映画『バトルシップ』を観る

 




 
今日は1日、映画の日
別に観たい作品があった訳では無いのだが、Twitterの「アメリカ映画の『バトルシップ』が馬鹿っぽくておすすめ。軍艦の映像だけでも観る価値がある」という情報に、なんとなく興味を持った。
そして今朝、ずっと悩んでいたのだが(1000円あれば本が買える)、たまには馬鹿映画(褒め言葉)を観るのも悪くないと思って、映画館へ出かけた。


久しぶりに、ハリウッドの大作映画を観た。
客席は8割ほど埋まっていた。なかなかの人気らしい。



しかし酷い映画だった。悪い意味で"The American Movie”という感じ。最新版の、B級映画
元ネタがボードゲーム(よくアメリカの子供がやっている海戦ゲーム)だし、もしかしたらこの作品は日本でいうところの「夏休みに公開するティーン・エイジャー向け映画」なのかもしれない。
突っ込みどころ満載で、ストーリーを真面目に追いかけるのを諦めたくらい。
それでも、伏線と見込んだところは後で必ず出てくる、そして謎もほとんど無い、というわかりやすい話で、苦労はしなかった。タイトルの「バトルシップ」の意味も、すぐに判明する。
緻密な設定や矛盾の無い物語進行とは程遠い作品。




そして肝心の視覚効果。
もう大抵のものはCGで出来るから、何が出ても驚かない。
確かに船は格好良かった。でも特別に船と海を舞台する理由も無いような気もする。
敵のエイリアンの兵器は、アメリカの玩具会社がデザインしたような、がしゃがしゃとげとげした金属片の塊(最近のトランスフォーマーを思い出させる)。




だいたい、この種の「宇宙人侵略もの」は、矛盾を気にしていたら見ていられない。
金曜ロードショーで『インデペンデンス・デイ』を観るくらいの心構えで、とにかくドンパチするのを楽しむのが正しい鑑賞法ではないだろうか。
そういう意味では、普段からSF小説に慣れ親しんでしまっている自分には辛い作品だった。
大音響の中で眠くなるという、稀有な経験をした。
それでもまあ、ファーストディ割引で1000円だった事もあって、損をした気分にはならなかった。
「馬鹿っぽい映画を観よう」と思って、実際にくだらない作品だと、きちんと料金分は楽しんだ気持ちになる。浅野忠信まで、怪しい日系人俳優に見えてきたのが面白かった。




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