何をしたっけ?

休日。
ちょっと遠出をしたけれど、遊んだわけでも誰かに会ったわけでもない。何も買わないし、飲んだのはお茶だけ。

というわけで日記に書くことが無い。
親戚のちびっ子達が家に来て、動物将棋を何局かやって、一緒にごはんを食べた。部屋は少し片付いた。革の裁断も少しだけ。

後は何をしていたのだろう。
寝て、読書をして、乾燥しかけた多肉植物を雨の当たるところに移した。そして外出して、帰宅して寝た。

まあ、そんな感じの日曜日だった。

身体は休まった。
海沿いの道を走行中、波の飛沫が虹を作っていた。
書き出してみると大した休日には思えない。たぶんもう少し頑張れたはず。後悔はしていないが反省はしている。

 

 

ああそうだ、NASの設定が概ね完了した。
とても便利な機械。GoogleMicrosoftに頼らずとも、データの管理が一元化できる。出張中も旅行中も家のデータにアクセスできるようになった。便利だ。

では寝ます。明日から数日は忙しい。いわゆる“気忙しい”日々が続く。

https://www.instagram.com/p/BkZfSvihnX-/

 

 

 

ヨーグルトソースとキウイフルーツのかき氷と、煮干しと背脂のラーメンと、雨。

昼前に外出。
疲労が溜まっているのか、雨のなか遠出する気になれない。
そして仕事上の懸案を抱えたまま、その問題解決のためにホームセンターなどを巡る。会社ができて1年、僕が入社して半年、ある程度の無茶やルール違反(業務時間外にちょっとした買い出しを済ませてしまうのは明確な労働法&社内規定違反だ)は覚悟していた。要は労働者としてズルをしていたが、やはり心身に応える部分が大きい。そろそろその無理や無茶を縮小する頃合いだろう。
きちんとやるべき形で進め、それで駄目ならそれまで、そんな風に考えて働こうと最近はよく思う。監督が「なんとしてでも勝て」と言ったからボールを掴んでゴールに向かうようなサッカーは駄目なのだ。前半の30分くらいで息切れするようなサッカーも、サッカーとはいえない。

 

それはともかくお昼はラーメン。
昨日もラーメンだった気がするが、まあそういう気分の時もあるさ。
焼津市の「LEO」に行ってきた。

あまりラーメン店、特に店主のこだわりが売りのお店*1は好きではない。自分はああいうジャーゴンとリスペクトに酔う世界は願い下げなのだ。それにどの店のラーメンも食べれば美味しい。ただどうしても「濃くて味が強くて美味しい」「しょっぱいものが好きな人にはたまらないだろうな」というある種冷めた感想しかラーメンでは語ることができない。だから僕は、レジャーとしてのラーメン店巡りができない。体質みたいなものだと思っている。
どこに行ってもそれなりに美味しく思えて、その差がわからなくて、そしてその界隈の雰囲気が苦手ならば、せっかくあちこちにお店があっても趣味として楽しめない。

 

でもこのLEOの、煮干し出汁のラーメンは特徴があって好きだ。
たまに「ラーメンが食べたいな」と思った時、そして「特徴がある味がいいな」と思った時の第一選択となる。

煮干しの苦みがしっかり感じられる。
和食なら失格かもしれない。でもラーメンのスープとしては個性的でくせになる。口に残る苦みは、魚介の珍味が好きな人にはたまらないだろう。
ラーメンのスープというのは独特で、つけ汁であり、なおかつ飲むことができて、でも単品で飲むとたぶん濃すぎるし塩気も強い。
いつも「このスープを持ち帰りできたら、何か煮込み料理などに使えるのではないか」と思ってしまう。自分では作れないではないこともその理由。そんなことはしないけれど、思考実験的な遊びをしてしまう。
そしてこのLEOの煮干しスープは何に合うのか。
ここまで苦味があると、やはり酒の肴か。干した貝などを煮ると面白いかもしれない。後は海藻か、キュウリをさっと煮ても良さそう。いずれにしろたくさん食べるものではない。

