浅草散策

旅を終え、先ほど帰宅。

昨日のしながわ水族館井の頭自然文化園については、また後日書こうと思う。とっても良かった、とだけ今は記す。

昨晩は恩師を囲む会を行い*1夜中まで賑やかに過ごした。普段は日付が変わる前には完全に寝ている生活だから、夜中の2時過ぎまで飲み食いしているなんて学生みたいなパターンは、身体が悲鳴を上げる。しかも僕はお酒を飲まない。煙草の煙だって辛い。でも、やっぱり学生時代の友人や先輩後輩と喋るのはとても楽しい。

そんなわけで、今日の東京観光は、予定よりもいくぶん縮小したものとなった。
明後日から大阪・京都へ旅をする。だから体調管理に気を遣う状況でもあった。

 

朝はちょっと遅めに起床。
朝ごはんは昨日買ったチーズケーキ。A.K.Laboのケーキをビジネスホテルで食べるのはとても侘しいものだが、美味しいことは変わらない。
さっさと八王子から浅草まで移動。

 

浅草では少し街を歩いてから、あんみつで有名な「梅園」で「豆かん」を食べた。
豆かん、大好物なのだが、静岡ではなかなかお目にかかれない。いつか本場のものを食べたかった。なぜ田舎の甘味処には、クリームみつ豆はあっても、豆かんは無いのだ。
今日は開店直後ということもあって、とても空いていた。どちらかといえば遅めの朝ごはんとして、お汁粉やお雑煮を食べている人のほうが多い。
豆かん、塩気のある豆と、しっかりした寒天と、ちょうどよい量の黒蜜が最高だった。磯の香りの和風甘味ってそれほど好きじゃなかった筈なのに、この店の寒天の天草の風味は悪くない。
全体の量も、たっぷり多めで、しかし食べ終えたらちょうどよい満足感という嬉しいもの。物足りないわけでもなく、大食いとも違う。さすが老舗、である。
まさに“いい塩梅”だった。

 

図解絵本 東京スカイツリー

図解絵本 東京スカイツリー

 
東京右往左往―TOKYO GOING THIS WAY AND THAT

東京右往左往―TOKYO GOING THIS WAY AND THAT

 

 

 

浅草は学生時代に数回訪れただけ。自分自身のデートだったり、友達カップルのデートにサポートメンバーとして付き添った*2だけで、その時は揚げ饅頭や串焼き肉みたいな、いかにも観光地の買い食いをして、寺を見て、といった過ごし方だったと思う。あまり印象に残っていない。

今日、改めて歩いてみると、街の隅々まで“ぶらぶら歩いて、美味しいものを食べて、お寺を巡って遊んで楽しむ”という機能が行き渡っていて、お気楽な観光地としての集積がそこかしこに感じられる。熱海とも違うし、厳島とも違うが、それらに似たものもある。完成され、そしてアップデートが続く行楽地。


表通りばかりだとあっという間に疲れてしまう。裏通りから古い商店街を巡っていると、ただ歩いているだけで時間が過ぎていく。そして足の疲労が限界に達する。

 

お昼は人生初の「どぜう鍋」を食べに「駒形どぜう」の本店に。
一人で時間も早かったせいか(11:40)並ばずに席に通された。
お昼は安い「どぜう定食」が選べる。
これは「どじょう鍋」と、「どじょう汁」と、ごはんと漬物と、田楽という組み合わせ。十分かつお得だと思う。

どじょう、とても美味しい。
川魚でもあるし、頭だって付いている(はらわたは抜いてあると思う)。だから臭みやクセがあると思っていた。
でも食べてみたら、とても素直な味でびっくり。煮干しよりも、鰯の煮物よりも“魚っぽさ”は薄いのではないか。川魚の風味が少し感じられるが、鰻の蒲焼きが食べられる人ならば大丈夫。というか、脂の感じが鰻に近くて、でも鰻のような濃さが無い、不思議な味だった。

どじょうが並び、薄めの割り下がぐつぐつ煮えている鉄鍋が、どじょう鍋。浅めの鉄鍋は炭で熱せられていて、ここに刻んだ白ネギを「山と盛れ」と説明される。かなりしっかり盛るのが流儀の様子。
僕も周囲に倣い、葱の山盛りを鍋に築く。こういう「葱を好きなだけ」は楽しいし嬉しい。どじょうと葱、滋養に良さそう。
しばらくすると葱はくたっとなる。割り下はどんどん煮詰まるため、好きに追加して良い。
これを皿に移して食べていく。

