大道芸ワールドカップin静岡2017(2日目)及びスマホ売却など

大道芸ワールドカップin静岡

今日が2日目。
僕にとっては、今日が今年最初の大道芸ワールドカップ。とはいえ、予定が立て込んでいて、それほど沢山は見物できなかった。

www.daidogei.com

買い物の合間に、主に駿府城周辺の会場で観覧した。
個人的に好きなのが、元は小学校だった建物。ここは高さを活かした大道芸が多いし、広々していてとても見やすい。自転車置き場も近い。

ここでは、2つの芸を見た。
どちらも素晴らしい。

 

 

「バブルオンサーカス」という2人は、つまりシャボン玉の芸だ。大きなものから、細かいものまで、自由自在に作り上げる。
合間に小さな手品なども入り、最初から最後まで盛り上がっていた。

全体の色合いや、ちょっとした毒気、可愛らしさの要素が、なんとなく菰野町の「Cafe Snug」を思い出させる。あの店にシャボン玉があるわけではないのだけれど、お洒落さの目指すところが似ていると思う。特に夜のSnugに近い何かがある。

しかしシャボン玉、ちびっ子に大人気だった。
気持ちはよくわかる。僕も、なかなか消えずに空高く飛んでいくシャボン玉を見上げて、なんだかとても嬉しくなってしまった。

 

 

 

「インセンソ」はたぶん、大道芸ワールドカップin静岡の常連。前に見た記憶がある。
元小学校の屋上からワイヤーとゴムハーネスで吊られていて、壁面に垂直に立ったまま様々なアクションを見せてくれる。
どちらかといえば大人っぽい、濃厚なダンスといった風情だが、こういう状況なのでちびっ子達は「危なーい!」「降りなきゃ駄目だよー」と、まるでプリキュア・ショーのような反応をする。

最初は、この大変な状況そのものを感心しながら見ていたのだが、いつのまにか低重力環境でのダンスを上から眺めているような、不思議な夢のような感覚になってくる。それがとても美しい。
ただのびっくり人間的な芸ではなくて、新しい、思いもしなかった世界に連れていかれる(昼間の静岡で、だ)なんて、さすがである。

 

ニフレル限定 うさまる全6種セット

ニフレル限定 うさまる全6種セット

 

 

さようならAscend Mate7。さようならYOGA TABLET 2

今日はこの大道芸見物で街に行ったついでに、古いスマートフォンなどを売ってきた。
夏まで使っていたスマートフォンと、先日あれこれ弄って使い途を探ったタブレット
スマートフォンは古く(3年くらい前のモデル)、もう携帯電話としてではなくて、ずっと車載用に使っているiPod Touchを代替するつもりで工夫していたのだけれど、どうにも上手くいかない*1ため、処分することにした。
タブレットは未だにそれなりの価格で売られている、つまり現役のもの。でも僕の機体はどうやっても動作が遅いし、自分の使い方にはちょっと合わないのだった。
どちらも状態が良かったこと、そして人気もあるのか、下調べしたよりもずいぶんと高く売ることができた。

このお金で新しいタブレットを購入した(正確にはこのお金をあてにして、一昨日注文したものが、今日届いた)。
これについては、いずれ書くことになると思う。今は初期設定を終えたところ。

 

Ascend Mate7 ホワイト

Ascend Mate7 ホワイト

 

 

 

笠井珈琲店

https://www.instagram.com/p/BbBbVBQHP8X/

それ以外は、今日はスイートポテトを食べたのだった。
大好きな「笠井珈琲店」の、秋の味。
コーヒーと1/2アイスコーヒーのセット(コーヒーはクリーム抜き)と共に楽しむ。店主さんは「ほとんど芋です」と言っていたが、なかなかどうしてリッチなケーキになっていた。

おやすみなさい

さて今日は早く寝ます。
明日もたぶん大道芸ワールドカップin静岡に行く。それ以外にもやることがたくさんある。

 

皆さんにお願い

https://www.instagram.com/p/Bano_ZQHXVb/

最後にひとつお願いを。
来週の中頃に、大阪府に遊びに行くかもしれません。
目的地は「万博公園」と「ニフレル」。日帰りか、1泊の予定。
他に「ここに行け。」という場所がありましたら、ぜひ教えてください。
水族館と動物園と美術館とケーキと甘いものが好きです。大阪っぽい食べ物も楽しみたい。たぶん一人旅です。

よろしくお願いします。

 

Casa BRUTUS(カ-サブル-タス) 2017年 8月号 [動物園と水族館]

Casa BRUTUS(カ-サブル-タス) 2017年 8月号 [動物園と水族館]

 

 

お題「コーヒー」

お題「今日の出来事」

お題「芸術の秋」

今週のお題「私がブログを書きたくなるとき」

*1:MAZDAの統合コントロールシステムが悪い

東海大学海洋学部の文化祭「海洋祭」、そしてPappusの「キウィフルーツのショートケーキ」。

海洋祭

静岡市清水区、三保半島の先端近くにある東海大学にて文化祭が開催中と聞き、見物してきた。
学生数のわりにキャンパスは広いと思う。松林のなかに4階建てくらいの校舎が点在する、なかなか珍しい風景が楽しめる。時折、古い機器(おそらくは海の研究に使うものだろう)が転がっているあたり、さすが海洋学部といった感じか。