今日は豚の背脂を加えた品を選んだ。
うん美味しい。苦くてこってりして、たまに食べる強い味のものとして、自分の選択を褒めてあげたくなる。「がっつりです!濃厚です!ジャンクです!ウェーイ!」みたいなノリではないところもこの店が好きな理由。
人気店で、たいてい少し待たされる。しかし「待つのがアホみたい」な行列や長時間待機には遭遇したことがない。これもこの店の良いところだと思っている。

 

 

 

 

https://www.instagram.com/p/BkXehwzhDEb/

せっかく焼津市に来たのだからと、おやつは「あおば」のかき氷を。
雨はざあざあ強く、訪れるお客さんは名物の鯛焼きを求める人がほとんどで(でも秋までは販売しないのです)今日は空いていた。
今年の新作だと思う、ヨーグルトソースとキウイフルーツのかき氷を食べてみた。

ヨーグルトソースの存在感は控えめ、キウイフルーツの酸味と甘みがそのヨーグルト味に混ざって面白い味。練乳系とは違う美味しさ。
同じくヨーグルトソースとマンゴーもあって、そちらも美味しそうだった。

 

今日は気温が23℃程度。これくらいの温度だと、かき氷が溶けるスピードを気にせず楽しめる。個人的には真夏に涼をとるために食べるより、こうして落ち着いて食べるかき氷のほうが好きだ。
涼むのならエアコンの効いた部屋でアイスコーヒーでも飲めばいい。

たぶん僕は、スイーツとしてかき氷を食べている。

 

 

 

午後には盛大な昼寝をして、先ほどまでは溜まっていた読書やネットサーフィン(古語)をしていた。
今からまた読書をして、寝ます。部屋は荒れているが、それは明日の課題。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:マニアが“遠征”して、感想をネットに書き込むようなお店

工場見学で質問すべきこと

信越地方に日帰り出張。
そんなにかしこまらない、普段着での工場訪問。

 

元々、工場に勤めていた期間が長いから、どんな工場でも楽しめてしまう。
おべっか、というわけではないけれど「何か質問は?」と工場見学の後に聞かれた時には相手を褒めつつきちんと質問ができると良い。
そして、かつて「徹底的に品質管理に厳しい工場」と「安全管理には教科書以上に取り組む工場」で働いていた経験が活きてくる。傲慢に聞こえるかもしれないが、雑な工場で働いていては見えないものが僕にはわかる。色々あったけれど、真面目に働いていて良かったとしみじみ思う。

 

ところで、工場見学には、質疑応答の時間が必ずある。
「製造現場」を見せてもらった後にホールなり会議室なりに移り、そこで「これで工場見学は終わりです。おつかれさまでした。何かご質問はありますか?」と案内役の人が問う。
問われても何も聞くことがない、でも何か問わなければならない、そんな時はとりあえず整理整頓について話すのが無難かつ最良だと思っている。
「素人意見ですが、失礼ながら○○工場というのはもっと乱雑なものだと思っていました。今回見学していちばん驚いたのが、とても整理整頓が行き届いていることです」と言えばいい。
たいてい、お客さんを通す製造ラインは片付いているものだ。というか、工場は片付いていないと仕事にならない。ものを作る時には、何かしらの片付けは必須なのだ。
その後にこう訪ねる。
「何か特別な活動などをしているのでしょうか?」
相手を褒めつつ質問もできる。
整理整頓を奨励しない工場なんて無い。そして、工場を案内する人間は、その整理整頓を推進する側にいる。リーダーや管理職ならば、何かしら即答できる。

たいして興味が無い技術的なことをひねり出して質問するのは、とても難しい。
例えば、見学中に気になった機械があったとしても、的外れな質問ならば、相手だって困ってしまう。これはある種、ビジネスマナーの問題なのだ。


先に推奨した「整理整頓されていることへの言及と、その取り組みへの質問」の最も優れている点は、最後に「なるほど勉強になります」と、あたかも自らの糧になったかのような締め括りができることだ。これが「工場見学の途中で見かけた変な機械についての質問」だと、せいぜい「…ご理解いただけましたか?」「はあ解りました」程度で終わってしまう。