鍋としては小さなものだが、葱で増量するうえに、どじょうの食べ応えが十分過ぎるので、ごはんがどんどん進む。
この歳になって、好物がひとつ増えてしまった。

漬物も田楽もきちんと美味しかった。こういうお店で漬物が美味しいと、それだけで信頼感が倍増である。
そしてとろっとした味噌汁にも、どじょうがたっぷり入っている。これが、どじょう汁。こちらにも前述の葱を投入するように、とのこと。そして好みで七味を振って食べる。
自分の基準ではずいぶんと濃いめの味噌汁、しかしこれが合うのだ。お腹いっぱいなのに、するすると入ってしまう。

座敷席だと、畳に敷かれた長い板に、これらの料理が並ぶ。低い位置の料理をちまちまとつまんだりすくったりして楽しむなんて、なんだか落語や浮世絵の世界みたいな感じ。食べやすさではテーブル席のようだが、僕は座敷席のほうが楽しいと思う。

 

 

その後は「浅草橋」駅の周辺を歩き回った。
この辺りは、布や手芸関係の問屋街であり、僕はその中でもレザークラフト関連のお店に興味があったのだ。
何かしらの趣味を持つ友人が、その手の問屋街に行くのに同行したことがある。たいてい、驚くほどの買い物をする。なんでそんなに、と思うくらいに財布の紐を緩めるのだ。
今日はその状態に、僕が陥った。
自分でも意外なほど、たくさんの細々とした(しかしそれぞれの単価は安い)革やレザークラフト用品を買ってしまった。
なるほど問屋街、楽しい。ネットで何でも手に入るとはいえ、実物を見て触って選ぶ楽しさはやはり何にも代えがたい。しかも、とても安いのだ。何かのタガが外れるのも仕方がない。これは無駄遣いではない。

 

浅草・合羽橋・鳥越・浅草橋 (東京路上細見)

浅草・合羽橋・鳥越・浅草橋 (東京路上細見)

 

 

 

浅草橋から上野に出て、少し公園を散策した辺りで、「今日はここでおしまい」という気分になった。最初に書いたように寝不足、かつ無茶をして疲労を溜めるわけにはいかないために、あえて制限する。

今日は渋谷駅から出ている高速バスで帰宅した。
自宅のすぐ近くに到着するし、時間はかかるものの安いので、時間に余裕がある時は便利。幸い、飛び込みで席もとれた。

早めに渋谷駅に着き、「もう金輪際歩かない。疲れない」と心に決めて、とにかく高いビルの上のほうで(ヒカリエのてっぺん)、のんびりお茶を飲んだり、ギャラリーで展示を見たりして過ごす。
そしてバスに乗り、寝ながら帰宅。

 

d design travel GUNMA

d design travel GUNMA

 

 

 

順調な旅だったと思う。
もう少し頑張れたかな、とは思うものの、これくらいに安楽というかのんびりした散歩旅も悪くない。食べ物で失敗もなかったし、トラブルといえば、寝不足と靴擦れがあったくらいか。
寝不足は前述の通り。
そして靴擦れは、ショートブーツなのに靴下がスニーカー用の短いもので、なんとなく擦れているかなと思いつつ1日歩いてしまっため発生した。靴擦れとしては珍しい位置に出来たと思う。明日には治りそうな軽いものだが、とにかくショートブーツ(サイドゴアブーツ)には短いソックスは駄目だ。

 

 

*1:大学時代の先生が退職後、絵を始めた。その個展があると、皆で東京に集まるのです。

*2:そういう星の下に生まれたので、仕方がないです。

ニベア・ケース

予定通り、今から出発(7:40)。
東京観光および同窓会的な集まり、その他買い物をしてきます。

今日の日記はこれでおしまい。
というのもつまらないので、昨日作ったレザークラフトの品を書いておく。

 

ニベアのケース。
以前、ニベアの缶が鞄の中で開いてしまい、大変なことになった。
その反省としての革ケース。
チューブを買え、という話なのだが、ともかくレザークラフト趣味というのは難儀なもの。

技術的には見るべき部分は無いが、今回の工夫としては、革の表面仕上げを「ニベア仕上げ」にしてみた。つまり、ニベアを塗り込んでみた。
はじめはいかにもクリーム状だったのに、塗っているとある時点でいきなり液状というかつるつるになるのが面白い。
ヌメ革なので使用前には日焼けさせる。この風合いも、いつもの革用オイルなどとはちょっと違う。

このニベアも、もちろん旅の道具。

 

ニベア クリーム 大缶 169g

ニベア クリーム 大缶 169g

 

 

あ、そろそろ出発時刻。
では行ってきます。

 

美味しいものを食べてきた。

静岡市の「つきさむ」でお昼ごはんを食べた。

今日は献立が書かれた黒板が見えない席だったので、料理の詳細はわからない。でもやっぱり美味しい「つきさむ」の、月替わりランチメニュー。

 