お祭りは、典型的な、こぢんまりとした大学の文化祭だった。
もう少し学校なりの特色を出してもいいのでは、と外部の人間としては思ってしまう。
特に運動部がステージに上がり、完全に内向きのお笑いネタを連発している時には。

でもきちんと、楽しめる催しもあった。
校舎のなかで地味に開催中の小さなサークル発表は、どれも見応えがある。自分も少しは海と生物の知識があるから楽しめるのだとは思う。つまり、教養は大切。
標本ひとつ、地元の開発史ひとつ、それぞれが現在の若者によってアップデートされている実感は、それだけで素敵な事に思えてくるのだ。文化祭の根っこの部分かもしれない。

お祭りといえば屋台、文化祭といえば安い食べ物である。
今日は「サメの唐揚げ」と「ヌタウナギの唐揚げ」と「馬肉」を食べた。

サメはヨシキリザメとのこと。東北の漁港で水揚げされたもので、支援も兼ねた取り組みだと説明してくれた。
とても食べやすい。でも、癖の無い白身、というと説明不足になる。特徴はあるが、まるで嫌味が無い白身で、あっさりしている。紙コップに入った数個では物足りないほど美味しい唐揚げだった。

 

ヌタウナギのほうは、歯切れが良いモツ(家畜の内臓)みたいだった。でも風味は川魚。おつまみに向いた旨味がある。
産地を聞いてみたが、対応してくれた学生は答えられなかった。というか、興味がない感じだった(どこかの海で獲れるみたいっす)。
食べたくてもその辺の魚屋では売っていないし、酒飲みで無い僕はさらに食べる機会が少ない食材。300円で楽しめたので、とても得をした気分。

 

馬肉は、いわゆる馬肉。細切れにしたものをグリルで焼いたのだろうか。固くて脂っ気が無くて、昨今のヤワなお祭りフードとは一線を画す食べ物だった。
自分が調理を任されたら、何かしらの工夫をしてしまうだろう。とはいえ、これはこれで美味しいのだから、お祭りと晴れた空は最高である。馬術部が馬肉を売る、という姿勢も素晴らしい。

テントの後ろのほうでグリル調理をして、接客部分は長机と手作り看板と人間、つまり食材がほとんど見えない、そんな構成の屋台が多い。だから、ぶらぶら歩いていても、つい何かを食べたくなるような雰囲気ではない。友達や同級生がいればそこで足も止まるのだろうが(実際、そういう人の壁があちこちにあった)基本的には表示を読んで、検討するかたちとなる。
下手物を食べたい訳ではないのだけれど、もう少しこの学校らしいもの、あるいは清水区っぽいものがあったほうが喜ばれそうな気もする。大昔には「練習船のメニュー」を食べた記憶がある。

水族応用生態研究会、というグループが大きめの展示をしていた。ずいぶん広い部屋を巡回式の水族館に仕立てていて、それぞれの水槽は趣向が凝らしてある。
全国の水族館で流行中の「手作り感あふれるジョーク込みの展示」をモチーフにしたのか、例えば名前に「チャ」が付いた魚と茶畑を組み合わせてみる、といった工夫を全ての水槽に仕込んである。問題はそれぞれの仕込みがあまり面白く無いことか。入り口で手渡された冊子を読んで、壁の解説を読んで、なるほど笑うのはこの部分なのだな、と理解するのは、なかなか辛いものがあった。知らない人達(たぶん高校生か中学生)にまで「この水槽の笑う部分は何処なのか?」と聞かれたので*1、自分のような“魚に詳しい人”以外を想定した展示だとしたら、やはりジョークとして外している。
とはいえ、魚の種類は豊富で、状態も良かった。こんな魚も飼育できるのか、と感心したし、気になる水槽は何度も見てしまった。

 

グラウンドでは熱気球の体験搭乗もしていた。僕は乗らない。

とても楽しい、お昼の1時間を過ごすことができた。

ところで今日は、学生と間違われること2回、教職員と勘違いされて苦情じみた話を聞かされること1回と、見知らぬ人から“主催者側”と見做されることが何度かあったのだが、理由はさっぱりわからない。

 

 

 

絵本

 

東海大学といえば、この海洋学部出身らしき絵本作家「小川亜香里」さんの『満月から3番目の夜』という作品が大好きで、今でもたまに引っ張り出して読む。
猫好き、夜好き、絵本好き、の3属性それぞれにおすすめ。

手放しで推薦できる絵本です。

満月から3番目の夜

満月から3番目の夜

 

 

帆船

 

帰り際、駐車場から眺めた駿河湾の、ずいぶん沖合いに帆船が見えた。
後で調べたら海王丸だった。

 

 おやつ

 

そしておやつは、同じく清水区の「Pappus」の、ショートケーキとカフェオレを楽しんできた。
キウィフルーツと生クリームは合うのだろうか、と心配したショートケーキ、きちんと美味しいのだった。これは見た目通りの、シンプルで優しい、端正なショートケーキ。ここまできちっと綺麗で、しかしリラックスもできるバランスは、なかなか貴重なのだ。

ケーキの種類はいつも少ない。しかし何を食べても期待以上。
今は素敵なイラストが店のあちこちに飾ってある(作家さんの名前は忘れてしまった)。絵を眺めながら飲むカフェオレも良いもの。