同様に「安全」について問うのも良いと思う。
「進入禁止の柵があちこちにありました」とか「沢山の刃物があって、みなさん丁寧に扱っているのが印象的でした」みたいな“発見”を語りつつ、「これだけ大きな機械が動いていると、安全を確保するのも工夫が必要かと思います。皆さんで何か取り組んでいることはありますか?」みたいなざっくりした質問をすると、特に工場長レベルの人は回答しやすい。
阿呆な人は「ルール違反をする人はいますか」とか聞いてしまう。

それ以外には「環境」ネタも便利だけれど、これはやや高度かもしれない。工場というのは原理的に地球環境を汚す側なので。
そのうえで精一杯、それこそ一般家庭の何倍も環境対策を行っているものなのだが、それでも限界はある。
その限界を、素人は無意識に突いてしまう。工場側は「そこは今後の課題なのですが……」と言葉を濁さざるを得ない。

 

大人になってからの工場見学となると、取引先、業務上の関係が深い相手が多いと思う。だからといって、この質疑応答の時間に、あまり具体的な追求や提案はしないほうがいいと僕は思う。それは別の会議の場ですればいい。現場の人だって困ってしまう。

 

ねこの風つくり工場 工場見学のお客さま

ねこの風つくり工場 工場見学のお客さま

 

 

なんでこんなことを書いたのか。
今日は工場見学の後で、案内してくれた人達から「取引先を案内することは多いが、こんなにもきちんとした質問をしてくださったのは初めてかもしれない」と褒められたから。

工場見学の後、お昼ごはんを一緒に食べて、夕方まで簡単な作業を一緒にして、雑談もする間柄になってから、そんな話になった。「実は以前は某社の製造部門にいまして、工場見学では案内する役も多くて…」なんて種明かしをしたら「本当は興味が無い人達や基礎知識が無い人達に『何か質問がありますか』なんて聞く必要無いんですよねハハハ」と盛り上がってしまった*1

彼らが言うには、空虚かつ誰も幸せにならない質問をするのは決まって「若くてやる気に溢れる営業職」とのこと。年配の人は教養があるから他分野他業種でも配慮できる。
営業職で教養が無いと、相手を喜ばそうとして盛大にスベる。
思い返してみれば自分でも思い当たる節がある。
なぜだろう、普段は相手を尊重し何かしらの(利益に繋がる)着地点を目指す、もっと言うとそれを仕事とする人達なのに、工場見学後の質疑応答タイムでは失敗する。

 

僕の経験から言うと「お医者さんの団体」は色々と酷かった。あれほど「見学にあたっての注意点」を守れない集団はいない。それでいて穏やかというか、きちんと紳士的な空気を漂わせている。でも、機械の隙間に(持ち込み禁止の)ボールペンを突っ込もうとするし、気になるボタンを押してしまう。クリーンルームでマスクを取ろうとした人さえいた。たぶん医学部では衛生管理について学ばないのだろう。
酷さでいえば「教職員組合」が次点。詳細は割愛。
つまりセンセイは工場見学に向いていない、と勝手に結論付けている。これはつまり偏見である。政治家は案内したことがない*2

 

大接近! 工場見学 (3) ガンプラの工場〈プラモデル〉

大接近! 工場見学 (3) ガンプラの工場〈プラモデル〉

 

 

もう今の僕は、工場見学を案内する側ではない。
転職して、見学させてもらう側になった。
今日はなんとなく昔のことを思い出しながら、「過去の経験があるからこそ存分に楽しめているのだろうなあ」なんて考えて、その整理整頓された工場を見学させてもらった。

https://www.instagram.com/p/BkUxULFhmHa/

 

楽しい出張でした。
ここまで色々と書いたが、自分のした「質問」は書かない。守秘義務&本人特定回避が理由。
ところで合流した取引先の人が分けてくれた(工場側への)お土産が、大学生の頃によく買っていたお店の饅頭だった。思いがけず懐かしい品に出会えた。そのお店のある隣町に住んでいる、とのこと。日本は狭く、世間はさらに狭い。

 

映像研には手を出すな! 3 (ビッグコミックス)

映像研には手を出すな! 3 (ビッグコミックス)

 

 

 

 

 