しっかり味付けしてあるうまいコロッケ。

キノコが美味しいグラタン。

ホウレンソウと長ひじきのマリネみたいなもの。ただし酸っぱくは無い。

野菜の煮浸し。

これに、ごはんとお味噌汁が付く。

食後にはロールケーキとコーヒーも。
ちょっとキャラメル風味。しっとりして美味しいロールケーキだった。

 

Cool Veg 農家が提案する これからの野菜レシピ

Cool Veg 農家が提案する これからの野菜レシピ

 

 

 

さて今日は(ことさら)早く寝なければならない。
明日と明後日は東京に行く。大学時代の恩師が個展を開いていて(退官後、趣味で絵を描き始めたとのこと)それでは皆で集まろう、という事になったのだ。
どうせならばと、水族館その他の観光もするつもり。
それから、来週の火曜日から、大阪と京都に行くことに決めた。というか、先ほどえいやっと予約を済ませた。
なかなか忙しいスケジュール、かつ情報が少ない。京都に関しては、関連書籍をこの上京中に読んで調べる、という状況。

 

森見登美彦の京都ぐるぐる案内 (新潮文庫)

森見登美彦の京都ぐるぐる案内 (新潮文庫)

 

 

京都おでかけ帖―12ヶ月の憧れ案内

京都おでかけ帖―12ヶ月の憧れ案内

 
京都・東京甘い架け橋―お菓子で綴る12か月の往復書簡

京都・東京甘い架け橋―お菓子で綴る12か月の往復書簡

 

 

 

おまけに荷造りが中途半端。まあ、宿泊は東京の西の果て(八王子)とはいえ、自宅よりも“都会”なので心配は無い。
それに必須の持ち物というのも、最近は最小限で済む。スマホやカメラの充電は4口の充電器で済むし、1泊ならば洗面用具や常備薬も小さなポーチ1つに入ってしまう。季節の変わり目だから服だけは重ね着対応を考えるものの、まあ、キャンプに行くわけではない。

 

旅に出る前は、掃除をしたくなる。そして、鞄を作りたくなる。
鞄に関しては、いつもの物に、スマホあるいはカメラを放り込むポケットを増設してみた。
こういう事をやっていると、なかなか旅支度は進まない。困ったものである。掃除だって、まだ手を付けていない。

お題「今日の出来事」

お題「旅行に必ず持っていくもの」

 

 

島田市のインド料理店「デリー」改め「デリーマハル」にてお昼ごはん会。

友人達のお昼ごはんの会に招かれ、島田市のインド料理店「デリーマハル」に行ってきた。
お昼ごはんの会、というが正確には女子会である。僕が参加した時点で定義から外れる気がするけれど、まあ元気いっぱいな人達であるので、僕が隅でもごもごとチーズナンを食べている状態では、おおむね女子会と呼んでかまわないと考える。
僕が呼ばれたのは、お祝い*1であるが、女子会におけるアドバイザーの役割も兼ねている。さらに言うとあえて欠損や歪み*2を一部に加えることで"場の深み"を増す、そんな狙いもあるのではないか、と推測する。なにしろ元気な人達なのです。

 

 

女子会2.0

女子会2.0

 

 

ナイルパーチの女子会

ナイルパーチの女子会

 

 

とにかくインド料理店のお昼なので、ナンとカレーのランチセットが中心のメニュー。
この店では基本的にタンドリーチキンなどが加わるセットを頼むのだが、今日はカレーをがつんと食べたい気分だったために、カレー2つ、ナン、サラダ、パパド、飲み物(ラッシーを選択)そしてココナツ・シャーベットというセットにしてみた。

このパパドという薄焼き煎餅みたいなもの、いったいどういうタイミングと食べ方で挑めば良いのか、いまだにわからない。サラダと同時に供されるので、イタリア料理店で最初に出てくるかりかりした堅焼きパン風の棒(お酒を飲まないため、あれもほんのりと困惑する。美味しいけれど)みたいなものなのだと思う。
この店のものは、辛さはほどほど、しっかり塩気が効いている。ただし、大きいナンが待っている状況で、どうして粉モノなのかとは思う。どうやら小麦ではない、豆粉っぽい風味がする。

カレーはダール(たぶん挽き割りの豆)の赤いカレーと、チキンサグ、いわゆるホウレンソウの緑色カレーを選択。
この店、雰囲気はあちこちにある*3インド料理店なのだが、カレーはほんの少し優しい味わい。そのほんの少しの違いを楽しむためにわざわざ訪れる価値がある。
特にホウレンソウのカレーは、きっちり青菜の風味がして、でも嫌味が無くて、とても美味しい。店によっては「色だけ」な感じのサグカレーだが、この青菜のうま味とスパイス感こそが持ち味なのだと再認識させてくれる。