 

そういう木曜日の午後だった。
歯科検診も行けた。銀行で手続きもした。車の定期点検も終わった。
手帳を使っていたら、「順調」と書くであろう、そんな日だった。

 

 

 

家族手帳 (静岡大学人文社会科学部叢書)

家族手帳 (静岡大学人文社会科学部叢書)

 
手づくり手帖 Vol.13 初夏号 ([実用品])

手づくり手帖 Vol.13 初夏号 ([実用品])

 

 

 

お題「今日のおやつ」

お題「今日の出来事」

*1:学生か教師だと勘違いされていた。

小さな芸術祭と高波オイスター

めぐるりアート静岡

静岡市の5箇所で開催中の芸術イベント『めぐるりアート静岡』のうち、東静岡駅のすぐ隣にある「アート&スポーツ広場」の展示を見てきた。

ここは大昔、1/1ガンダムの立像があった場所。いつになったら“有効活用”されるのだろう。今はだだっ広い公園となっている。
元はJR(の前身、国鉄か?)の貨物駅だった。だからだろう、コンテナや車掌車を使った展示がある。

焼き物の林檎を持ち帰り、SNSを通じてその拡散先をプロットする、まで含めてひとつの作品としている「Pop-dot Project」には、僕も参加した。

 

 

 

 

 

 


個人的なお気に入りは、車掌車を使ったもの。
今の時代の正統な“素敵”が詰まっている。


子供の頃、いつか車掌車には乗ってみたかった。ペンキを塗り重ねたなんともいえない黒と、ゆるやかなカーブの屋根、ちょっとした金具も素晴らしい。

そんな車掌車に、詩と小さな可愛いもの*1と古い道具と、そういう素敵なあれこれが詰まっている。

最初に観て、帰りにもう一度、立ち寄ってしまった。

 

いかにも地域のイベント、というものから、本職の芸術家による現代アートまで点在していて、予想外に楽しい。

ただぼんやりするだけでも、そこに見馴れないおかしなもの(例えば大きなリンゴ)があると世界は少し面白くなる。


国道沿いのショッピングモール「MARK is 静岡」から徒歩5分。興味がある人はもちろん、何かしら興味のきっかけを探している人は立ち寄ってみると良いと思う。

天気も良かった。

 

天気といえば、今週末は「大道芸ワールドカップin静岡」だ。静岡県中部における、唯一の文化的な催し。今から楽しみ。

 

大道芸ワールドカップ―ねらわれたチャンピオン

大道芸ワールドカップ―ねらわれたチャンピオン

 

 

 

牡蠣

帰宅したら、伯父が牡蠣を届けてくれた。
小ぶりの牡蠣がたくさん、濃いめの味付けで佃煮になっている。

この牡蠣、浜で拾ったという。
先日の台風では、高波と暴風が静岡県清水区の海岸に押し寄せた。その強い波風は、テトラポッドに貼り付いて暮らしていた牡蠣達を剥がし、砂浜へ打ち上げた。台風の翌朝、近くに住む伯父(と近所の人達)は、この牡蠣を拾い、そして選別し、下拵えし、佃煮にした、というわけだ。

ほとんどの牡蠣は波とともにどこかに流されたはずだ。
確率的には50%が“殻だけ”かもしれない。
早朝に拾ったとしても、調理には適さない状態のものも多かったという。

それでもバケツに一杯の収穫があって、こうして我が家にもお裾分けが回ってきた。

季節と環境から小さいものばかり、砂を取り除く作業もあるから*2、最近はわざわざ拾う人もいなくなってきた、と言っていた。
確かに、砂を洗い、軽く干してから佃煮に仕上げるのは面倒だろう。栗の渋皮煮タイプの季節の恵みだと考えると、とても贅沢。

秋が深まってからの台風で、しかも波が強め、かつ夜に通過し朝には浜を歩ける、それだけの条件が揃わないと食べられない、貴重な恵み。

しかしこれ、ごはんに乗せるだけでも美味しいし、生姜と和えて温かいうどんに添えるのも良い。
貴重な佃煮ほど早く減る、それは世の有り様としては正しいのかもしれない。しかしなんとも切ない話ではある。

この秋に獲れる(拾える)牡蠣のことを、地元の人達は「高波オイスター」と呼んでいるそうだ。とても格好が良い。

 

北海道 かきの佃煮 120g 【常】
 

 

 

ともあれ良いものを観て、良いものを戴いた。天気も良かった。申し分のない1日、と言ってかまわないだろう。

 

お題「秋の味覚」

お題「芸術の秋」

今週のお題「休日の過ごし方」

 

*1:樹脂に封入されたイラストや、たくさんのポラロイド写真、小さな金属の装飾など

*2:だから佃煮にするのが基本なのだろう。

映画『ブレードランナー2049』

最近出会った物語作品の傾向として、例えば映画ならば『エイリアン:コヴェナント』、小説ならば『騎士団長殺し』からは、それぞれ監督や作者の“色”や“らしさ”を強く感じた。
得したような気もするし、晩年の総括なのかな、と少し妙なことも考えてしまう。それでいて物語としては新鮮に感じるのだから、さすがリドリー・スコット、さすが村上春樹と嬉しくなってしまうわけだが。

 