*1:いわゆる「ぶっちゃけすぎ」な人ではあった。でも楽しい人でした。

*2:他県からの視察ツアーで訪れ「見学用の服に着替えたくない」と社員食堂で時間を潰していた市会議員さん達は、問題外だと思う。

夏至と味噌餡

夏至
それほど実感は無いけれど、地球が天体であることを考える日、だと思う。ただの知識である、地球が太陽の惑星で傾きながら楕円軌道を巡ること、それをわざわざ考える日だ。

といっても別に昨日の「昼間の時間」なんて覚えていない。たぶん明後日に「夏至ですよ」と言われたら納得する。

 

さてそんな夏至に食べたもの。
やや季節外れの柏餅。

柏餅は味噌餡に限る。たぶん毎年書いている。
これは完全につまらない理由で、他の餅菓子では味噌餡になかなか出会えないから、それだけだ。
京都にでも住んでいれば和菓子のバリエーションも多いだろう。しかし静岡県の中途半端な田舎にはそういうものは基本的に存在しない。
近畿圏で貴族や神主や坊主が文化を花開かせていた時、僕の住むこの土地は沼と山ばかりだった。戦国時代には通路みたいに扱われ、江戸時代になってようやく東海道として宿場町文化が発達したものの、どうにも“わかりやすい文化的な厚み”が足りない感は否めない。きちんと調べると面白い土地なのだが、お菓子に関しては本当に“薄い”と思う。

まあいいや、とにかく味噌餡の柏餅を食べたから、今日は良い日。
ところで柏餅って昔に比べて小さくなった気がしませんか?柏の葉が小型化しているわけではないと思うから、単に気のせいだと思うのだけれど、それにしても子供時代の印象と違う。小さな葉を使って、やや小さめの餅菓子に仕立てている可能性を疑っている。日本経済が本当に復活した時、柏餅もあの懐かしい昭和サイズに戻るはず、そう信じている。

 

 

国産米使用 上新粉200g×3袋

国産米使用 上新粉200g×3袋

 

 

図書館の思い出「 岐阜県立中央図書館 みんなの森メディアコスモス 」

先週末に訪れた岐阜の県立図書館について書こう。
友人に誘われて行ってみたのだが、想像以上に素晴らしい図書館だった。いや、メディアコスモスを名乗るだけあって、図書館以上の何かができていた。

一言で言えば「近所に欲しい」、別の言い方をすれば「岐阜市民がうらやましい」です。

 

 

少し前の表現ならば「図書館2.0」だろうか。
1階は広い共用スペース、ギャラリーやミーティング用の部屋もたくさん、ローソンが建物内に、そしてスターバックス・コーヒーが建物にくっついている*1
自由に使えるテーブルやベンチがあちこちにあって、1階は飲食可能エリアがほとんどなので、思い思いに勉強や読書をしている。
真ん中にガラス張りの書庫がある。ここは2階からしか降りることができない。ちょっと古い本や資料があって、半閉架というのか、調べ物のための開架となっている。さらに2.5階には閉架がある。

2階は図書館エリア。
基本的に円と曲線で構成されている。本棚は低く、そして全体に円弧を描く。カテゴリ表示が適切で、しかもあちこちに案内表示(クールなプラスチック製でかっこいい)があり、複雑なつくりなのに迷わない。むしろ、角が無いつくりが人の動きを循環させるのか、無目的に延々と本棚の周りを歩いてしまう。僕はほとんど読書はしなかったけれど、2時間は探検できた。

 

「建築」で日本を変える (集英社新書)
 

 

 

この格好良いドーム状の構造物が2階のあちこちにある。
少しずつデザインとサイズが異なる。それぞれの下には、貸し出しカウンターやイベントスペース、子供用やヤングアダルト用のスペースやエリアがある。広い床に贅沢な低い本棚があり、そしてどこからでもこれらのドームを目指すことが可能だ。だから、本の森を迷うこともできるし、目的の本や場所に素早く辿り着くこともできる。明るくて広い図書館は今では珍しくないけれど、きちんと使いやすさに繋がっているところは本当に感心した。よくできた自然公園のようだ。

