あやこデス。いますぐクリック

 

「昔はよかった」病 (新潮新書)

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職場で使用する携帯電話が更新され、電話番号も新しくなった。
今まではPHSを使っていて、これは社外向けの電話番号と、敷地内でのみ使える内線番号を併用できていた。ものすごく古い機種とシステムであり、電池が長持ちする以外は不便きわまりない機械だった。

 

今回の更新では、事業所内でも社外向けの電話番号で内線電話が使える。ただしスマートフォンであるにもかかわらず、セキュリティその他の理由で「データの出し入れ不可・写真撮影不可・アプリのインストール不可」といった制限が山盛り。これなら新型のPHSで良かったのではないか、という声に「いやdocomoから強力な売り込みがあって、我が社の支出は増えるかもしれないけれどこれが時代の流れだと言われてしまったので、そういうことならと決定しました。各自で工夫してください(大意)」という返信メールを全社(世界中の支社も含む)に誤送信してしまった本社総務部の人が、今後はどのような立場になるのか気になる昨今である。

ともあれ新しい電話番号である。
初期設定した直後にショートメールが届いた。
表題は「美人女子大生あやこデス」で、本文は「あやこデス。いますぐクリック」と、短縮URLだけ。世の中には様々なスパムメールがあるが、シンプルさではこれが一番かもしれない。

しかしどうして運用開始直後の電話番号にショートメールが届くのだ。番号リストが洩れていたとか、それなりに重要なトラブルの予感がするのだが、職場のシステム担当からは「怪しいメッセージは読まないように。読むと感染します」というわけのわからない通知が来ただけ。こういうのはじわりと怖いですね。ジワリ事例と名づけたい。
そして、ずいぶん多くの人が、この「あやこさん」の提示するURLをクリックしたそうだ。電話開通と同時に届いたので疑わずに指示に従ってしまった、とされているが、これで本当に上場企業の構成員として大丈夫なのだろうか。
まあ、「この画像を10人に送ってください幸福が(略)」等でなくて本当に良かった。そんな事を(事業所に散在するうっかりさん達が)実行したら、内線電話システムがダウンしただろう。それは僕の日常業務に差し障りがある。困る。

 

そんな今日は、それなりに多忙、しかしまだ余力があるといった程度のお仕事だった。明日に備えて今日は寝ます。おやすみなさい。