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

 
騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編

騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編

 
みみずくは黄昏に飛びたつ

みみずくは黄昏に飛びたつ

 

 

 



同じくリドリー・スコットが関わる(製作総指揮)映画、『ブレードランナー2049』も、しっかりとリドリー・スコット風味が感じられる、見応えのある作品だった。

というかリドリー・スコットとその周辺の人達は、これから先、シリアスなSF作品はこういうタイプのものしか作らないつもりなのだろうか。
お金をたっぷりかけて、隅々まで気を配った美しい(なんだか寒々しい)映像で、「創造主は被造物のことなんてまるで気にかけていないけれど、被造物は不完全だからそれじゃあ困ると足掻き戸惑う」そんなお話を描く。
たいていキリスト教モチーフが登場して、そしてSF作品ならば「人が作った人に似たモノ」が何かしらの“親殺し”をする。

 

エイリアン:コヴェナント アート&メイキング

エイリアン:コヴェナント アート&メイキング

 
エイリアン:コヴェナント (角川文庫)

エイリアン:コヴェナント (角川文庫)

 

 

そういえば『沈黙』も、そんな感じの作品だった。『沈黙』はSFではないが、本当に隙の無い映画だ。信仰心というものがぴんとこない僕であっても、心に残るものがあった。

 

沈黙 (新潮文庫)

沈黙 (新潮文庫)

 

 

 

さて、この『ブレードランナー2049』では、人間と、人間に作られたモノであるレプリカントに加えて、もう一つの知的存在が登場する。家庭用のコンパニオンAIと言えばいいのか、ホログラムで主人公の生活をサポートする、今風に言えば2.5次元くらいの綺麗な女性。
このAIもまた、ひとつの意思を持つ。愛情を持っているように見えるのか、本当に獲得したのかはよくわからないのだけれど、とにかく主人公と共に過ごすことを決意する。そして、その為にバックアップの無い、ネットワークから切り離されたスタンドアローンの端末に乗り移る。
この辺りも、古典的な「人間を愛する代償に不死性を失った精霊」の典型なのだが、しっかりSF的な、もっと言うと「ブレードランナー」的なかたちになっていて素晴らしい。

 

絶景とファンタジーの島 アイルランドへ (旅のヒントBOOK)

絶景とファンタジーの島 アイルランドへ (旅のヒントBOOK)

 

 

 

やや長い作品。駐車場の無料サービス時間(映画鑑賞で3時間無料)から計算すると160分と少しくらいか。
でも、本当に隅から隅まで、ロサンゼルスの大都会(前作の酸性雨降りしきるあれ)から、郊外の廃墟じみた都市群、砂漠まで、隙なく「ブレードランナー」世界だった。あの前作から数十年後、大災厄の後という設定も含めて、ブレードランナー世界ならばそうだろうな、と思わせる描写が続く*1

そして、ストーリーや仕掛けや背景描写といった各要素が渾然一体となって、人の生きる寂しさ、意識を持つ悲しさと喜び、そういう普遍の感覚をまるで我が事のように体感させてくる。ある人は犬を飼うことで、またある人は小難しい映画(例:2001年宇宙の旅)を観ながら、そして僕は『ブレードランナー2049』を観た帰りの車中で、この全体的には寂しめの世界を考える。

何かしらサイバーパンク気味なものに心惹かれた人ならば、絶対に楽しめると思う。良い映画でした。僕は涙をこらえるのに苦労しました。

 

 

お題「最近見た映画」

 

マリーの愛の証明 (Kindle Single)

マリーの愛の証明 (Kindle Single)

 

 

 

https://www.instagram.com/p/Ba5qY1unOqE/

まるで関係無いけれども、今日のお昼は外食をした。
友達のお見舞いに行った帰りに寄った、小さなラーメン屋さん。
典型的な、まるで漫画に出てくるようなチャーシュー麺だった。味も、スタンダードな醤油ラーメンのハイレベル版といった感じで美味しかった。
十分に満足したものの、食べ終えた頃に他のお客さんが「大盛り、葱大で(オオモリ、ネギ・ダイデ)」と注文していた。
なんだか気になる。
そういう注文も有りなのか。
葱の分だけ何かが引かれる、ということなのか、あるいは代金が増すのか。よくわからないが、葱が多ければ、それはそれで美味しくなりそうな味ではあった。
うどん屋でいうところの「肉吸い」がラーメン屋でもあればいいのに、と思う時がある。この店では特にそう思った。

 

 

 

 

 

*1:こんなに汚いサンディエゴは映画史上初ではないか。

ブレードランナー 2049と餃子

ブレードランナー

 

映画「ブレードランナー2049」を鑑賞。
素晴らしい作品だった。前作「ブレードランナー」よりも好きかもしれない。

 

実のところ、前作の「ブレードランナー」は、しっかり隅々まで見て覚えて、心に刻まれている、という程の思い入れは無いのだった。
子供の頃には、すでにマスターピースであり、ターニングポイントであり、エポックメイキングな作品として語られていた。売れっ子のクリエイターの人達はインタビューなどで繰り返し語っていたし、年上のサブカルあるいは映画好きな人達は「まずは観ること。とにかく観ること」と言うのだ。