それから2階のあちこちにやはりフリースペースがある。予約して小会議や読書会が開ける部屋もあれば、ただ靴を脱いで過ごす絨毯張りの部屋もある。
靴を脱ぐ部屋はドアもなく大きく開けていて、そして子供限定の場所となっている。読書に飽きても、あるいは読書に興味が無くとも、ここで自分の好きな運動などをして過ごせる。実際に少林寺の「型」を練習している子供がいた。

ヤングアダルトのエリアは、中高生向けの本があるだけではなくて、席も彼ら専用。無駄な席取りができないようになっていて、宿題や調べ物をする彼らが他の利用者と区分けされている。
若者の心の叫びを投稿するポストと、図書館員の回答も張り出されていて楽しい。なかなかレベルの高い回答だった。

 

世界の美しい図書館

世界の美しい図書館

 

 

ちびっ子向けスペースも面白い。巨大な猫ちぐらみたいな場所に入って本を読む親子、丸い椅子でのんびりする幼児、小さな椅子もたくさん用意されていた。

 

図書館 愛書家の楽園[新装版]

図書館 愛書家の楽園[新装版]

 

 

これだけ広く、そして人も多いのに、全体として静かな印象がある。緊張する静けさではない。実際には子供が大きな声を出すし、普通の声量で会話することも当たり前だ。でも、マナー違反で周囲に迷惑をかける使い方をしている人は記憶に残っていない。大きな公共施設には必ずいる、「ちょっと迷惑な人」が皆無だった。高校生ですら、大人しく読書をしていた。

図書館としての基本、選書も良かった。自分の知っている分野に限れば、「それは違うだろう」という本はひとつもない。嬉しくなる選択、ピックアップはたくさんあった。
A41枚程度の各種案内も気が利いている。残念なお役所仕事の匂いがしない。これも珍しいと思う。

あちこち歩き回って気付いたのだけれど、この建物、あらゆる場所にベンチがある。ベンチが無くても、ちょっと座る場所が設えてある。そして実際、その場所が利用されている。バルコニーなど、ちょっとした余白のエリアも多くて落ち着く。

書いているときりがない。
外観も良いし、さらにいうと隣の洋食屋さんも素敵だった。
岐阜県在住の人は行くといいです。
岐阜県に隣接している県でも、何かのついでに寄ると幸せになれるでしょう。車で少し走れば素敵な商店街もある。日本有数の淡水魚水族館「アクア・トト ぎふ」や、いつか行きたい「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」も近い。

良い場所でした。

みんなの森 ぎふメディアコスモス - ´Minna no Mori’ Gifu Media Cosmos

 

お題「もう一度行きたい場所」

*1:スターバックスと図書館。悪名高き“武雄市TSUTAYA図書館を思い出させるが、ここは大違い。スタバの品も含め飲食物は1階のみOK、2階は乳幼児のための蓋があるものだけ許可されている。そもそも本の質が違う。

うっかり買いそうだった。

今のところ、読んだことを忘れた本は無い。
正確には、読んだことを忘れて購入した本は無い、と思っている。
うっかり買ってしまい、後で「これ読んだー」と悔しく思う、そんな経験は記憶していない。

図書館で借りる本はどうだろう。
やっぱり無いと思う。書店ではほとんど立ち読みをしないが図書館では必ず少し読むから、既読本で借りるのならばそれは読み返したい時だ。


そんな自分だが、今日は、誰かが新刊文庫本の棚に差していった古い巻を買いそうになった。
その時はレジで店員さんが教えてくれて事なきを得た。新刊が売り切れの状態で、何者かが悪戯で置いた(あるいは戻すのが面倒で適当に差し込んだ)本を手に取ってしまったのだ。今日の売れ筋がその新刊だったからレジでも判明したのだろう。本当は早く読みたかったのだけれども、数日後に再入荷するというのでその店で予約した。それくらいに“気の利いた”店員さんの行動だった。ありがたい。

 

書店員の仕事

書店員の仕事

 

 

