Dan&Shirleyの片付け日和

実家暮らしをして数年が経った。
家族と住む前は、三重県四日市市で、会社の用意してくれた一人暮らし用アパートに居た。
急な出向解除辞令、そして転勤とアパートの退出が同じ日で、なにより体調が最悪の時(ものすごい量の抗鬱剤を飲んでいた)に作業をしたので、ほとんど引越しの記憶が無い。
両親は手伝ってくれたし、大きな荷物は引越し業者さんがやってくれた。僕も両手が上がらなくなるほど身体は動かした。でも頭は全然働いていなかった。
適当に手に取ったものを段ボール箱に詰めて、側面に油性マーカーで品名を書いて、と繰り返した。
実家に届いた荷物の中から、服やパソコン等だけ引っ張り出して、後は仕舞いこんでしまった。それで精一杯だった。
そんな引越しだったため、今でも自室に足りないものがある。でも何とか暮らしていけるのは、実家暮らしの便利なところ。必要な小物は買い足して、今は概ね快適に生活できている。









実家には、離れになっている倉庫がある。
引越し荷物は、全てそこに詰め込んである。父の陶芸道具とか、古い家具や季節用品など、おおよそ家で普段使わないものが収納されている。
今日はその“離れ”の大掃除をした。
我が家では、だいたい今頃の時期に大掃除をする。暑くも寒くもなく、晴天が続くのが理由らしい。母方の祖母から伝わった習慣。
年末にする大掃除が、拭いたり磨いたりする清掃作業で、今日の作業は大掛かりな片付け。







あまりにも僕の私物が多いため、今日は段ボール箱を外に出して、中身をチェックすることになった。
今日は休業日。半日以上を、片付け作業に費やした。



缶詰と台所用洗剤が同じ箱に入っていたりと、当時の混乱を思い出させる。
砂糖や塩も、開封して調味料入れにそのまま仕舞われていた。


スパイスや乾物、豆の類は、庭に撒いて捨てた。
鳥の餌か、肥料になるだろう。
砂糖は賞味期限が無いというが、これも使うあてがないので穴を掘って埋める。普通のグラニュー糖だが、吸湿していないのが不思議だった。“離れ”は人が住める作りになっているので、普通の倉庫よりも状態は良いようだ。
缶詰は賞味期限切れ気味だが、明日から食べていく。たぶん大丈夫。



服も大量に見つかった。
数年間、着なくてもなんとかなっていたため、ほとんどを不要品と判断した。
本は懐かしいものが沢山。今日は分別が面倒なため、保留して後日整理することに決めた。


雑貨の箱だけで数箱ある。
収納にも道具にもならない、本当に飾りだけの“雑貨”が多い。捨てるに忍びないが、あまりに安っぽいものはゴミ袋に入れた。
ショップカードを作りまくっていた頃に買い込んだ紙や画材も沢山あった。状態が心配だったけれど、全く問題なかった。しかし紙をたくさん買いすぎだと反省した。



他にも、工具とか自転車用品とか、沢山の箱が出てきた。使いそうなものだけを抜き出して、残りは箱に戻す。
いくつかの箱を1つにまとめることができて、ずいぶんスペースの節約になった。
何処に何が入っているか判別したので、今後の作業もやりやすいと思う。


それにしても沢山のゴミが出た。
生活空間とは離れた収納なので、余計に物をためこみがち。
我が家では何故か、高価な家電製品の箱を取っておく習慣がある。これがものすごく場所を取る。
今日は片付けのついでに、パソコンなどの箱を全て畳んで捨てることにした。




片付けの過程で、一つ懐かしいものを見つけた。
Sonyの携帯電話「Premini」。手のひらにすっぽり収まるサイズ(隣はiPod touch)。
カメラもiアプリも無い、ずいぶん割り切った性能のモデルだったけれど、とても使いやすかった。
人生初のカラー液晶携帯だった。予測変換機能も初めて。とても精度の高い変換をしたのが印象に残っている。
小さなキーもすぐ慣れた。かなり長い間、使い続けた。
ポケットの中で行方不明になる以外は、不満点の無い携帯電話だった。
今でも、携帯電話のカメラ機能やiアプリを全然使わないのは、この機種の影響かもしれない。
Premini&iPod touch Sony Premini










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