先日の豊島・直島で壊れてしまったカメラをようやく修理できた。
自分の技術でなんとかなる部分で助かった。買い換えも覚悟していた*1ので、なんだか得をした気分。
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- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/01/14
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そのカメラの動作確認も兼ねて近所をぶらぶらと散歩していたときに、中学生3人に声をかけられた。
「オカルト部」の取材活動だという。
知らない子供達に声をかけられるなんて事態がそもそも普通じゃないのだが、オカルト部なんてものが実在することが驚異である。
あれは子供向け文庫の中にしか存在しない組織ではなかったのか。
「本当は同好会なのだが部活を名乗っている」というのも、フィクションっぽくて面白い。
日曜日なのにきちんと制服を着ていて、インクジェットプリンターで作った名刺も用意していた。真面目だ。
質問は、「この辺りに殺人事件や不審死があったアパートがあるという噂を知っているか。知っているのならその場所を教えてくれ」というものだった。
残念ながら自分は県外から来て半年であり、そのような噂は知らない、と回答した。
オカルト部員3人はとても残念そうだった。
「県外の人間として、この土地に違和感を感じるか?」と追加の質問をしてきたけれど、やはり知りたいのは具体的なオカルト・ホラー的なお話だと思う。自分は科学に魂を売った人間なので、そういうストーリーの持ち合わせが無い*2。
でも、こういう時に世界を彩るのが大人の役割である*3。
「…でもそういえば、あ、でも関係無いか」
と、一応言ってみる。ホラーでもミステリでも、こういう台詞が物語を進めるのだ。
さすがオカルト部の中学生である、こういう物言いにはきちんと食いつく。なのできちんと説明する。
「夜に散歩をしていると、ネズミよりは大きい、猫よりは小さい、胴が妙に長い生き物に遭遇する。アパートとアパートの間を走り抜けてどこかに行ってしまう。色はよくわからない。あれは何なのだろう?」
こういう曖昧な証言(?)も、きちんとメモをするのだから偉い。
嘘はついていない。
十中八九、イタチだろう。テンにしては小さい気がする。
アパートの周辺は農地もあるし、神社や川もある。幹線道路や駅もあるが、イタチがいても不思議ではない。
そもそも、もっと「都会」である、高松の中心街付近でも、僕はイタチを頻繁に見ている。
オカルト部がこの生物(あるいは妖怪)の謎を解いてくれたらいいな、と思う。
事故物件ではないと思うが、僕の住むアパートは妙に家賃が安い。
高松市自体、他の土地よりもずいぶん安いのだが*4それでも隣のアパートより3割ほど低い家賃なのだ。
- リフォームしてからわかりづらいが、築年数が経っていること
- リフォームの際に改築した結果、単身者にも小家族にも中途半端な間取りとなってしまったこと
- 広めの私有地(駐車場)を抜けた場所にあるためカーナビなどでは最後まで辿り着けないこと
以上が安さの理由として管理会社で受けた説明だ。
確かにこのアパートの間取りは、ちょっと変だ。
独り暮らしには十分過ぎる、壁一面のクローゼット。キッチンスペースは広いのに、コンロはガスの1口。なぜか小さな洗面台(お風呂に付属した、ビジネスホテルみたいな形式)。部屋自体は広いが、ほぼ正方形で家具のレイアウトもしづらい。
自分には今のところ大した不具合は感じていないが、わりと転出者が多い印象はある。
でも、アパートにオバケがいたら、それはそれで面白い。
TVやラジオも無い部屋なので、最近のジャパニーズホラー映画のような「不穏なノイズ」が入りづらい生活をしているので、普通に枕元に立ってくれると助かる。Amazonのスマートモニターを乗っ取っても迫力に欠ける。LED照明では薄暗さや点滅もしない。
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オバケに出会ったら、冷凍庫に入れてカチカチにして*5、オカルト部に寄贈したいところだ。
あの3人も、きっと喜んでくれるだろう。