それにしても、仕事帰りの本屋は、本当に久しぶり。
仕事のほうで大きなトラブルがあって*1気分が全然落ち着かなくて、そういう時は書店に行くのが心身に良い。特効薬ではないけれど、穏やかに気持ちの切り替えができる。
特に買うべき本が無くとも、自分の巡回コースで棚を歩き、なんとなく冒険して普段は読まない「ちくま文庫」か「岩波文庫」を買って*2そして夕食時間で空いているスターバックスコーヒーで普通のコーヒーを飲む。はっきり言って無駄遣いで、精神の安定に無駄な出費をするなんて愚の骨頂なのだけれど、それでもまあ、仕方がないかな、と思う。
聖人君子じゃないのだから書店での無駄遣いくらいは許して欲しい。

 

 

そんなわけで今日もなんとなく「楽しかった週末」については書かずじまい。しかし本といえばやはり岐阜の「みんなの森 ぎふメディアコスモス」は最高だった。書きたくてむずむずしている。

 

*1:えーと、同僚かつ先輩のヒトが「気の合わない管理職との会議・議論を避けまくる」のです。自分のやりたい仕事を進める。で、それを悪いことだとは思っていないのです、むしろ会社存続のための必要悪だと嘯くのです。なんのこっちゃですよ。

*2:今日は失敗した。タイトルが面白く、内容が独り善がりな本でした

お見舞いとかお土産とか

昨日までの楽しい三重訪問について書こうと思っていたのだけれど*1、大阪では友人が軽めの被災をして、仕事で関わりのある大阪の会社は今日は業務停止で、職場ではまた別のトラブルが発生していて、なんとなく楽しいことを書く気分ではない。というわけでそれらは後日に書く、と思う。

 

良かったことを書こう。
お土産に購入した「安永餅」が美味しい。
同じ三重県四日市で売られている「長餅」とはちょっと違ってどちらも素晴らしい。餅が甘くないところがお土産菓子としては珍しいし、立派だ。甘くすれば容易に柔らかくできるし、そしてその柔らかい期間を延ばせる。しかし「甘くない餅と甘い餡」の組み合わせを楽しめない。「安永餅」も「長餅」も賞味期限が短いところが、さすが餅菓子の国、三重である。

そしてこの永安餅、職場で配って高評価だった。
次からもこれにしてくれ、と頼まれた。
しかし僕が三重県を訪れる時は、関宿の銘菓「関の戸」を買うことも多いから、約束はできない。関の戸はお土産菓子なのにお茶の先生が「また買ってきて」とリクエストしたので、やっぱり高評価なのだ。実際に美味しいし。
実は関の戸も購入済み。といってもこれは会社では配らない。自分や友人用。
関の戸、季節限定の味も悪くない。特に緑茶の味は好きだ。
でもその限定版は、パッケージがどんどん酷くなっている。「三重観光キャンペーン」の悪趣味なマークが印刷済み*2で、しかも「みえフードイノベーション商品」とか「三重県×深川屋×茶気茶気」とか太いゴシック体で配されている。「箱だけ昔のものに替えてください」と注文できたら良いのだけれど。コンパクトで落ち着いたパッケージが台無しである。田舎っぽい仕事だなあ、と購入時から今まで5回くらいは思ったし、今後もそう考えるだろう。ああ田舎っぽい。

 

村上春樹「かえるくん、東京を救う」英訳完全読解

村上春樹「かえるくん、東京を救う」英訳完全読解

 
かえるくん、東京を救う (HARUKI MURAKAMI 9 STORIES)

かえるくん、東京を救う (HARUKI MURAKAMI 9 STORIES)

 

 

では寝ます。
旅行の翌日から働いて、そんなに自覚的な疲労は無いのだけれど、そういう時こそまずは節制と休養。若くないので、余裕がある時にこそ休む。

 

 

*1:今回は岐阜にも行った。岐阜市、楽しかったー

*2:以前はシールだった。「実はそれ、ぜんぶ三重なんです!」ってTwitterの“名古屋に奪われた三重名物ネタ”みたいなノリは恥ずかしい。そういうものは「実際に県外で有名な三重発祥の品」にのみ貼ればいい。

帰ってきたぞ 三重県周遊-菰野町と四日市-

というわけで三重県から帰ってきました。
明日から仕事だから、夕食前には家に到着するように早めに三重を発つ。ほとんど渋滞もなく、途中の「御在所サービスエリア」で赤福氷を食べた以外は休憩もほとんどせずに家まで戻ってきた。