友達から分けてもらったタンドリーチキン、辛さは程々、香りが良くて素晴らしかった。

いつも気になるが、ひとりでランチの時には注文できない「タンドリー・サンマ」。今日はうっかり注文し損ねた。青魚とインドの味付け、絶対に合う。

 

いつの間にかお店の名前は変わっていて、でも中身はまるで同じで、やっぱり良いお店でした。
わざわざ遠くから訪れるようなお店ではない、と思う。でも、ちょっと足を伸ばせば行ける距離感の人には自信を持っておすすめできる。というか、僕がまた行きたい。

 

ナンをチーズナンに変えたせいもあって、お腹いっぱい。
でも(女子会なので)食後に場所を変えてお茶もしてきました*4。ファミレスの凡庸なパフェとコーヒー。でも何であれ友人達との語らいというのは良いもの。夕食を半分にしても、まだ満腹感が続くのは困ったものだが。

 

あたらしいひふ (FEEL COMICS swing)

あたらしいひふ (FEEL COMICS swing)

 

 

お題「今日の出来事」

お題「秋刀魚」

 

 あ、スマホ楽天モバイルに変更完了しました。
新しいSIMカードが我が家に届いた時点で(荷物の受領通知をトリガーにして)開通設定が行われるようなのだが、その設定完了に60分ほどかかった以外は、順調そのもの。
しかし楽天モバイル、各種サービスやアプリとの連携、それぞれが「開通してから順次」なのが、ちょっと不便。まとめて設定するつもりだと、もどかしい。メールががんがん届くから、設定忘れは無いのだが。

 

 

 

*1:友人の退院と、僕の就職。なるほどおめでたい。

*2:中年独身男性

*3:静岡県だと幹線道路沿いにたくさんある。似たような色合いの看板、インドにちなんだ店名と気楽なセットメニューも似ている。量で勝負の台湾料理店に似た何かを感じる。

*4:僕は男性なので、「別腹」が発達していない。そのため、普段ならばこういう無茶が効く身体ではない。“身体からの声”を無視することで対応した。

本当はドーナツが食べたかった

 

用事で静岡の街に行った時に、ちょうどおやつの時間になった。
天気も悪く、用事が立て込んでいたこともあり、目に付いたスターバックス・コーヒーで簡単に済ませることに。
昨晩読んでいた本の影響もあり、ドーナツが食べたかったこともスタバに入った理由のひとつ。加えて、スターバックスのギフト券を使いたかったという事情もある。

今日はとても空いていて、比較的静かだった。スターバックス・コーヒー、ものすごく騒がしい時が多い。
ドーナツがちょうど補充タイミングで、さてどうしようと思案していたら、季節限定のケーキを勧められた。なんとなくそれを選んでしまう。

 

 

濃厚なチョコレート・ケーキにエスプレッソを注ぎ入れ、生クリームを盛る、という品。店内限定なんですよー、とのこと。

限定であることはどうでもいい。
でも、ドーナツの代用としては、これくらい甘いものが良さそうだということで、それを選んだのだった。

 

https://www.instagram.com/p/BbOVtDlHIRO/

味はまあ、チョコレート・ケーキにエスプレッソを注いだ味だった。べしゃっとしていて、そこそこ美味しいのではないか。
苦めのコーヒー(クリスマスブレンド)にも合う。

でもやっぱり、ドーナツが食べたかった。
少し待ってでも、あるいは店員さんにきちんと伝えてすぐに補充してもらっても、とにかくドーナツを得る努力はすべきだったと反省している。

その名前を忘れたチョコレート・ケーキが劣っていたわけではない。これはおそらく、僕の側の問題。後悔はしていないが、反省はしている。
初志貫徹というのは、基本的に本人の満足度の問題なのだ。結果は関係無く。

 

羊男のクリスマス (講談社文庫)

羊男のクリスマス (講談社文庫)

 
羊のレストラン―村上春樹の食卓

羊のレストラン―村上春樹の食卓

 

 

 

 

 

まるで関係無いが、先日購入した10インチのAndroidタブレット
Dragon Touch X10」の調子が悪い。普通に使っていて、再起動する不具合が頻発している。
元より「びっくりするほど安く、性能は低く、きちんと使うにはそれなりの知識や覚悟が必要」というタブレット
昔のパソコンではそういう機種はいくらでもあったけれど、最近のデジタル機器では珍しい。

 レビューやブログなどを見る限り、「アメリカの(貧乏な)若者向けタブレット」と推測する。デジタルオタクの玩具なのかもしれない。確かに、昔の秋葉原に似合いそうな雰囲気が実物からは感じられる。

 