でも当時はAmazon Prime の会員では無かった。そもそもAmazonなんてまだ存在していなくて、気になる作品といっても簡単に鑑賞できなかったのだ。

レンタルビデオ店に行って、お小遣いと相談しながら3泊にするか1週間レンタルにするか節約のために当日返却コースにするか考えるところから始まる、そんな環境では有名な作品であっても観ていないものも多くなってしまう。

TV(金曜ロードショー等)で出会えない作品をきちんと観るようになったのは、実家を出て一人暮らしを始めた大学生の頃からだったと思う。ちなみに映画館に通うようになったのは社会人になってから。

 

https://www.instagram.com/p/Ba3gvrbnzGj/

ブレードランナー」も、ずいぶん後になって観た。最初はやはりレンタルビデオで、自宅の居間で観た記憶がある。
知っているシーンが多くて変な感じだった印象。なるほどこれは凄い、と感心した。
大学生の時に、東京の小さな映画館での上映会に行き、はじめてスクリーンで観た。その時は前後にトークショーもあって「マスターピースたる所以」をさらに理解できた、気がする。

でもSFアクション映画としては、あるいは普通のSF作品としては、なんとなくぴんとこないまま今に至っているのも確かなのだ。

どちらかといえば世界観を愛でるタイプの作品だと思っている。
シナリオというかストーリーというか、“物語”としては原作小説の「アンドロイドは電気羊の夢を見るか*1」のほうが際だっている。

優れた作品であることは認めるが、例えば「無人島に持っていきたい映画20選」を考える際に思い出すかといったら、ちょっと微妙なところではある。

そんな「ブレードランナー」の正統な続編である「ブレードランナー2049」について、きちんと感想を書きたいのだが、なんだかとっても眠いので、今日は書かない。明日にでも続きは書きたい。

 

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))

 

 

 

 餃子

なぜ眠いのか。
浜松餃子を(たらふく)食べたからだ。

静岡県浜松市では、小ぶりな餃子をたくさん食べる習慣がある。専門店があちこちにあり、行列のできる店も多い。
そのなかで名店とされる「福いち」が静岡に出店した。今日はふと思いついて、映画の後に行ってみた。

曜日と時刻のせいか、そこそこ空いていた店内のBGMは「ビーイング・ヒットソング集」みたいなもの。理由はわからない。
ZARDのバラードとか、小松未歩とか、GARNET CROWを聞きながら餃子を食べることになる。21世紀の餃子専門店で「恋はスリル・ショック・サスペンス」に再会するなんて、人生は予測不能である。

 

Be Happy

Be Happy

 
里菜 祭り 2003 [DVD]

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とにかく餃子である。
餃子のみ、あるいは定食(餃子+ごはん、味噌汁、お漬物)を注文できる。餃子の数が5個単位で選べて、定食の場合は小(10個)、中(15個)、そして大(20個)を選択する。
僕は「中、ごはん少なめ」にしてみた。

餃子が15個、小ぶりでもかなり多い。普段はこんなに食べない。
でもなんだかするりと入ってしまう。
ごはん少なめ、だったので、頑張れば20個も平気そう。
特に1人での食事ならば、黙々と食べ続けることになるから、以外と楽に食べ進むことができるだろう。といっても、他のお客さんも、カップルだろうが家族だろうが、とにかく会話は少ない店ではあった。

その餃子を食べてから、眠くなった。
とても美味しい餃子だった。人生で何度か、美味しい餃子で満腹になって、帰宅してしばらくしたら暴力的な眠気に襲われたことがある。今日もたぶん“それ”だろう。
油と脂と粉と肉が、僕の血糖値や何かを眠くなる方向へチューニングしたのだと推測する。

 

 

というわけで、急いでお風呂に入って、それから寝ます。
ここしばらく夜更かし気味だったから、これで一気に睡眠リズムを整えたい。

 

 

お題「今日の晩御飯」

今週のお題「休日の過ごし方」

 

 

*1:なんと格好良いタイトルだろう。

部屋でどんよりデー #Android #Tablet #kindle

台風が来る、ということで外出は控えている。
ずっと家の中にいて、冬の服を出したり、読書をして静かに過ごした。

Lenovo タブレット YOGA Tablet 2 SIMフリー/WiFi microSIMカード対応 59428222 8.0型ワイドIPS フルHD 1920x1200 無線LAN IEEE802.11a/b/g/n Bluetooth4.0 microUSB カメラ内蔵 バッテリー駆動時間最大約18時間 Android

ずっと前に買ったタブレット「YOGA TABLET 2」の調子が悪い。
全体にもっさりしている。
あまり使わないから、そろそろ処分してしまうつもり。とはいえただの「電子書籍ビューア」として活用できるのならば、まだ使い途はありそう。
というわけで、他の作業の合間に、初期化からアプリの選定、設定などを行っていった。
なかなか上手く行った、ように見える。
これでとりあえず読書端末*1としてはまだまだ現役、そう思っていたら、先ほどから調子が悪くなってきた。
特定のアプリケーション、なんと読書に使うものを立ち上げてしばらくすると再起動してしまう、という困った状況に陥った。

 

 

夕食後、その対処に時間を取られて今に至る。
やはりこいつは処分して、安い最新のものに買い換えようか、と考えはじめている。

画面の大きなスマートフォンHUAWEI Mate9)を持っていて、自宅には据え置き型のパソコン(iMac)がある。8インチのYOGA TABLET 2を使うとしたら旅行中だが、このかさばる8インチのタブレットは最近ほとんど出番が無い。宿で情報収集するのも、ブログを書くのも、スマホで済ませる事が多い。
つまり、YOGA TABLET 2の(少なくとも旅先での情報端末としての)出番は皆無となっているのが現状なのだ。

