市内に「蕎麦粉を使わない画期的な日本蕎麦」の看板を掲げているお店がある。
気になったので行ってみた。
看板の文字だけ読むと「町のヘンなお店」みたい。
でも外観、内装ともに普通の蕎麦屋さんだった。
手打ち職人の詩とか、店長の人生訓も貼られていない。敷居の高くない、町の蕎麦屋さんといった感じ。
「鴨せいろ」を食べた。
冷たい蕎麦(蕎麦粉不使用)を、温かい鴨汁につけて食べる。葱がたくさん入っていた。
麺は、ちゃんと蕎麦風の歯ごたえがあった。
素麺や冷麦のつるりとした感じではない。うどんやラーメンのコシとも違う。
何か茶色い粒が見える。そしてうっすらと黄色い。
つなぎに工夫がしてあるのだろう。そして恐らく、アルカリ性のものが加えられている。
当然、香りは無い。
でもしっかり手打ち蕎麦の食感がして、とても美味しかった。立ち食い蕎麦やサービスエリアの蕎麦よりも、きちんと“蕎麦”っぽかった。
説明文によると、店主のお子さんが蕎麦アレルギーになってしまった為に開発したそうだ。
廃業するのではなくて工夫するのは凄いと思う。なかなかできる事ではない。
「鴨せいろ」は値段も安かったし、量もちょうど良かった。
また行きたい。