良くも悪くも、シンプルで無駄が無い*1タブレットで、ここ数日扱った限りでは“きちんと使う”のは僕にもできそう。

しかし今回の不具合は個体差なのだと判断した。何もしていないのに画面がブラックアウトして、しばらくして再起動するなんて症状は、さすがに僕の操作は関係していないと思う。システムの深いところやハードウェアに手を入れているわけではないのだから。

主な使い途として電子書籍や動画閲覧の端末を想定していた。
これらの用途では、途中で再起動なんて不具合は本当に興醒めとなる。複雑な初期設定や、ややこしい技術的チャレンジは嫌いではないが、読書の時はのんびり楽しみたい。

というわけで、交換か返品をAmazonに相談してみた。
拍子抜けするほど簡単に「じゃあ返品してください。返金するね。ごめんねー」と話が進む。
先ほどデータの初期化と再梱包を済ませ、あとは返送するだけ。

 

 

電気街アートミュージアム ネオンで見る秋葉原 (学研スマートライブラリ)
 

 

 

代替として、Amazon謹製のタブレットkindle Fire 10」を買ってみた。なんだかよくわからないセールやクーポンやキャンペーンによる値引き&値引き&ポイント還元で、安くて有名な(そして今回不具合があって返品する)「Dragon Touch X10」より安くなってしまった。

 

Fire HD 10 タブレット (Newモデル) 32GB、ブラック

Fire HD 10 タブレット (Newモデル) 32GB、ブラック

 

 

これを単純にお得だと喜べない状況ではある。Amazonの端末だから大丈夫だろう、という楽観と、でも安すぎるではないかまた壊れるのではないか、という悲観が混ざったまま、今は到着を待っている。

どうやら人気の商品らしく、入荷は来週以降となりそう。
安物買いの銭失いにならなければいいのだけれど。

 

 

【Amazon.co.jp限定】Amazonオリジナルマグカップ黒

【Amazon.co.jp限定】Amazonオリジナルマグカップ黒

 
Amazon Echo (Newモデル)、ヘザーグレー (ファブリック)

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今週のお題「私がブログを書きたくなるとき」

お題「今日のおやつ」

お題「コーヒー」

*1:ついでに言うとGPS機能も無いし、メーカー独自の省電力設定も無い

あたらしいしごとandいもようかん

再就職先が決定した。
今日はその手続きをしてきた。待遇は低め*1、仕事内容は完全に未経験、小規模な職場だから覚えることは多い。
まあいいや、ここでがんばろう、と腹を括るも、今でも不安は多い。
とはいえ、通勤時間がとても短いのは文句なしで素晴らしい。バイパスに乗って、山をひとつ越えて、すぐ降りて、数分で到着。山を迂回すれば自転車通勤もできそう。

 

 

出勤開始はまだしばらく後になる。
それまでに、今あちこちに拡がっている趣味のあれこれを片付けなければ。タイミング的には、年賀状も完成させておく必要がある。
できれば小旅行も行っておきたい。

まるで関係無いが、携帯電話の会社を切り替えることにした。
ずいぶん前に契約したOCNモバイルの、割引期間が終わるので。今の通信費が、全部込みで1400円くらい。次の楽天モバイルは1600円程度で、少しサービスが良くなる。
というわけで、明後日くらいから電話が使えない事があるかもしれません。インターネット接続は何としても維持するので、用事がある人は電話以外の連絡方法でお願いします。

さて、仕事が決まったので、お祝いに書店で本を買ってくる。
失業者から勤め人になる、というのはマイナスからゼロになるのに極めて近い。だから個人的なお祝いをするのは、何か違う気もする。でもベクトルとしてはプラス側に進んだのだから、これは寿ぐべき事柄なのだ。書籍の購入だけでなく、栗羊羹を買ってもまだ足りないくらいだ。

 

お菓子の包み紙

お菓子の包み紙

 

 

羊羹といえば、Twitterで知った「芋羊羹をバターで焼くと美味しい」が、試してみたら本当に美味しかった。
安い芋羊羹、つまり砂糖が多く使われていそうな、自然な芋の風味というよりも昔ながらのお茶請け菓子みたいなもののほうが、たぶん合うのではないか。小さめに切ると表面積が増えて、香ばしさが増す。
バターも多いほうが良さそう。
それほどたくさんは要らない食べ物だと思う。温かいうちに、しっかりした味のコーヒーと楽しむべきおやつ。スイートポテトとは少し違う不思議なものが楽しめた。おすすめです。

 

浅草 舟和 芋ようかん5本詰×3箱

浅草 舟和 芋ようかん5本詰×3箱

 

