吉田町のベトナムごはん

仕事で榛原郡の吉田町へ行っていた。
吉田町は、大井川の河口域にある小さな町だ。茶畑と農地が多く、川沿いには工場が目立つ。

本来は仕事関係の会食が予定されていたためお弁当の用意はしていなかったが、先方の事情で後日に予定変更となった。今日は一人で昼食を食べることになった。

幹線道路沿いにはファストフード店もあるけれど、これといった店は見つからない。
仕方がないので、とりあえず現在地の周辺を検索してみたところ、個人経営のベトナム料理店が見つかった。

 

 

それが「本格ベトナム料理店ジャ・ディン:GIA DINH」というお店。
住宅地の一角にあって、大変にわかりづらい。そもそも店は普通の住宅を改装しただけで、看板を見逃すとたどり着くことは難しい。建売住宅のリビングダイニングに掃き出し窓からお邪魔するような感じで、手作り感あふれるエスニック料理店としても珍しいスタイル。

店内もセルフリフォームしたような雰囲気だった。でも飾られた雑貨や、赤いプラスチック椅子のせいで、ベトナム感は高め。
日本語(少したどたどしい)ができるフレンドリーな女性が、にこやかに迎えてくれた。

https://maps.app.goo.gl/8id4Uyuh4h8Yo2mc6

 

 

 

ランチセットは数種類。他にフォーやバインミーを単品で注文することもできるようだ。

ランチセットはメインの料理と飲物を選ぶ形式となっている。揚げ春巻きや生春巻きなども付いてくる。僕はランチセットで「ベトナム風 肉エビごはん」を選択。飲物の代わりに「お任せデザート」も選べるというので、それをお願いした。

 

「肉エビごはん」は、こんな感じ。
むにむにした豚肉と、大ぶりのエビが、甘辛い味付けで炒め合わせてある。キャベツの千切りにも、チリソース的な甘辛いソースがかかっている。
昔、ベトナムを旅した時にもこういうものを食べた記憶がある。不思議な組み合わせと味付けが、おもしろいしおいしい。

 

生春巻きも揚げ春巻きも、とても大きい。
デザートはココナツと紫芋タロイモ?)とナッツのチェーだった。

ずいぶんお得というか豪華な昼食になってしまった。
小さな店だが客は絶えず、しかも1人や2人の女性客ばかり。確かに、仕事中の男性はこういう店をわざわざ選ばない気がする。

 

 

なんとなくGoogle Mapの表示に従っただけなのに、思いがけず良いお店を見つけてしまった。仕事先の人達との会食よりも、よほど気が利いている。
しかし惜しむらくは、吉田町へ行く機会が少ないこと。店の近くには立派な図書館や展望台*1もあるので、ドライブのついでに訪れるには良いかもしれない。

どう見ても日本の住宅なのに、こういった小物類がベトナムっぽくて*2、異国感がある。お皿が竹ザルを象っていたりと、ああベトナムっぽいと思えるところが多々ある。そして食事はしっかりとベトナム料理という、不思議なお店だった。


穴場といっても良いかもしれない。おもしろい店で、おいしい昼食を食べることができた。

 

 

今週のお題「秋の味覚」

お題「ささやかな幸せ」

*1:吉田城址にある天守閣風のもの。史料とは違うので展望台という扱い。

*2:安っぽいプラスチック製で、箸とレンゲを収納している。

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