総合感冒薬が良く効く風邪だ

風邪が治っていない。
今回の風邪は、市販の総合感冒薬をがしっかりと効く。
1日2回、熱も喉も鼻にも効くという、ある種安直な薬が予想以上に効果を発揮している。朝飲んで、いちおう仕事ができる体調になって、夕方にきっちりと風邪が“戻って”くるのだ*1

というわけで先ほどからへろへろになりながら、簡単な夕食(キャベツと鯖缶の鍋)を食べ、洗濯をして、今から寝る。
今日はもう、薬は飲まない。

薬を飲まないのは「風邪薬は飲むな。咳も熱もウイルスと戦うために身体が備えた機能なのだから薬で押さえつけてはいけない」みたいな近年広まった阿呆な考え方ではなくて、単にストックに不安があるから。
さらに言うと、いま現金がほとんど手元に無い。クレジットカードで買い物はできるけれど、浪費は避けたい今日この頃。

 

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生物の免疫について研究している知り合いに、上述の話について聞いたことがある。風邪の時に体温が上がるのはウイルスや菌を殺すためで、早く治すためには風邪薬は逆効果なのか、と。

知り合いはこう言っていた。
「病原体との戦いの結果として体温が上がることはある。痒みや痛みと同様の、いわゆる“炎症”だ。結果として病原体を駆逐する事が多いからこそ進化のなかで定着した防御機能ではある。しかし、実際に36.5℃で悪さをしている菌やウイルスが37.5℃で死滅するかというと、とても疑わしい。だって37.5℃耐性菌なんていないじゃないか」
なるほど、道理である。そして彼はこうも言っていた。
「原則として、病気は快適にしていたほうが早く治る。
そもそも病気を治す、というのは総合的な話なので、“自然治癒力”みたいな安直なパラメータじみたものを持ち出す輩を信じてはいけない」

まあそうだよね、という感じの話だった。
どういうわけか、健康の話となると「アンチ物質文明」方向にチューニングが狂う人が一定数存在する。「温度が上がるとウイルスが死ぬ」と「発熱を薬で下げてはいけない」をイコールで結ぼうとしてしまう。
僕だって、今回のようにあまりに劇的に薬が効けば、ちょっとその薬効に危うさを感じてしまう。ちょっと何か不審なことがあれば、愚かな村人のように、奇跡を起こした魔法使いに石を投げるようになる。

こういう時はお祈りをして寝るに限る。「バイアス」と3回唱えてから部屋の電気を消す。それでおしまい。咳が出ていなければ、寝ることはできるだろう。

 

 

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*1:症状によって使い分ける漢方薬が今回はまるで仕事をしていない。