 あ、終末に東京に行きます。
なんとなく老舗っぽいものを買いたい気分。例えば芋羊羹とか。

*1:ただし前職よりはマシ

富士山をぐるりと一周 山梨県立富士湧水の里水族館 〜 森の中の水族館 〜

日帰りで山梨県および静岡県東部に出かけてみた。

目的地は山梨の忍野八海周辺散策と、「湧水の里水族館(森の中の水族館)」。
往路は富士山の西側、富士市から朝霧高原を抜けて富士五湖から富士吉田町へ、忍野の後は御殿場へ、そして三島市函南、最後に沼津と、全体としては富士山をぐるっと時計回りしてきたことになる。

移動時間が多い、車の運転が好きではない身としては普段なら避けたい行程ではある。
しかし紅葉が美しく、平日で道路も空いていて、そしてなんとなく走っていてもまず迷わないし目論見通りの時間で移動できる*1ため、運転に関してはストレスのほとんど無い小旅行ができた。節約のために、高速道路は朝夕の渋滞を避けるためだけに使って、朝に出発して夕方には家に戻れた。まあ、順調だったと言える。

朝食はお味噌汁だけにして、少し早めに出発。
富士吉田の名物「吉田うどん」を朝に食べられるお店を目指す。
到着してから適当に探し、なんとなくで決めた「べんけい」に入る。

狭い通りにある、小さなお店。おはぎや団子といったカジュアルな和菓子も置いていて、一緒に注文できる。ここのうどんは、吉田うどんにしては柔らかめか。無闇に硬くしないのは好感が持てる。
それなりに具沢山で、麺も太い。例えば讃岐うどんのように、小サイズであちこちを食べ歩き、というわけにはいかない。
こぢんまりとして、親切で、しかも美味しい。良いお店だった。

 

 

今日の主目的である水族館「湧水の里水族館(森の中の水族館)」には昼前に到着した。
この施設の横にある水産技術センターには、学生の時に何度も行っている。センターにあった一般向けの池が強化された程度の、つまり治水事業や親水公園に付属する小さな水槽付きPR施設のようなものかな、と想像していたのだが、その予想は良い意味で裏切られた。

つまり、とても素晴らしい、きちんと見応えがある水族館だ。
施設としてはさほど大きくはない。でも、見せ方に気配りが行き届いていて、水が綺麗で(なにしろ湧水の里だ)、しかも外の公園も美しい。

メインの回遊水槽にはびっくりした。
鮭や鱒の類がたくさん泳いでいる。流速が調整してあるのか、どの個体も同じ方向を向いて(流れに逆らって)いるのに、見ている側からはほとんど位置が動かない。だから、目移りしないで、ゆったり観察できる。
しかも大きな個体が目の前に、そして遠くに小さな個体が群れを成している。
水がとても綺麗なこともあって、すごく奥行きのある水槽だった。

この回遊水槽はドーナツ型で、外から中から、下側から、そして上からも観察できる。
上から見たら、この奥行き感の正体がわかった。
2重の構造になっていて、個体サイズ(種類?)で外と内に分けられていたのだった。

こういう展示方法は、他では見た記憶が無い。全体としてはこぢんまりしている水族館だが、そしてこの回遊水槽だって巨大とは言えないのだが、きちんと見応えを作り上げているのは素晴らしい。

外に展開する池も、鮭や鱒やチョウザメを水中から(側面から)見ることができて楽しい。今日は天気も良くて、明るい木漏れ日と、綺麗な水の相乗効果でことさら美しかった。

カエルも昆虫も、もちろん他の魚達も、きちんと観察できる。大きな水族館でも、ガラスが汚れていて、しかも生き物が奥の配管と岩に隠れていて…なんて事があるので、これも素晴らしい。

せっかくだからと、付属する公園も散策して、満喫して施設を後にした。

 

 

 

森の中の水族館。公式サイト

 

忍野八海に関しては、お年寄りのツアー客と、アジアからのお客さんが多かった、くらいの印象しか残っていない。
自転車での探検は良かった。
細い道を辿ると、あちこちで綺麗な水の流れる水路がある。昔から田舎で、昔から鄙びた感じを売りにした観光地で、しかも農村。他に似ているところを知らない土地と風景だった。
この忍野という土地、昔から小さな製麺所みたいなお店で、蕎麦や饂飩の生麺を買うことができる。面白いのが、1食くらいは試食させてくれること。きちんとお腹いっぱい食べさせてくれる試食は、珍しいと思う。今日は試食を断ったところ、3人前の饂飩を買った時に、もう1玉おまけしてくれた。しかも2人前で3人分だという。よくわからないが、つまり量が多く、お得なのだ。吉田の太いものと違い、細めでつるっとした饂飩。学生時代からの好物。
この忍野の製麺所では、唐辛子やエゴマを混ぜ込んだ味噌も売られている。これも美味しい。

 

