「わからんもんアタシー」おばさんの再臨。

前職で関わった取引先の人から電話があった。
転職直後のばたばたした時期で、まだ仕事用携帯電話を持っていなかった時期に知り合った。連絡を取るために個人用の電話番号をうっかり教えてしまっていたのだ。

職場内のデジタルネットワーク環境やシステム整備のお仕事だったので、「これもついでに」と頼まれる細々とした仕事が多かった。iPadへ業務用アプリをインストールするとか、ネットワークの概念図をA4に書き出すといった、職場の事務員さんレベルのお仕事を代行するのも僕の役割だった*1

そういうデジタル雑多仕事のひとつ「パソコンを買って、すぐ使える状態にして手渡す」をした相手だった。

「助けてやー。あたし何もしていないのにパソコン動かへん」

とのこと。


ああこの人は、と思い出す。以前ブログに書いた「あかん駄目やんと騒ぎ続けるおばさん」でした。

申し訳ないが、と修理対応の依頼を断る。
僕は既に退職しているし(挨拶もした筈だ)、今は資格取得の為の研修中で、アルバイトをする訳にもいなない。それにほら、面倒ですし。

でも当然ながら、そして残念ながら、こういう人に事情を説明しても通じない。上の日記をコピー&ペーストしたいくらいに、同じやり取りが続く。
「わからんもんアタシー」と言われた時には懐かしささえ感じた。
普通、“懐かしさ”とは甘い、あるいは多少の苦みがある感覚だと思っていたが、そうではない懐かしさもあるのだと知ることができた。

なにしろ「自分はその仕事を辞めたので、責任ある仕事をして、お金を受け取ることはできないのだ」という説明を*2した時に、「無料なら助かるわー」と言われてしまったので、もうどうしようもない。

パソコンのトラブル相談の合間に「名刺の少量印刷サービス」を依頼するあたりも、ちゃっかりしてるぜと思う。そんなもの関わったら、おばさん専属の名刺少量印刷担当・社外協力者になってしまう。

実は、このおばさんとその部署は、前の勤め先でも要注意顧客となっていた。こういう風に「大きな仕事(ネットワーク構築)に付随する、小さくて煩雑な安い仕事(パソコン設定やプリンタのメンテナンス)だけを求めるお客様」は、面倒なだけで誰の為のもならない。たぶんおばさんの為にもならない。デパ地下の食品コーナーで、販促用の試供品だけでお腹いっぱいになるお客さん*3みたいなものだ。

だから当然、前の勤め先にも連絡をして、後はおまかせすることに。前職の社長はとても嫌な顔をしていたけれど(声で想像できる)、これも会社の責任というやつだ。僕の問題じゃない。
まあ、中小企業同士の取引だから、社長達が(酒でも飲んで)なんとかする筈だ。

 

文庫 他人を支配したがる人たち (草思社文庫)

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パソコンやタブレットについて、一通りの設定ができると友人知人には喜ばれる。
で、大抵は「プロやん。これで仕事すればええやん」と言われる。
でも当然ながら、これだけでは仕事にならない。
例えばWindowsのノートパソコンを1台買って、Officeを使えるようにして、GoogleMicrosoftのアカウントを設定して、メールの送受信テストをして、必要なWebサービスも使えるようにして、パソコンの価格+2割、それに手間賃を数千円から1万円ほど取っても生活はできない。お小遣い稼ぎとしては額が大きいかもしれないが、依頼自体が少ないし、責任を取りづらいし、何よりアフターケアが面倒くさい。
今回は業務で受けたものが個人に降り掛かってきた災難だったわけだが、素人の「何もしていないのに壊れた。メールが固まる、固まるんや」に対応するのは、たぶん個人対個人で専業にするのは無理。心身を害する。
実際に「低レベルパソコンよろず仕事なんでも屋」なんて、世の中に存在しない。フリーランスのIT屋さん達だって、こういう仕事はできるだけ避ける。

 

なぜ世界は存在しないのか (講談社選書メチエ)

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さてそれはともかく今日のお昼はこんな感じ。

https://www.instagram.com/p/B26vJFWgzGw/

  • 大豆と緑豆のごはん
  • 辛い鶏ハム
  • フライドポテト
  • ソーセージ
  • 小松菜の油炒め
  • キュウリの酢漬け
  • リンゴとラムレーズン

皮付きのフライドポテト(冷凍品:1kg)が冷凍庫にある。
少し油をふりかけてオーブントースターで焼けば出来上がる。便利だ。
年に数回、フライドポテトを猛烈に食べたくなる時があるから買ってしまった。でも年に数回の品を1kgも買うのは、たとえ安くても馬鹿である。こうしてお弁当にも使うし、晩ごはんでは甘辛い醤油味の炒め煮にもしたが、なかなか減らない。
学生時代なら「フライドポテト・パーティー」が開催されるけれど、残念なことに讃岐の地で僕は家に招くような友人が一人もいない。だから黙々と芋を食べ続けることになる。
他人に迷惑をかけている訳じゃない事が救いではある。じゃがいもで他人に迷惑なんてかけたくない。それがどういう迷惑か、さっぱり想像できないけれども、それでも。

 

世界史を大きく動かした植物

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お題「どうしても言いたい!」

 

 

*1:手間の割に儲からないから、外注に出すわけにはいかなかった。「素人の面倒で曖昧な要求」は、技術屋さんが最も嫌がるものである。

*2:実際にはもう少し社会性のある表現にしました。

*3:昔の漫画にはそういう面の皮が厚い人が登場した。実際にいるのかはわからない。

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