もう、お風呂も入り、荷も片付け、こうしてのんびり日記を書くだけの時間となっている。

会った皆さん、ありがとう。
7月にはまた遊びに行きたい。

 

 

 

Snugでは素敵な「しみじみごはん」を食べてきた。
味付けがひとつずつ工夫されていて、おかずを食べながら感心してしまう。それも、がつんと強い味ではなくて、香辛料やお酢や出汁の違いを楽しむようになっている。
三重に住んでいた時は本当にこの「しみじみごはん」が「日常の小さな楽しみ」だった。
実はSnugのごはんメニューでは、カレー、パンとスープ、といった他の美味しいものもあるのだけれど(オムライスも好き)、なにしろ年に数回の訪問だから、つい一番好きな「しみじみごはん」を選んでしまう。

 

三重のスロー食堂2 (PASTONAGI)

三重のスロー食堂2 (PASTONAGI)

 
三重のスロー食堂―NAGIがセレクトした食事どころ82店 (PASTO NAGI)
 

 

 

Sido boulangerieも久しぶりの訪問。午前中の混雑する時刻もまた久しぶり。ぱりぱりと音がするパンを買う喜び。車の中が良い香りに包まれる。
高級な無塩バターをさっぱりした小さなパンに挟んだだけの品が好物。これはもう、保冷庫が無ければすぐに食べなければならない。バターがどんどん柔らかくなっていく。健康には悪いだろうが、しかしこういう“小さなバターのかけら”を楽しむためにこそ健康があるのだと僕は考えている。極論すると、バターのために健康を用意するべきなのだ、僕達は。

 

文豪と暮らし~彼らが愛した物・食・場所~

文豪と暮らし~彼らが愛した物・食・場所~

 

 

文豪の食彩ビジュアルBOOK (にちぶんMOOK)

文豪の食彩ビジュアルBOOK (にちぶんMOOK)

 

 

 

 

Sidoに行ったら自動的にすぐ近くの「メリーゴーランド」にも寄る。これはもう習慣以上の必然だ。
絵本専門店としてあまりにも有名で、そして僕が訪れる週末には何かしらのイベントが開催されている。
スタッフは限りなく親切で、もちろん絵本は厳選されていて、行けば何かしらの欲が刺激される。物欲だったり読書欲だったり、プレゼント欲だったり、なかなか大変です。
多くの子供向け書店や雑貨屋と同じく、この店も“似非科学寄りの残念ライフスタイル本”や“極端過ぎる健康本”が大人本コーナーに散見される。しかしまあ、こういうのは日本人の宿痾のようなもので、目くじらは立てるが絶望はしない位の立ち位置で最近は眺めている。

 

 

科学との正しい付き合い方 (DIS+COVERサイエンス)
 
「わかる」と「納得する」―人はなぜエセ科学にはまるのか

「わかる」と「納得する」―人はなぜエセ科学にはまるのか

 

 

 

雑貨屋Noviでは小さな文具をいくつか購入した。
店の奥に「店主の本棚」があり、ものすごく興味深い本があったのだけれど、これは売り物ではない(椅子があって、読むことはできるし、読書大歓迎の環境が整っている)。古本コーナーもあるが、そこは混同してはならない。
で、僕はこの売り物ではない棚の存在を、とても好ましく思っているのだ。本棚を眺めて、気になる本をぱらぱらと読んで、また雑貨売り場に戻ると、品揃えの納得度というか奥行きが増す。小さなお店で、押しつけがましい個性は無いのだけれど、この店でしか出会えない品々とディスプレイはいつも楽しませてくれる。
周囲の環境も良いので、ドライブや温泉のついでに立ち寄るのがおすすめです。

 

 

ビゴさんのフランスパン物語

ビゴさんのフランスパン物語

 
有名パン職人のホームベーカリーレシピ

有名パン職人のホームベーカリーレシピ

 

 

早く起きたぞ

予定通り起床。
今から三重県に行く。

以前住んでいて友人もいて、定期的に訪問していたのだけれど、今年は色々と多忙で春には行くことができなかった。

ちょっとだけ久しぶりの、懐かしい土地への小旅行。
実は少し眠い。でも大丈夫。準備万端、雑事は放置。

 

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