山中湖も自転車でぐるっと回った。が、走りやすい、少し寒い、それくらいの印象しか無い。でも良い観光地だと思う。

車で御殿場へ。
まずプレミアムアウトレットに行ってみた。が、特に何も買わない。このショッピングモールの問題点は、まるでプレミアム感が無いことだと思う。一人で冷静に歩く場所ではない。

 

御殿場といえば「とらや工房」がある。あの東京の和菓子店「とらや」が山の中に作った、工房と喫茶室。
いつ行ってもいいが、今日は落ち葉が降りしきるなか、ほぼ貸し切り状態で、最高だった。芋饅頭も最中も美味しい。たまにドングリも振ってきて、その時だけがちがちと物騒な音が響く。遠くで自衛隊か米軍の大砲が鳴っていて、でもそれ以外は風の音しかしない。
こういうところで飲むお茶は本当に贅沢。

 

 

せっかく静岡県の東側に来たのだから、と伊豆半島まで足を伸ばす。
函南町の「irodori」にて、栗のショートケーキを食べた。
凝ったつくりの古民家風で、でもケーキは濃厚、コーヒーも濃いのが面白い。つい長居してしまう落ち着いたお店。寄り道にしては外れ過ぎの道のりだが、行けて良かった。

 

 

 

その後は、三島の町を散歩して、沼津の海沿いを自転車で探検して、そして帰宅。
平均燃費は26.4km/L、移動距離は200kmと少し。ふと思いついて決行した日帰り旅、下調べも準備もなく、しかし順調。申し分無い。

 

 

 

 

 

お題「もう一度行きたい場所」

お題「紅葉」

お題「今日のおやつ」

 

*1:距離と平均速度で到着時刻が計算できる土地は珍しい。北海道を旅した時と、長野の田舎に行った時がそうだった。つまり、だだっ広い田舎がそういう土地なのだと思う。

大道芸ワールドカップin静岡 2017 最終日

大道芸ワールドカップ

大道芸ワールドカップin静岡も今日が最終日。
今年はガイドブックを家に忘れてきて、それでもなんとかなるかと頑張ってみたのだが(いつもは何とかなっている)、ぱっと見て好きそうなアーティストになかなか巡り会えなくて、つまりはなんとかならなかった。

おおむね好みが定まっていて、日本人の若手お笑い芸人みたいなタイプは苦手で、言葉もテーマもよくわからないのに技で魅せられるようなものが好き。つまり、びっくり人間*1に出会えると楽しい。
ここ数年、愛とか絆とかみんなの幸せを“芸をしている最中に”語るアーティストに何度か遭遇している。専門学校生の卒業展示じゃあるまいし、となんとなく白けてしまう。というか、どうしても説教臭さが鼻についてしまうのだ。

今日とても面白かったのは、クレーンで宙吊りになって踊る美男美女。最初はねっとりとセクシーなダンスで始まり、まあ宙吊りくらいなら驚かないけれどね、と眺めていたら、いきなり口にハーネスを咥えてパートナーを吊ってみたり、足だけでお互いを振り回したりと力技が続いて、びっくりしてしまった。
ロシア人とウクライナ人のカップルだったか。あの辺りの大道芸人には、何か底知れぬものがある。

 

中国雑技団出身の人、これはもう凄すぎて写真も撮っていない。
椅子をいくつも積んでその上に乗って、なんて静岡の風景がCGみたいな非日常になっていた。

 

 

静岡出身の彼は、毎年どこかで出会っている。
ディアボロを4つ同時に、なんて滅茶苦茶をしてくれるから素晴らしい。
やや能書きに頼るあたりは、いかにも日本の大道芸人だが、でもそれも良い演出になっていて、大物感がある。

他にも色々と観たのだが、とりあえずそんな感じか。

 

クロックマダム 

今日のお昼ごはんは、「ALLEE RESTAURANT」でクロックマダムを。久しぶりに食べた気がする。
このお店ではきちんとナイフとフォークを出してくれる。前に東京のお洒落カフェで注文した時は、フォークしか無くて往生した。
チーズもパンも卵の焼き加減も、ぜんぶ良い感じ。ラタトゥイユに入っていたレーズンも素敵。

 

 

 

 

http://www.at-s.com/event/images/n42/419525/20171104parcoArtCraft.jpg

www.at-s.com

それから、PARCOの屋上でやっていた手作りマルシェ的なイベント(静岡手創り市の小規模版)もなかなか良かった。
デパートの屋上、普段はまるで活用されていない(たぶんビヤガーデンの時期以外は、出入り禁止か喫煙スペースになっている)荒れた雰囲気が、逆に妙なナチュラル感、ルーズでイージーな空気に繋がっている。
高層の商業ビルを見上げ、近くには大きなデパートの看板(消えかけた西武の文字)、そして眼下では大道芸人やピエロが練り歩く、それはとっても素敵な休日の風景。

