かき氷と『ミッション・インポッシブル』とベトナムごはんと、『スイスデザイン』と女子っぽいケーキと、沖縄ごはん。



朝一番の上映で『ミッション・インポッシブル』を観てきた。
もはや副題は忘れた。ただいつも通りの、安心の『ミッション・インポッシブル』具合だった。

イーサン氏は今回もインポッシブルなミッションをクリアしていく。最近の大作スパイアクション映画にはよくある「組織から切り離されてしまう」シチュエーションだった。ただイーサン氏の場合、それほど孤立が苦にならない。仲間だって資金だって道具だって、それほど苦労していない様子だった。
例によって美女も出てくる。この人は、めっぽう強い。敵の親玉に近い立場に潜り込み、苦労していたが、何度か「この状況ならば、殺しちゃえばいいんじゃない?」と思える場面があった。小説ならば「殺せない理由」をずらずら書けるかもしれないが、映画はとにかくテンポよく進むから、この辺りの“浅さ”は仕方がない。
その敵の親玉、なかなか頭がいい。絶望して暗黒面に落ちたイーサン氏、といった感じ。終始、イーサン氏側を手玉に取りつつ、最終局面では元気いっぱいのイーサン氏の術中にはまる、というミッション・インポッシブル的に正しい敵だった。
美女も敵さんも、続編に登場しても全然おかしくないキャラクターだったと思う。

ミッション・インポッシブルといえば、わかりやすさが身上である。
例えば「鍵穴に押し付けるだけで解錠する機器」は、側面に小さなフルカラー液晶が装備され、誰も見ていなくてもシリンダー内での部品の状況を表示し、もちろん「Unlock」などとメッセージも出る。ハッキングで乗っ取ったシステムから、あらゆる小道具まで、スマホアプリ的に親切な表示で、実に楽しい。
ストーリーも、特に悩むことなく進む。イーサン氏達は悩むが、見ている側としては、とても楽だ。
全身黒ずくめのバイク軍団が現れればもちろんカーチェイスで山道に行かざるを得ないし、眺めの良いレストランに呼び出されたのならば、「爆弾が仕掛けてある。下手に動くと周囲の客を巻き込むぜ」となる。いささか危機が多すぎる気がするけれど(だんだん飽きてくる)、でもこういう様式もまた、たまには面白い。

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映画の後には、近くの和菓子屋兼甘味処でかき氷を食べた。
今日はブルーベリー。ここはたぶん、あんみつやおしるこが美味しい。ずっと行きたかった店だし、かき氷も店の雰囲気も素晴らしかったので、次こそはあんみつを食べたい。BGMが無いところが気に入った。

 

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そして清水区まで行き、これもずっと前から行きたかった「タンフン」でベトナム料理のランチを食べる。

鶏のハツを使ったフォー。パクチーなどがたっぷり使われ、しかし上品な味だった。店のつくりは清潔で庶民的、素材の主張は強いのに味は優しい、というのはベトナム旅行の時にしばし遭遇した状況。なんだかとても嬉しい。
フォーと生春巻き、南瓜のチェーのランチで1000円くらいだった。安いと思う。

ちょっとわかりにくい場所にある。ナビさえあれば迷わないが、適当に走っていては遭遇できない立地。
ともあれ、この店は良い店。近いうちに、また行く。

 

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午後は静岡県立美術館の特別展、『スイスデザイン展』へ。
スイスのデザインといえば、工業デザイン(折りたたみナイフやアルミボトルやモダンな家具)と、ル・コルビュジエと、ヘルベチカ(フォント)だろうか。
確かにそんなものが盛り沢山で、僕はそういうものが大好物だし、同行した人達も大好きで、皆それぞれ自分のペースで夢中で歩いていたら、ずいぶん時間が経ってしまった。それくらい良い展覧会だった、といえる。

たまーに欲しくなる、でも買わないいくつかのもの(SIGGのボトルや、フライターグのかばん)への物欲が刺激されて困ってしまった。また、それらがミュージアム・ショップでも売られていて、衝動買い一歩手前だった。
かなり危うかった。解説が付くと魅力倍増、という品が世界には存在する。特にスイスには多いみたいだ。

 


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おやつは、美術館のすぐ近くのケーキ屋さんで。
建物の見た目と、覚えられない名前で有名な店。結婚式とか贈答用のケーキでも有名。かなり女子っぽい、というよりも明確に女子向けの店だから、僕はあまり行かない。
ほとんどの品がハートをモチーフにしていて、色使いも華やか。好みではないけれど、良い店だった。安価かつ華やかで、大学生なども使いやすそう。
ゼリーのようなチーズケーキのようなベリーのデザートは、夏向きで美味しかったです。ハートのお皿もカップも、すぐに慣れます。

 

 

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そして夕食。藤枝市の沖縄料理店「清ら花」で、フーチャンプルーを食す。

味は良い。ごはんや味噌汁が自動的に付属するのも、沖縄らしい。食後に注文した「氷ぜんざい」も期待通りの味だった。

この店、いつもちょっと接客が変だ。少人数で切り盛りしているから遅くなる、のは分かる。仕方がないし、許容できる。ただ「うちは沖縄の気分でゆっくり働くからね!めんそーれ」みたいな貼り紙は、正直なところ不要だろう。

営業時間が妙に複雑だったり、メニューが不親切だったりと、とにかく細かいところが気になる店。細部に宿る神がことごとく残念、というのは本当に損をしていると思う。

そして今日は、小学生が働いていた。
帰省中の孫か、夏休み中の子供のお手伝いか。それは全然かまわないが、しかしなにしろ小学生だから、接客のレベルが実に低い。たぶん「客として求めること」を、まだわからない歳なのだと思う。だから言葉遣いだけ(スポーツ少年団っぽい敬語で)丁寧で、でもメニューについては詳しくわからない、わからなくても厨房には聞かずに立ち尽くす、そのことに全く困っていない、という「店の人間として何をすべきか」が把握できていない状態だった。食べている途中で「次の品を準備中です」とか言ってくるし。

もちろん子供の手伝いだから、それで全くかまわない。微笑ましいとさえ考える。
でも僕は思う。入店から店を出るまで、1回も大人の姿を見なかったのは、ちょっとどうなのだろう。
順調ならばそれでもいい、という話でもない(そして順調とはお世辞にも言えなかった)。ただ僕は、子供の自由研究を見に来た訳ではないということは、サービスをする側としては理解しておいて欲しい。たまに顔を出すだけでも、ずいぶんと印象は違っていたと思うし、それは他のお客さん達も似たようなことを(外で)話していた。「高校生のアルバイトなら、こっちも素直に“怒る気分”になるんだけどねえ」というのは、僕も同じ意見だ。

と、目いっぱいに遊んでしまったので、もう眠い。
本もいくつか買った。だから寝ながら読書をします。「ダンジョン飯:2巻」は面白いなあ。

 

 

 

 

 

 

 

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