映画「プロメテウス」

 
 



 

今日は映画の日。割引きがある。
というわけで、リドリー・スコット監督の「プロメテウス」を観た。
メガネの上からメガネをかけるせいか、3Dは苦手。目が疲れる。吹き替えよりも字幕が好き。そして"2D 字幕”は午後に1回しか上映しない。わりと混んでいた。




「エイリアン」シリーズに連なる正式な続編ではない、と聞いていた。でもきちんと「エイリアン0」という感じに出来ていた。
シリーズの発端、「エイリアン1」に出てくる謎の宇宙人と宇宙船のお話。
あのギーガーによるデザインと、なんだかわからないまま(地球外生命体の遺骸があったらもっと大騒ぎすると思うのだが)放置された謎な感じは、昔から好き。
なるほどあの「星を見る人」は、こういう事だったのかと、いくつかの矛盾ははらみながらも話が繋がっていく。馬蹄型の宇宙船も出てくる。
もちろん、壁を触ってねばねばした粘液があったり、アンドロイドや主人公の女性が大活躍したりと、全体にエイリアン・サーガのお約束はしっかり踏襲している。
しかし乗り物のデザインは格好悪かった。気になって映画の集中力が削がれたほどの格好悪さ。エイリアン・サーガとしては正解なのだろうか。
事前に「エイリアン1」を観るか、Wikipediaで下調べするだけでも、ずいぶん楽しみ方が違うはず。
僕は存分に楽しんだ。



キャッチコピーの「人類はどこから来たのか」という観点で見ると、ずいぶん粗の多い、かなりしょんぼりしたSF映画だとは思う。
異星人は知能が高い筈なのにずいぶん乱暴者の肉体派で、肝心なところ(動機、Why)が謎。
主人公達の科学技術や基礎知識もちぐはぐな感じ。これはハリウッド映画ではよくある事だが。特に大作娯楽SF映画と「人類の起源」は、相性が悪いと思う。



これは「ディレクターズ・カット版」が出るのではないか。ちょっと説明不足または理屈の補完が必要な気がする。
たぶんシリーズ物として続くから(しかしリドリー・スコット監督も70歳過ぎている筈)、将来の楽しみが増えたとも言える。


パニック映画の要素がある、大作SF映画は映画館で観るに限る。はらはらどきどきできる。
「エイリアン」のリメイクだと思えば、それはそれで面白いかもしれない。影と闇の多いところも「エイリアン」的だと思う。





 

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