 

泣きたくなったあなたへ

泣きたくなったあなたへ

 
くちぶえサンドイッチ 松浦弥太郎随筆集 (集英社文庫)

くちぶえサンドイッチ 松浦弥太郎随筆集 (集英社文庫)

 

 

自転車日和

 

 

適度に涼しく、自転車散策日和でもあった。
中心街は大量の歩行者に分断されていたが、その外周を走ることで大道芸ワールドカップの各会場を効率的に巡ることができる。
実のところ、大道芸よりも街の散策に集中していた時間もあったくらいだ。それでも楽しかったから、総じて良い日曜日だったと思っている。

 

 大阪の件

 

 明日行く、近日中に行く、と騒いでいた大阪旅行、とりあえず延期。いずれきちんと日程を組んで、泊まりがけで楽しむ方針に変更しました。情報提供ありがとうございます。もちろんまだまだ大歓迎です。

 

*1:最近聞かない表現。昭和時代にはTVでも使われていた言葉。

占いはフィクションかノンフィクションか?

大道芸ワールドカップin静岡」は、今日は行かなかった。

知らないうちに知人が亡くなっていて、その葬式というかお別れ会に行ってきた。

それほど親しい間柄ではない。
成人してから疎遠になった親戚よりは近況を知っている程度の付き合いか。最後に会ったのは5年前。
たまたま共通の友人がいて、今日のお別れ会もその友人に誘われた(送迎兼友人代表)のだった。

 

新編 新宗教と巨大建築 (ちくま学芸文庫)

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老舗のキリスト教新興宗教の家で、葬儀もその宗教に則っている。とはいえ、ぱっと見た感じはカトリックのそれと同じ。司祭なのか司教なのか知らないが、立派なガウンを着た老人が儀式を行い、スピーチをする。

そのスピーチが、ちょっと興味深い内容だった。
「祈りとは、フィクションなのかノンフィクションなのか?」という問いかけ。
「信じる者にとってはノンフィクションで、そうでないものにはフィクション、という“答え”を禁じ手にして考えてみてください」という。

たまたま、僕は半年ほど前から、似たようなことをぼんやり考えていたのだった。

「占いは、フィクションかノンフィクションか?」

僕は別に神様や信仰について思い悩んでいたわけではない。
もっと身近なもの、つまり知り合い(女性がほとんど)が、カジュアルに「占い」というものを活用していることに関して、あれはどういう心境と世界観を持って臨んでいるのだろうか、と考えて、上手い答えが見つからなかったのだ。

もちろん「信じる者にとっては真実」なのだろうが、それにしても彼ら彼女らは、日常生活との整合性は気にしないのか。
都合の良い時だけ、つまり「辛い時、悩める時にだけ採用」するスタイルだとしたら、普段の真剣さからズレているし、それで後悔しないのかなと心配になる。

まあ、僕だってアウトドア・ブランドの歴史ある素材の誕生秘話やその素晴らしさなどは、特別な検証なしに有り難がっているわけだ。
盛り塩だろうが占いだろうがオーラ診断だろうが(あるいは懐かしい動物占いだろうが)、ただ盛り上がり、気が済んで、得をした気分になれば、何に基づいているのかなんて気にしないまま、生きて死ぬのが大多数の処世術なのだと思う。みんな“物語”を抱えて生きるのだ、と村上春樹も書いている。

と、こんなふうに、ぼんやり考えていても、特に教訓も何も無い考察しかできない。僕がきちんと自分の意見を打ち立てるにはその方面の教養が足りない、もっと言うと興味だって足りないのだと思う。
しかし面白い問いかけではある、と考える。「なぜ面白いのか?」をきちんと説明できた時にこそ、それなりの回答が生まれる気もしている。ほとんど予感みたいなものだけれど。

 

そんなわけで、とにかく葬儀に少しだけ参列して、花を渡し、ご家族に挨拶をしてきた。
悲しくはない。悲しむほど交流があったわけではない。
でも、さすがに、街に繰り出して、大道芸を思う存分楽しむのも変な感じで、仕方がないから友人と食事をして、それから帰宅した。

家ではずっと、レザークラフトや、年賀状の下書きや、冬のアウターの手入れや、読書をしていた。

ずいぶん雑に趣味の作業を進めたため、部屋がびっくりするほど散らかってしまった。
今ようやく、部屋の整理が一段落した。今からお風呂に入って、寝ます。

 

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明日はきちんと「大道芸ワールドカップin静岡」に行く。ちょっとだけ鼻風邪気味なのが心配だが、きっと大丈夫。

 

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