長野旅行1日目(群馬の原美術館ARC)

公私ともにどたばたしていた数日間が過ぎ、ようやく一息つくことができた。
これはもう自分にご褒美も当然だろうと、お気に入りのパティスリー「ボクゥボクゥ」でタルトを食べてきた。

いちじくのタルトは秋だけのごちそうだ。いちじくはどう食べてもおいしいけれど、良いタルトにすると格別。ボクゥボクゥのそれは見た目も味もすばらしかった。

 

 

 

そんな感じでようやく落ち着いたので、先週の長野旅行について書き留めておくことにする。
まずは一泊二日の一日目を書く。

長野旅行、つまり長野県の軽井沢にある友人宅を訪れる旅では、山梨県を通過するルートが基本だ。静岡県中部からは、中部横断自動車道を使って甲府へ、そこからは中央道で北上し長野に入り、野辺山や清里のあたりを通って北東へ進むと軽井沢に到着する。

今回はそれとは別のルートを選んだ。
静岡県から東進し神奈川県に入り、圏央道で北に進路を向けて東京都の西部を通過しさらに進み、埼玉県から群馬県に至る。関東平野の縁から碓氷峠を超えれば軽井沢だ。

このルートを選んだのは、その群馬県の"関東平野の縁"に行きたかったので。具体的には「原美術館ARC」が1日目の目的地だった。
伊香保温泉に近い高原地帯にある美術館は、ぜひ行ってみたい場所だった。

そんなわけで普段とは違うルートを走ったわけだが、とても快適なドライブだった。
神奈川や東京の西部は馴染のある地名も多いのだが、それらが圏央道を使えばあっという間に通り過ぎてしまうのがちょっと不思議な感じがする。若い頃や学生時代には考えられなかったことだ。
渋滞もなく、ほぼ予定通りに群馬県に到着してしまった。車を降りた時には高原地帯で、とても涼しい。下界が35℃の時に30℃以下なので、別天地である。

原美術館ARCは、4つの展示棟と屋外展示のみのコンパクトな美術館だ。
でも、それぞれの棟に収められた作品は有名なものばかり。現代アートの本に載っているようなものがどっさり詰められている。初めて見る作品も、とても丁寧に展示されていて、繰り返し見ても飽きない。

 



屋内展示を堪能したら屋外に点在する作品を見て、また展示棟へ戻る。疲れたらカフェに行く。その繰り返しで時間があれば半日は楽に過ごせる、本当に居心地の良い場所だった。旅程の都合でそこまで長居はできなかったことが残念だ。

 

屋外展示の美術館としては小さいかもしれないが、想像以上にすてきなところ。
居心地の良さという点では、日本でもトップクラスの美術館だろう。

 

 

美術館の後は、うどんを食べた。
群馬といえばうどんである。学生時代から、群馬方面に行けばうどんを食べていた。
今回は観光向けの大型店に入ったが、なかなか良いお店だった。岡本太郎氏が来店したことがあるとパネルがあり、価格は安く、量が多い。

ざるうどん1皿(1枚?)で、一般的なうどんの1.5〜2.0玉はある。しかも、「うどんだけではさみしいな」と注文した舞茸の天ぷらも巨大だった。我が家ならば3日間くらいに分けて使うであろう舞茸の塊が天ぷらになっていた。「舞茸と野菜天の盛り合わせ」を注文しなくて本当によかった。

でも、とてもおいしいうどんだった。
群馬県を訪れるのは数十年ぶりだが、ぼんやりとした「群馬はうどん」の印象は間違っていなかった。

 

 

 

うどん以外にも群馬県で食べたかったのが、焼き饅頭。
串に刺して鰻の蒲焼きみたいな甘辛いタレを付けて焼いたもの。愛知県の五平餅のような立ち位置なのだと思う。専門店もあるし、持ち帰り専門の屋台みたいな店もある。

せっかく群馬に来たのだから、食後のおやつに食べることに。店はあちこちにあるので簡単に見つかった。

 

グーグルに教えてもらったお店は、スーパーマーケットの駐車場にあるプレハブっぽい店舗。高齢の女性がひとりでのんびりと饅頭を焼いていた。

「餡入り」と「餡無し」を1串ずつ注文し、店内で食べさせてもらうことに。
注文してから気づいたが、酒饅頭サイズのそれが1串に3個や4個も刺さっているのだ。普段はそれほどの数を一度には食べない。
でもテーブルに届いたからには食べなければならない。

うどんでお腹いっぱいだったのに、さらにお饅頭を7個も食べてしまった。
そのうちのいくつかは餡無しの、ただふかふかした蒸しパン的な酒饅頭だが、それでも大変だった。味はすばらしく、近所にあったら定期的に買いにいくだろうと思えるのだが、旅行中には少し大変。沖縄旅行でサーターアンダーギーと餅菓子を食べた後と同じ失敗だった。
考えてみれば、以前にこの焼き饅頭を食べたのは学生時代か、20代の頃。今よりも「別腹」が機能していた時代だ。もう今の僕には2串は危険なのだ。さみしいことである。

 

 

どんと焼き饅頭を食べた後は、山を超えて軽井沢へ向かう。
カーナビに従いよくわからない道を走っているうちに、碓氷峠を超えて軽井沢に到着してしまった。それから先のことは後日に書く。軽井沢でも美術館へ行き、あるいはおいしいものを食べたのだった。

 

 

旅日記は途中だが、疲れたので今日はおしまい。
おやすみなさい。

お題「ささやかな幸せ」

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