「外出先で、それなりに大きな画面で、カラーおよび図のたくさんある電子書籍を読みたい」「室内で、寝ながら、カラーおよび図のたくさんある電子書籍を読みたい」という2つの要望を叶えるデバイスなり体制を整えれば満足なのだが、それだけのためにタブレットを1つ買うのもなんだか勿体ない。だからこそあれこれ弄って、使えるようにしているのだが、上手くいかない。

 

スマホで読めばいい、という話なのだけれど、寝る時にはスマホから離れている習慣なので、それもなかなか難しい。外出先ではスマホで読書もするけれど、できれば読書と音楽はそれぞれ電話とは切り離したい。

ここまで書いて、ふと思ったが、僕は“たかが読書端末”に時間とお金をかけすぎている、そしてさらに投資しようとしている。今、煮詰まっている。
これはよくない兆候だ。

というわけで、しばらくの間、YOGA TABLET 2は封印する。
具体的に書くと、お煎餅の入っていたブリキの缶に放り込んで、クローゼットの隅に安置する。そして、カレンダーアプリに「タブレット整備」と書き込み、12月頃に通知するよう設定して、今日はもう忘れる。あるいは、来週あたりに、ふと思い出して、中古パソコンショップに売り払うかもしれない。とにかく今日はもう触らない。

…といった風な地味にどんよりとした日曜日を過ごしてしまった。
良かったこと、といえば読書が捗ったことだろうか。
2度目の読み返しとなる「騎士団長殺し村上春樹」がめっぽう面白い。僕の中では、この本には「天冥の標:小川一水」に似た何かを生じさせている。まだ上手く説明できない。ストーリーも設定も何もかもが違う小説なのだが、不思議なものだ。

 

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

 
騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編

騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編

 

 

 

天冥の標 2 救世群 (ハヤカワ文庫JA)

天冥の標 2 救世群 (ハヤカワ文庫JA)

 

 

 

*1:Kindle paperwhiteはモノクロ表示なため、このYogaはカラーおよび図の多い書籍用

メディウムとレザーフィックス

 

寝坊と二度寝をしたら、ほとんど何もできないまま昼間が過ぎ去っていった。では夕刻から何かのスイッチが入っててきぱきと懸案を片付けていけたのか、というとこれがまるで駄目。日記には書きづらいタイプの土曜日だったといえる。

 

 

先ほどからぽちぽちとレザークラフトの下拵え的な作業を始めた。
一般に、革は縫う前に接着剤で貼り合わせて、その後に下穴を開けて、糸で縫う。
何で接着するのか、というのは流儀や用途で違ってくる。
素人がよく使うのは以下の2種か。

 

 


Gボンドという、いわゆるゴムや布に使える接着剤は、水にも強く、しかも手に入りやすい。僕が最初に買った初心者向けレザークラフトセットにも入っていた。
ただし、チューブから出す時にやや扱いづらい。特に開封して時間が経つと(きちんと保管していても)使いづらさが増す。粘性が高く糸を引きやすくなる感じ。使用方法(両面に塗り、乾くまで放置してから貼り合わせ、強く圧着する)も、思いつきで試作する時などは面倒に思えてくる。どうしても接着剤の貼り合わせ面が目立つのも難点といえるかもしれない。
僕は大きなカバンなど、外で使うもの、かつ頑丈さが求められるものにしか使わない。そして、ある程度使ったら、新品に切り替えてしまう。

 

 

 

 

レチックス 接着剤 50cc

レチックス 接着剤 50cc

 

 

初心者向けレザークラフトセットには、革専用のボンドも入っていた。
これは品質表示を見る限り、ほとんど木工用ボンドと同じ。だから今は、普通の木工用ボンドを使っている。黄色い容器のものが、ホームセンターでも100均でも売られている。

 

セメダイン 木工用接着剤 ポリ容器 50ml CA-224

セメダイン 木工用接着剤 ポリ容器 50ml CA-224

 
セメダイン 木工用接着剤 速乾 500g CA-235

セメダイン 木工用接着剤 速乾 500g CA-235

 

 

乾けばものすごく丈夫になる。最近は強粘着・速乾性のものもあり、試作などには有難い。

水に弱いこと、そして細いノズルから出して塗り拡げる手間だけがマイナスといえるが、僕は基本的にこれを常用している。

そして今日はこの木工用ボンドが空になってしまっていた。
歩けばお店はすぐ近くにあるが、雨のなか外出したくはない。

 

 

似た成分のものは無いか、と棚を漁ったら、マットメディウムが発掘された。
これは画材で、絵の具に混ぜるとツヤ消しになる。アクリル絵の具に使うのが本当の使い方で、ツヤのコントロールに加えて、定着力を維持したまま絵の具を薄めることができる*1便利な品だ。

大昔に購入して、ほぼ未開封で放置していた。

 

リキテックス アクリル絵具 リキテックス マットメディウム 300ml

リキテックス アクリル絵具 リキテックス マットメディウム 300ml

 

 

