は不思議なお菓子。カカオやパウンドケーキやナッツやドライフルーツを捏ねて丸めて、ミント色のマジパンで包んである。僕はこの店でしか食べたことが無い。
A.K Laboは、たぶん東京ではいちばん好きな店。美味しいし、1ピースがおおむね安い。「フィグ」は300円だった。
吉祥寺では、動物園と水生生物館にも行った。なにしろ暑くて、ろくに写真も撮らずに歩きまわった。でも楽しかった。吉祥寺の動物園では、人に慣れたリスに出会えるのでおすすめです。
朝食兼昼食。
吉祥寺駅を出てすぐのマルイにある、パンケーキ専門店のパンケーキ。
ドイツ風っぽい名前のパンケーキを食べた。卵とバターが効いた生地に、店員さんが粉砂糖をどさっとかけてくれる。好みでレモンを絞って食べる。
全体としてはこってりしているけれど、レモン汁を大量にかけたところ不思議な味わいとなって良かった。
ふと目について入ったのだが、食べ終わる頃には行列ができていた。有名店らしい。行列ができるパンケーキ店に行って写真をブログに載せるというのは(今になって思うと)なかなか恥ずかしいものである。
このように、食べてばかりいるようだが、それ以上にしっかり歩いた。歩いている時はひたすら暑さを我慢していただけだが、宿についてからニュースで「今年いちばんの猛暑」と知り驚いた。水分補給は欠かさなかったけれど、やけに疲れやすかったし、頭痛っぽい感じも続いていたから、あるいは体調を崩していたのかもしれない。
それにしても、あの暑さで古本屋街や秋葉原やアメ横を、よく巡れたものだ。特にこれといった買い物はしなかったけれど、楽しい街歩きだった。
欲を言えば美術館も行きたかった。でもそれは次の機会とする。
旅の途中に買った本。モリナガ・ヨウ氏初の文庫本。
コンパクトで緻密で「働く車」が好きな人には自信を持っておすすめできる。単行本(絵本?)も持っているのだけれど、思わず買ってしまった。