八ヶ岳美術館/いちじくのコンポート

いちじくのコンポート(白)

今日のおやつは、藤枝市の「テンテンカシテン」に行って、いちじくのコンポートとコーヒーを楽しんできた。
コンポートは赤と白を選べる。おそらくワインの種類だろう。自分でも赤ワインで煮るし、大抵はいちじくといえば赤ワインな気がする。
というわけで、今日は「白」にしてみた。

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さっぱりした酸味がちょっと面白い。添えてあるチーズにも合う。
アルコール感が無いのに、完全に大人味。
いちじくそのものよりも熟したいちじくの風味が強くなっている気がする。不思議な食べ物だった。

酸味が強いからコーヒーには合うのかな、と最初は思っていたのに、しっかりコーヒーとの相性も良かったのでびっくりした。

長生きはするものだなあ、としみじみ思ってしまった。
奇をてらったわけでもないのに、想像とは違う。おもしろい。

 

季節の果実をめぐる114の愛で方、食べ方

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  • 作者:中川 たま
  • 発売日: 2018/02/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

八ヶ岳美術館

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先日行った場所について書く。
山梨から長野に入り、諏訪湖に向かう途中にある美術館。
ここも建築目当ての訪問。

視界の大半が紅葉という素敵な別荘地を進んでいった先の森の中にある。
元から、森の中の美術館として作られていて、駐車場から少し歩いて建物に向かう。
森の中にも彫刻が点在していて良い感じ。

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主な展示品は、清水多嘉示氏のブロンズ像。
多くの人が「ブロンズの裸婦像」とイメージして浮かぶもので名を馳せた昭和の芸術家だ。
戦前、若くしてパリで学び、帰国して有名になり精力的に制作を行い、80年代に没した。そういう人。

建物自体、とても変わっている。
白いドームが連なったかたち。美術館としては、角や平面が少なくやわらかな印象がある。天井も白い布で覆われていて、直接の光源が目立たない。

この奇妙な建物に、かなりの密度で、氏の作品(裸婦像やデッサン)が置かれている。一般的な基準からすると、いささか”ぎっしり”過ぎる。
でも、過剰なまでに裸婦像が並ぶ光景も、なかなか面白いものだ。そのへんの公園にあっても見向きもしないブロンズ像でも、改めて(そして大量に)眺めてみると綺麗なものだと思う。もちろん作品の質も良いのだろうが、個人的にはこのブロンズ像の洪水みたいな展示は悪くないと思う。

 

yatsubi.com

 

とはいえ、この美術館は半分が村の資料館的な役割を持っていて、せっかくのブロンズ像が3/5くらいのスペースに押し込められているのではないか、と疑わせる感じの”ぎっしり”でもある。

この美術館のある原村は、縄文式土器などの出土品が多い。
教科書に載っていたような有名な土器の産地(?)なのだ。
その縄文式土器や石器などの展示施設でもある。

確かに土器は立派だった。これだけでも見る価値はあるだろう。
ただし、展示方法や説明パネルのデザインや、説明文の内容は、いかにも小さな自治体の博物館といったもの。
田舎町にどーんと出現する「生涯学習推進センター兼図書館分館兼にぎわい創出館」みたいな大きくて豪華な建物によくあるタイプの資料館を思い出させる。

しかも、裂織のグループ展*1も開催していた。

格好良い美術館だが、村の様々な文化要素を詰め込んでしまったうえに設計も古いため、手狭で貧相に見えてしまうのはもったいない。
先に書いた「作家一人の立体作品がぎゅうぎゅう詰め」状態も、結果的には面白く感じたものの、なんだか残念に思えるのだ。

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でも、古くて手狭であっても、とてもとても気持ちが良い「美術館体験」ができたことは確かだ。たぶん外の環境が素晴らしかったせいもあるだろう。

静岡ではまず見られない、黄色とオレンジ色の落葉樹の紅葉。
きりっと冷えた空気。たまに老人が歩いているくらいの、寂しい遊歩道。
別荘地ができるのもわかる素敵な土地だった。

 

お題「ささやかな幸せ」

 

 

*1:裂織も、この村の名産らしい。全国の裂織ファン憧れの土地だそうだ。