このメディウムは、成分がほぼ木工用ボンド。ややさらっとしていて、塗りやすさはボンドより良い。広口の容器も便利。

試しに革に使ってみたところ、しっかりとくっついた。
乾いた状態でツヤ消しというのも素晴らしい。はみ出るにしろ、切り口から塗面が見えるにしろ、接着剤の類は大抵がツヤを生じていて目立ってしまうのだ。

量もたっぷり。
革のマニュアル本にはまず載らない材料だが、これは良いものを見つけた。

 

 

 

 

本には載らない良いもの、といえば「レザーフィックス」という品も応用が利いて便利。

本来はレザークラフトに使う。ニスというか保護用ワックスみたいなもので、革の表面に塗る(刷毛が便利)と、透明な膜ができて、撥水と防汚効果がある。ムラになりやすく、ぎらっとしたツヤが嫌なので、僕は少し薄めて使うが、それでもしっかり効果がある。

これを、靴に塗ると、撥水スプレーの代わりになる。

きちんと手をかけて磨いた革靴の輝きや、しっかり手入れをしたブーツの落ち着いた艶に比べると、やはり見栄えは劣る。
どちらかといえば、あまり手を入れないで履く靴の、実用的なケアとしての活用法だろう。

 

僕は10年以上履いているビルケンシュトックの靴に使っている。
とにかくオイルを塗り込み、その他の手も入れたが、さすがにもう油がぎとぎとになるだけの状態から回復しようがない、いかにも古びたコンフォートシューズ。しかし履きやすさと服への合わせやすさで捨てられない。

 

 

駄目で元々と、試しにこのレザーフィックスを塗ってみたところ、なかなか良い仕上がりとなった。
鈍いツヤと、日常使いでは十分な撥水性。梅雨の前に施して、10月になってもまだ水を弾く。さすがに撥水スプレーのような、雨滴が玉のように落ちるほどの効果はないけれど、これなら十分だと思う。

というわけで、このレザーフィックスは、レザークラフトの作品にはあまり使わず(風合いが僕の好みではないので)、ほぼ靴と鞄の保護用となっている。
臭いが少なく刺激性もない、だから室内でも使える。僕はわりと皮膚が弱いほうだが、素手でも平気。
ちなみに布に塗っても使えるので(ただし色が少し濃くなる)、マウンテンパーカーやKankenのコーティングにもなる。洗濯をしない、ごわっとした生地向けだと思う。

このレザーフィックスに関しては、友人達に勧めたところ、ずいぶん好評の様子。安く、室内でも扱えて、長持ちする、というところが受けている。ごく狭い範囲でのみ流行しているため、静岡市東急ハンズでのみ、ごく僅かな売り上げの影響があるかもしれない。

 「艶消し」のレザーフィックスもあるようだが、まだ買ったことがない。次はたぶん艶消しを選ぶ。

SEIWA レザーフィックス 100g

SEIWA レザーフィックス 100g

 
SEIWA 艶消しレザーフィックス 100g

SEIWA 艶消しレザーフィックス 100g

 

 

 

今週のお題「休日の過ごし方」

 

*1:水で薄めると、どうしても塗膜が弱くなる

サンドイッチとタルトとスコーン

諸事情により、本日を休暇日とする。
静岡の街に出かけた。画材や工作材料の類を見て(買わない)、ユニクロなどのファストファッション店に立ち寄り(買わない)、古本屋で昔の文庫本を買った。

 

ALLEE RESTAURANT

お昼にサンドイッチのランチを食べてきた。
アボカドとツナがたっぷり入っている。
アボカドは好物でよく食べるのだが、家でも外食でも、質と量に不満を感じることが多々ある。その点、今日のサンドイッチは、完全に満足できるものだった。

食後の甘いものとして、栗のパウンドケーキを食べた。
これも良いものだった。秋は良い季節。

 

 

 

さかなクンの水族館ガイド (このお魚はここでウォッチ!)

さかなクンの水族館ガイド (このお魚はここでウォッチ!)

 

 

MARIATHANK

ハーフサイズのケーキとスコーンが選べるセットを注文。
プリンタルトとかぼちゃのスコーンを選択した。
お茶はお店のお薦め、ジャスミンティーにした。

最近あまりスコーンを食べていなかった。どうしてもケーキを選んでしまう。しかしお店で食べるスコーンは本当に美味しい。さすがティールーム、という気分になれる。

個人的な好みとしては、ハーフサイズのケーキを2種類、あるいは今日のようなハーフサイズのケーキ1つとスコーンという組み合わせよりも、やはり普通サイズのケーキを1つ選ぶほうがいい。でも、お店で眺めているとこの2種類楽しめるセットはとても人気があるし、たまに自分でも試してみると、なるほど嬉しいものである。

 

 

 

ガガーリン 世界を変えた108分 [DVD]

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そんな感じの豊かな午後を過ごせた。
天気も良かった。
先ほど、自転車のチューブも交換できた。
完璧ではないにしろ、これくらいの順調さが毎日訪れると良いと思う。

 

空飛び猫 (講談社文庫)

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帰ってきた空飛び猫 (講談社文庫)

帰ってきた空飛び猫 (講談社文庫)

 

 

 

 

