自転車カスタムとクッキーの型

自転車を注文した。
といっても自分用ではない。
知人の家族が「おしゃれな自転車がほしい」と言っていて、僕にそのカスタマイズを頼まれたのだ。

とりあえず今日は地元の自転車店に、最も希望に合うであろう自転車を発注。
他にバッグやライトなども取り寄せることになる。

実に不思議なことだが、特におしゃれでもない人間でも、おしゃれな自転車を作ることができるのだ。これは、(走行性能ではなく)見た目だけをカスタムする自転車趣味人の間では有名な事実である。
他の趣味では、あまり聞いたことがない。

 

あまりに難しいところ、特に安全に関わる部分は専門家に任せるが、自転車は弄りやすい機械である。乗り物の中では最も手を入れやすく、またそのように作られている。

自分としては、他人のお金で機械いじりを楽しめるのだから素晴らしい依頼である。
いくつか金属加工とレザークラフトをする必要がありそうで、これも新しいチャレンジとして楽しめたらいいな、と思っている。

今日はもうひとつ、知人から相談を受けている。
クッキーの型についてだ。

イベント限定で焼菓子を作る知人達から、オリジナルの抜き型について相談された。
本来は3Dプリントで作るつもりで僕に声がかかったのだが、それほど難しい形ではないためアルミ板で試作してしまった。

昨今はすぐに3Dプリンタを活用するし、自分だってそれくらいの知識はある。
オリジナル型の制作を請け負う人もいる。
だけど、少し前まではケーキ屋やクッキー屋は、金属板を曲げて作っていたのだ。アルミ板だって、空き缶を切り開けば調達できる。

そもそも、十中八九大丈夫だとは思うが、食品グレードの保証がない材質で作られたプラスチック製品を赤の他人から買うよりは、食品に使われていた容器を加工したほうが安心安全かつ手っ取り早いし、何より低コストなのだ。
そういう「個人経営の手作りのお店」界隈の技術がすっぱりと失伝していて驚くことがずいぶんと増えた。
型と使用頻度によっては、針金を曲げるだけでも型になるものだ。こういう発想は、どちらかといえば製菓製パンの発想ではなくて、理工系の"工作"や"改善活動"が近いのかもしれない。

 

 

今日は(通話アプリで)打ち合わせをしながら、こんな感じかなとウサギの型を作ってみたら、それがそのまま採用されてしまった。

これくらいならば、知り合い同士の親切ということでお金は貰えない。
コツと注意点を伝えて、この話はおしまい。

そのコツとしては、手近な棒や容器をガイドにして、フリーハンドを減らすこと。下書きを描いておくこと。
注意点は、保護手袋を付けること。特に僕はアルミ板の断面が怖いので、安くてもいいので防刃手袋は必ず着けることにしている。
昔の仕事で叩き込まれた"安全意識"であり、実際に自分や他人の血を見てきたために見についてしまった習慣である。

明日は親戚の家へ行く。
遠方の従弟が家族と共に静岡に来る。台風が心配だが、でも楽しみだ。

 

お題「手作りしました」

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