職場の同僚達は20代。
とても若い。
今日たまたま、クイックルワイパーの優秀さについて話す機会があった。
クイックルワイパーについては人生初の独り暮らしの際に購入して感動した記憶がある。実家ではダスキンの契約をしていたけれど、同様の掃除があの薄手の紙みたいなワイパーでできてしまうのだ。髪の毛や埃がどんどん取れるわかりやすさも印象に残っている。
そう、僕が子供の頃はクイックルワイパーなんて存在していなかったのだ。
そのことを年若き同僚に伝えたところ、大変に驚かれた。
「クイックルワイパーの無い時代、掃除機を使わない掃除はどういう風にしていたのですか?」と問われた。
別に雑巾がけを頻繁にしていたわけではない。前述のダスキン・モップを使わない家だって多かっただろう。
少しの時間にさっと掃除する、というのは今より手軽にできなかったことは確かだ。その代わり、主に良妻賢母的な女性はホウキとチリトリを駆使する毎日を求められていた。
きっともうしばらくすると、「ルンバの無かった時代には…」と今の若者が聞かれる時代が来る。ルンバが「全自動掃除機」の代名詞になったら面白いと思う。
なるほど僕はもう「前の時代を知る人間」なのだ。
以前、やはり若者に「携帯電話がない時代には、修学旅行に自由行動は無かったでしょう?」と聞かれたことがある。
きちんと自由行動で京都や奈良を巡りました。
今思うと不安しか無いけれど、でも当時の児童生徒(僕)はしっかりと予定されたルートと多少の計画変更を織り交ぜた自由行動を1日行い、きちんと宿に到着していたのだ。ヤンキーもオタクもみんな定刻には宿に戻る、それが修学旅行。
昭和の後期には、「テレホンカード」というカード型のデヴァイスがあって、街のあちこちで音声通話ネットワークにアクセスできたのだ、と解説しておいた。こういう話をしていると、あまり尊敬はされない。
それにしてもクイックルワイパーは便利だ。
価格からするとそろそろ改良も限度ではないか。ハイエンド版が出てきてもおかしくない。サードパーティーというか、柄についてはあちこちから互換品や類似品が登場している。自分も柄を自作したことがある。
この文章を書いていて気がついた。
「クイックル」は花王の家庭用掃除用品のブランドなのだ。同様の「クイックル」を名に掲げる製品がいくつもある。今までどうして気がつかなかったのだろう。脳は本当に何も見ていない。
※冒頭の写真はお昼に食べたラーメン。オプションで葱を注文したら大変なことになった。スープに沈めたらあっという間に常識的な嵩になって安心した。