湯の山温泉希望莊

昨日はイベントの打ち上げに行ってきた。
三重県北勢地区のカフェや雑貨屋さんなどが合同で行なうスタンプラリーで、今年も大盛況のうちに完了した。
今年は殆ど手伝えなかったけれど、打ち上げだけは参加した。

夕方に宿に到着した際には、雪が少し舞っていた。
下界(海沿いの自宅近辺)では菜の花が咲いているのに、山の上は雪。遠くに四日市コンビナートも見える。

会場の希望莊は、少し不思議な雰囲気の宿だ。
全体としては普通の“温泉観光旅館”なのだが、唐突に天井に青空が描かれていたり、造花造木で和風庭園を設えたりと、とにかく装飾が突飛なのだ。そのデザインセンスには「アメリカ人が見た日本」のようなズレが感じられる。
数年前の映画“キル・ビル”や“マトリックス”に似た世界が楽しめる。

 

宴会場では、既に他の人達が盛り上がっていた。
年に数回、中にはこの打ち上げでしか顔を見ない人も多い。初めて会う人もいる。
でも、皆とても楽しそうに食事をしている。

子供も多い。
好き勝手に走り回り、はしゃいでいたが、きちんと親の言う事は聞いていた。
実家で甥(K氏2歳)の非論理的な言動につきあわされている身としては、彼ら彼女らはとても大人に見えてしまう。
しつけ、の差だろうか?等と考えながら、少しだけ彼らの遊びにもつきあう。


宴を終えた後、温泉に行った。
露天風呂にも入ったが、眼鏡が無いので折角の景色は見えなかった。
ただ遠くにぼんやりとコンビナートの明かりが光っているだけだった。

 

 

部屋に戻り、文庫本(江國香織:ぬるい眠り)を読みながら寝ようとするが寝付けない。
結局、最初から最後まで読んでしまった。
あとがきを読んだところで急に眠くなったのを覚えている。

 

 

 

朝食がステキだと聞いていたので、きちんと早起きした。
何より有難いのが、黙っていても朝御飯が出てくること。
そういえば、昔、母やおば達が旅行の度にそんな事を言っていた。
しかも、旅館の朝食といえば、御飯が進みそうなおかずが各種出てくるのだ。
普段の朝食の1週間分のおかずが並べられたりするので、いつも食べる順番に困るのだ(ささやかな贅沢)。

朝食膳-開朝食膳-閉

話には聞いていたが、朝食は、希望莊らしいギミックが仕込まれたステキなものだった。
黒い立方体(漆塗りを模した合成樹脂製)を2つに開くと、中はおかずが2段に分けて格納されている。
“何処にも無いニッポン”がここにある。嬉しくて写真を撮ってしまった。

 

売店でお土産を購入してから、宿を発った。
帰路はずっと下り坂。
試してみたら、自宅までエンジンをかけずに到着してしまった。約15kmをモーターと回生機構だけで走ったことになる。
とはいえ、昨晩は坂を登るのにガソリンを使った筈なので、特に得をしたわけでも無い。

 

帰宅して荷物を置いて、すぐに出社した。
同僚達に「湯の山から出勤した」と言っても最初は信じてくれなかった。

温泉宿から出勤したせいか、やる気が全く起こらなくて困った。
だらだらと仕事を続け、何とか日付が変わる前に帰宅できた。
どういう訳か疲れている。今日はもう眠る。

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