笠井珈琲店の「林檎のフラン」および「1/2アイスコーヒーと温かいブレンドコーヒー(ミルク抜き)」そして映画『ブリッジ・オブ・スパイ』の日

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静岡市葵区鷹匠の「笠井珈琲店」に行く。今年は初めて。

いつもの「1/2アイスコーヒーと温かいブレンドコーヒー(ミルク抜き)」を注文。甘くてクリーム入りのアイスコーヒーと、たっぷりのブレンドコーヒーを交互に飲むのがこの店の(このメニューの)スタイル。なぜだか癖になる。
ケーキは「林檎のフラン」という品。フランとはこういうものだったのか。甘さ控えめの焼きプリンに、キャラメル風味の林檎が入っている。大きいが、すっきりした味だった。

後に訪問予定の友人夫婦宅への手土産に、「ガトーバスク」を3人前購入。1ピースが元々大きいうえに、「切らないで3人前分」という注文もできる。今日初めて知ったのだが、その際はかなり大きめに切ってくれるようだ。商売っ気が少ない訳ではないが、コーヒーも注ぎ足してくれるし、なんだか妙に気前が良い店である。

友人夫婦はインフルエンザに罹患していたので、このガトーバスクは宙に浮いた形になった(比喩である。浮遊はしない)。
なので別の友人達へとプレゼント。代わりに上等なクッキーをいただいた。藁しべ長者のような感じ。

 

そして今日は、映画『ブリッジ・オブ・スパイ』を鑑賞。
特に期待もせず、予告編の印象だけで選んだ映画だが、とても素晴らしかった。
制作もキャストも豪華。冷戦期、それもベルリンの壁が作られるまさにその時代が舞台であり、そういうややこしくてごちゃごちゃしてデティールの多い、しかも嘘がばれやすい世界を破綻無く描いている。少なくとも僕には、嘘くささが感じられなかった。これは『プライベートライアン』の冒頭部分が作られた時に始まった技術革新の成果だと思う。

アメリカで捕まったソビエト連邦の老スパイを弁護することになった弁護士。ほぼ出来レースで絞首台に送られるであろう形式上の裁判であっても、弁護士は信念から全力で弁護する。多くの妨害があり、機転があり、最終的に裁判ではなく、アメリカ人捕虜との交換という形でスパイの解放(と帰国)に関わるのだが、そこでもまた大きな問題が。そんなややこしい話だけれど、脚本が良いのか、わけがわからなくなって興が削がれるという事は無いと思う。
政治の映画ではない。人の信念と、正義の映画。しかも実際の事件を下敷きにした作品。僕は3回くらい、映画館で泣きそうになってしまった。

色味を抑えた映像も良かった。
寒いところは本当に寒そう、悲惨な場面はとても嫌な感じ。でも基本的にきりっと引き締まった上品さがあって、映像美だけでも観る価値はあったと思う。

とりあえずスピルバーグ監督とその周辺は、この種の映画を延々と作って欲しい。第二次世界大戦と、その後の20世紀終盤までの「歴史物」は、きっと何を手がけても良作になるだろう。

 

しかしハリウッド映画、「KGB顔」とか「CIA顔」の役者さんを間違いなく配置できる、それだけで凄い。日本映画なんて、せいぜい「小役人顔」と「マッドサイエンティスト顔」だけだ。しかも、マッドサイエンティストに関しては漫画的な嘘だ。層の厚さを感じる。