今週のお題「休日の過ごし方」

静岡市清水区の三保半島、東海大学海洋学部近くの「みふくさぼう」へ。

古民家カフェ『みふくさぼう』

静岡市清水区にある古民家カフェ「みふくさぼう」でランチを食べてきた。
古民家カフェと名乗るものの、大多数の(いわゆる)古民家カフェとは異なる雰囲気と形式のお店。つまり、個人がこつこつと古い家に手を入れて、好きなものを集めて、自分のスタイルでこぢんまりと開いた感じのお店ではない。

この「みふくさぼう」、古民家といえども建物はとても綺麗に整えられている。あるいは新築かもしれない。
広くて明るい店内を、アルバイトスタッフがきびきびと働いている。
メニューだって、手書きや家庭用インクジェットプリンタでラフに仕上げた(あるいは、ラフになってしまった)ものではない。しっかりと店のロゴが型押しされたメニューに、シンプルに配置された文字が並ぶページ。

つまり、とてもきちんとしているのだ。
この店は十中八九、企画立案やデザインや経理などのそれぞれを、仕事として担っている“会社の人達”が作り上げている*1
店の各要素をレーダーチャートで示すと、かなり整ったかたちになると思う。しかも、かなり広い面積でその多角形は形成されている。

そうなのだ。
この店の雰囲気はとても良い。
清潔で、窓からは温かい日差しが入り込め、庭の木々はきちんと剪定されている。
食事だって美味しい。
今日は豚肉のローストを注文した。

https://www.instagram.com/p/BasucJiHhH3/
柔らかく火が通った豚肉にはトマトソースと柚子胡椒が付いている。この組み合わせはとても面白い。
下に敷かれたマッシュポテトも良い感じ。
副菜がいくつか。そして味噌汁とごはん。食後にはコーヒー。

 

とても満足。妙な個人店より、よほど手が込んでいる。センスがいい。

というわけで、とても素敵なお店。しかし僕のような(そして同行した友人のような)すれっからしのカフェごはん中年にとっては、どこか物足りない部分がある。
たぶん我々は、整っていないチャートの、その歪な星のようなかたちを求めてしまっているのだろう。その歪さは、他では聞いた事のないBGMだったり、店主と常連との会話から洩れてくる興味深い情報だったり、トイレにべたべた貼られた古いライブや映画のポスターとして表出する。
たまに店主の都合(今週末は子供の運動会なので臨時休業します)もあるけれど、それもまあ仕方がないと思える。その種の魅力は、このお店には無さそうなのだ。

でも、食事は美味しいし、店内はとても綺麗。
ものすごく混んでいて(このタイプのお店は清水区には皆無なのだ。どうしても集中する)、しかも中年女性が大多数なこともあって、ずいぶんと騒がしい。
BGMが「ハンバートハンバート」のアルバムそのまま、というのも個人の“いわゆる古民家カフェ”ではあり得ないだろう*2

そんな細かい部分が気にならないくらいに、快適かつ素敵なお店だった。それはもう、間違いがない。
いわゆる一般的な古民家カフェと違って、細い道を不安になりながら登る必要もない。東海大学海洋学部を目指していけば簡単に見つかるし、第二駐車場もある。癖のある変な常連もいないだろう。

良いお店でした。
カフェメニューもある。次はお茶の時間に行ってみたい。

 

 

 

静岡 カフェ日和 すてきなCAFEさんぽ

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休日のカフェめぐり静岡 伊豆・東部・中部

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ときどき旅に出るカフェ

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三保半島と清水区市街散策

さてごはんの後はサイクリング。
10km足らずの短距離、お散歩みたいな速度だが、車輪の小さい折り畳み自転車にとってはこれでもサイクリングである。

 

 

三保半島の駿河湾側、遠浅の海岸と砂利混じりの浜辺、そして堤防があって、車両通行不可のコンクリート道路がある部分が、今日は砂だらけだった。自転車の車輪がとられて走りづらい。
見ると堤防の上にも砂や小石が。
先日の台風で、ここまで砂が飛んできたそうだ。あちこちで、砂を集めて浜に戻している人達が働いていた。
昨日は折れた松の枝で通行止めのところもあったという。


自転車で松林のなかも走った。ここも風で落ちた松葉が沢山で、自転車では走りづらい。

 

しずおか自転車ツーリング

しずおか自転車ツーリング

 

 


富士山は少しだけ冠雪したようだ。風は強いが、気温はちょうどよく、ぐいぐい走れてしまう。

 

とにかく快晴というだけで明るい気分になれる。
気持ちが良い自転車日和だった。

 

 

  

静岡で愉しむサイクリングライフ

静岡で愉しむサイクリングライフ

 

 

 かばん

昨日のカバンは小改良で日常使いにすることに決定。今日はそのパーツを作った。生地は薄めた薬品(蓚酸系のもの。危ないので書かない)でちょっと処理したら、とても綺麗になった。
大きな買い物もしたのだが、それはまた今度書く。

 

 

お題「今日の出来事」

今週のお題「休日の過ごし方」

*1:あるいは、建築会社や造園業者が多角経営とイメージアップの為に頑張った可能性もある。単にお金持ちが頑張った、という事だってあるかもしれない。しかしそういうお店は、何かしらの“クセ”が出てくるものだ。

*2:ロック・カルチャーを尊ぶカフェで、『Nirvana』と『GUNS N' ROSES』しか流さないようなものだと考えます

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