帰宅途中の路上に、ヨガマットが3枚、敷かれていた。
人間が寝そべるサイズのマットが3枚並んでいるわけだから、避けることは難しい。目一杯ハンドルを切ったが、たぶん踏んでしまった。
どうしてヨガマットとわかったのか。
そのヨガマット地帯を抜けた直後の書店に車を停めたところ、同様のマットが2枚、敷かれていたのだ。近くに包装兼説明書的なカラー印刷の紙とキャリングケース(?)も置かれていた。
どういう事なのだろう。
ヨガ・ブームが去って、ヨガマットが余剰になっているのかもしれない。しかしわざわざ道路に敷く必要はあるまい。
そういう種類のハードなヨガが存在する、と考えてみる。
つまりヨガの本場、インドの達人じみたそれに繋がる行動として、車に痛めつけられたぼろぼろのヨガマットを必要とする人達がいるのだ。おそらくは5人。
インドの達人は、風呂にも入らず髭も剃らず、足を頭の後ろに組んだまま、火の上をごろんごろんと転がったりする(偏見)。
その境地に近づくために、まずは空調が効いて清潔なジムやヨガ・スタジオに、痛んだヨガマットを持ち込むことから始めるのだ。
異論はあろうが、僕の中では筋が通った理論として、とりあえずこの考察はこれ以上進めない。何かこう、地方都市の闇に触れそうな気もするし、正答が得られたからといって何か良いことがあるとも思えない。
都会のお洒落な習慣が田舎町にまで浸透したら、そこからハードコアな人間が生まれるのは、世の常である。手作り発酵食品から酵素ドリンク趣味が生じ、ロハスとウルトラライトが断捨離を経てミニマリストへと先鋭化する。だから、そろそろヨガマットが不可解な使われ方をしていても、僕はそれほど驚かない。
しかし驚きはしないが、もう少し穏当なヨガ・アクティビティをして欲しいとは思う。
人間の背丈と似た物体が、たとえそれが灰色や蛍光イエローのシートだったとしても、道路に並んでいると、どきっとするものなのだ。サイズ感というのは面白いもので、それだけで、タイヤがマットを踏んだ感覚でさえ嫌な感じがしてしまう。
幸いなことに、ヨガをしている人は道路周辺にはいなかった。いたら困る。
上の話とはまるで関係無いが、これがとても美味しい。
サテ・トム。ベトナムの海老入り唐辛子油、といえばわかりやすいか。香港や台湾にある海老を使ったXO醤的な旨いもの、あれと辣油を合わせたようなペースト。
茹でた野菜から麺類まで、何にでも使える。なぜか桜エビ(地元の名産品)にも合う。青菜と桜エビと生姜とこのサテトムで、夕食の主役を張れる一品ができてしまう。
最近の、買って良かったもの。夏に出番が増えそう。
Xin chao。ベトナム(シンチャオ。ベトナム) ベトナムラー油(エビ味)サテトム 100gシンチャオ 辣油 辛味
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