土肥金山へ行ってきた

伊豆出張2日目。といっても今日はのんびり。
午前中に全ての用事を終えて、午後は自分の時間を確保。ずいぶん昔から存在は知っていた土肥金山へ行ってきた。

 

土肥金山。
かつて日本で2番目の採掘量を誇った金山で、今は閉山し、西伊豆の観光名所となっている。
地方振興の助成金で巨大な金塊を買って展示していたこと、最近は金の高騰で資産価値が急増していることも有名か。

www.toikinzan.com

坑内で働く様子を動く人形で示したり、金箔を乗せたソフトクリームを名物にしたりと、いかにも観光地の観光施設らしくて、今までは「知ってはいるけれど、行ったことの無い場所」だった。

でも最近はSNSで「意外と真面目な展示だった」といった評判も聞く。
ならば思い切って行ってみようと決めたのが昨晩。そして今日の午後に決行したのだった。

 

 

確かに、いかにも観光地らしい(自分好みではない)部分も多い。
庭園にはテーマソングが流れ、銭洗の泉や金色の像などがあり、お土産コーナーは充実している。

 

だけど、博物館的な部分は、確かにしっかりとしていた。少なくとも、地方の「郷土博物館」よりはわかりやすく、丁寧だ。

最盛期の数パーセントだけだが、今も坑内を歩くことができる。もちろん観光用に舗装され、エアコンも効いていて快適なのだが、それでも本物の坑道。

 


坑内作業などは動くマネキン人形みたいな展示と音声での解説があるが、意外なほどしっかりしている。こういった観光施設にありがちな悪ふざけや、壊れたところを雑に補修しているような残念なところはほとんど無かった。

 

そういった真面目な部分と、金運とかパワーストーンとかいった昭和・平成の安っぽい観光地らしい部分がモザイク状に混ざっているところは、この場所の面白みかもしれない。

 

250kgの金塊は、今月末(?)までの展示となる。以降はレプリカが置かれるらしい。
保管コストなどが問題なのだろう。購入時の10倍に価値が高騰しても、入場料以外の収益を産まない重金属の塊なので仕方がないかもしれない。
でもレプリカだろうが本物だろうが、この大きさならば、触ったところで変わりはない。「なるほど純金」と思っただけだ。

 

 

 

手で掴める12.5kgの延べ棒も、持っただけでは「ああ、重い」としか思わない。なにしろ一人で来ているので、盛り上がることもない。ただ、すぐ近くに座る警備員の人の存在を感じながら、「せっかく来たのだから」と触るだけである。
他の金属との比較もできないし、例えば12.5kgの鉛ならばもう少し大きくなるのだろうとか、そういった想像をする以外に"やることがない"というのが、大きな貴金属を見たときの現実なのだった。

 

 

金山の歴史や、この観光施設の親会社などで、直島の三菱マテリアルの名前が何度か出てきたことは個人的に嬉しかった。
四国に住んでいた時に、直島には何度も通った。好きな土地なのだ。
遠く離れていた場所に繋がりがあると、ちょっと不思議な気持ちになる。

 

総じて言えば、行って良かった場所だった。
理由がなければ再訪はしない。
ただ、静岡県中部の人間には馴染み深い西伊豆エリアで、他人に勧めることができる場所を知ることができたことは収穫だった。
それに貴金属鉱山というのは、静岡県に住んでいるとあちこちで話を聞くものなのだ。こういった、目で見て手に触れることができる本物の場所は、それだけで楽しい。

 

 

午後には静岡中部まで戻り、お気に入りのカフェでケーキを食べたり、スーパーマーケットで夕食の素材を買ったりと、いつもの日常生活へと戻っていった。

県内で仕事の合間に観光をしただけなので、達成感も寂しさもない。
つまりこれは、旅行ではないのだろう。ただの寄り道だ。
旅とは、何かしらの感興があるものだから。

 

お題「ささやかな幸せ」

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