大雨と水たまり

早朝、強い雨音で目が覚めた。
この土地に越してきて、これほどの雨は初めてかもしれない。
というのは、アパートの敷地内、駐車場の半分以上が水浸しになっていたのだ。こんなのは初めて。
小学生なら喜ぶかもしれないが、ただの水たまりではなくて、全体に水が数センチ溜まってしまう状態は困る。今日でこれならば台風の時はどうなるのか、と思いながら車まで歩く*1

飛沫を立てないようにゆっくりと駐車場を出たところで、アパート管理会社の担当者さんに出会った。この人は本当に頻繁にアパートに来る。他の担当業務もあるだろうに、月に数回は会っていて、しかもこうして話もする。もしかして僕の住まいは問題物件なのだろうか。
「ご迷惑をおかけしています。排水溝が詰まっているようなので午後には対処します」とのこと。なるほど、敷地の隅に排水ピットがあった。高低差がある土地だからポンプがあるのかもしれない。

 

出先で用事を片付けて建物を出たら、眩しいくらいの晴天だった。
帰宅したら既に駐車場の水は引いていて、乾いているところもある。

 

 

ところで、隣の部屋の人は、洗濯物を干すのが好きである。
季節や天気を問わず、3日くらいは同じ洗濯物を干し続ける。
冬場は毛布を3日3晩、延々とベランダの柵(?)にかけていた。雨に濡れた場合は、そのまま数日間の延長戦に入る。こういう人をナチュラリストと呼ぶのだろう。
昨晩から雨が降っていたのにもかかわらず、今日もまた洗濯物が干してあった。今日の雨はベランダに吹き込むくらいの強さだったけれど、特に気にしていない様子。

僕だって他人の洗濯物状況なんて知りたくもない。
でもこの部屋の前が僕の車の駐車場所で、かなり頻繁にTシャツや枕カバーが車にぺたりと貼り付いているのだ。特に、重い洗濯物、例えばジーンズなどが飛んでくる。
学生時代の友人にも、こういう人がいた。
洗濯物を干す時に、ほとんど大脳を使わない人間がいるのだ。
重量や形状に応じた固定方法を考えず、ピンチ・ハンガーのバランスも気にしない。
完全に水平となり、風が十分に吹き抜け、取り込み後の作業性まで考えたピンチ・ハンガーというのは、人が意識して作り上げるものだ。最高のバランスで仕上がった時の喜びを知らない、可哀想な人達だと思う。

そういえば、先月の雨の日に、上に書いたアパート管理会社の人が来ていた時にも、ちょうど干しっぱなしの布団が雨に濡れていたのだった。管理会社の仕事としてはわざわざ電話連絡をする程でもないし合鍵を使う案件でもなく、と困っていた。2人でちょっと考えた後、えいやっと布団をベランダ側に放り込んで、とりあえず濡れないようにしてみた。管理会社の人間がそんな事をする訳にはいかないので僕が(住人の親切として)行った体にしたのだ。
「風のせいにしましょう(ニヤリ)」と悪そうに笑うのが面白い。仕事をきちんと楽しめている雰囲気が感じられる。
親切なだけでなく、わりと柔軟な考えの人なのだ。今朝の駐車場の件もそう。こういう人が世の中を少しだけ良い方向に動かしている、と思っている。

 

 

お題「ひとりの時間の過ごし方」

*1:防水のブーツが大活躍だ。