丸亀製麺のフィクション感

帰宅が遅くなってしまった。夕食を「丸亀製麺」で済ませる。

昨年に丸亀市を訪れ、美味しくて安いうどんを堪能したたせいか、つい頭の中で
丸亀市には無い丸亀製麺
というフレーズが浮かんできてしまう。

 

丸亀製麺といえば、店内に掲げられたうどんポエムや、似非時代劇風の大きな写真(髪を結った江戸時代の娘さんが笑顔で大釜のうどんを湯がいている)も気になる。
全体にフィクションっぽさが溢れていて、これはこれでひとつのスタイルなのでは、と思えてくる。
年に数回しか行かない店だけれど、行けばそれなりに楽しい。ディズニーランド的な「神ならざる者どもが造りし書き割りの楽園」の一種だと思う。人の業を感じながら食べるうどんも美味しい。

 

そう、今日はこのお店の、季節限定品を食べたのだった。
名前は忘れた。
牛肉と葱が、多めのうどんに載っていて、添えられた甘辛い汁につけて食べる。
この品をアレンジして食べるととても美味しい、と書かれたブログ(もはや探し出せない)に影響されて、そのアレンジメントを試してみたかったのだった。仕事で帰りが遅くなったのは予定外だったが、こうして食べることができた点は幸運だった。

薬味の葱をどっさり追加。
さらに、汁にはすりごまを「汁が見えなくなるくらいに」投入する。何でもいいから揚げ物も1品は取り、油源とする。
それだけで抜群に美味しくなる、と書かれていたのだった。

こうして手法だけを書いてもよくわからないし、実際には葱も胡麻もさすがにそこまで多くは使えなかったが(なんだかマナー違反のように思えた)しかし、しっかり美味しかったのだから素晴らしい。
味もそうだけれど、たぶんそのブログの文章に惹かれたところから、この美味しさは始まっていたのだ。
食についての文章、しかもカジュアルでチープなものには、そういう、精神をハックされたような状態にさせやすいものがある。
僕の場合、高級で文句の付けようのない食事や食文化ではそれほど影響されない。たぶん脳と舌が庶民的(穏当な表現)なのだと思うが、どうなのだろう。

 

渡辺製麺 青しそ生そば 500g

渡辺製麺 青しそ生そば 500g